響 -HIBIKI-

映画 comments(0) - こぶたのゆう

 

2018年9月15日〜16日付 日本興業成績第6位 1億600万円。

 

「ビッグコミックスペリオール」に2014年18号から2019年21号まで連載された、柳本光晴原作の漫画を原作とした『響 -HIBIKI-』です。漫画の方のタイトルは「響 〜小説家になる方法〜」。原作は全114話からなっていて、全13巻刊行されています。映画版は漫画の6巻までのストーリーです。これは高校1年生の物語で、このあと7巻〜13巻で高校卒業までが描かれます。

 

文芸雑誌の編集部に作者の連絡先のない新人賞応募作が来ました。しかしこの応募要項はネットのみという事になっていて、紙の媒体だった事からそくゴミ箱行きとなりました。ゴミ箱の上に無造作に捨てられていた(封も切られていない)原稿を目にした変種部の花井ふみは興味を持ち、その原稿を読んでみます。その原稿「お伽の庭」はものすごい傑作で、ふみはこの小説を世に出すために編集者になったと思った程でした。しかし連絡先がないのでそのまま締め切りが迫っていました。

作者の鮎喰 響は実は高校に入学したばかりの15歳の少女でした。読書が好きでいつも本を読んでいます。性格は協調性はあまりなく、自分の考えややり方を突き通すという、どちらかというと問題のある少女です。幼馴染の椿涼太郎と文芸部に入部希望で行ったとき、そこにあつまっていた不良っぽい生徒の一人に「殺すぞ」と脅され、その相手の指を折るという行動を起こします。次の日にも文芸部に行くと、そこには昨日もいた女の子がいました。彼女は祖父江凛夏といって文芸部の部長でした。入部の条件として、指を折った生徒(彼も文芸部です)の代わりを連れてくることを出され、響は当の指を折った本人を連れ戻しました。凛夏のお父さんは有名な小説家の祖父江秋人で、彼の家を訪れていた花井ふみは、凛夏の友達でいうことを聞かない女の子の名前が「お伽の庭」の作者と同姓同名で、本人であることを知ります。

 

中々クセのある内容のお話ですが、すごく面白かったです。才能は凄いのに、社会に適応するには多くの問題を持っていて、本人もそれを自覚して少々問題だと思っているというマイナスな部分が人間味があって良かったです。わたしはあまりテレビは見ないので、欅坂46って名前しか知らないので当然、平手友梨奈という人もこの映画で知りました。漫画も読んだことないので、純粋にこの映画での評価となりますが、とにかく響を演じた平手友梨奈の存在感は凄いです。作中に「お伽の庭」はほとんど出てこなくて、この辺がすごい、という表現だけなんですが、それでもすごい作品なんだなあ、と思わせる演出は上手いなあと思います。他にもアヤカ・ウィルソンの自身もそれなりに非凡な才能があるのに、遥か上を行く存在に嫉妬する女の子の演技もいいです。最初は無表情で冷たい感じのする響ですが、物語が進むうちに、次第に人間味が少しずつ滲み出してきて、好感が持てるようになる部分とか、すごく心に残りました。最後は唐突な終わり方ですが、これも効果的だと思います。

 

監督は月川翔、出演は鮎喰響に平手友梨奈、祖父江凛夏にアヤカ・ウィルソン、神田正則に高嶋政伸、花井ふみに北川景子です。

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