ねらわれた学園

映画 comments(0) - こぶたのゆう



1981年7月11日に公開された製作総指揮・角川春樹、監督・大林宣彦によるSFです。原作は眉村卓のジュブナイル小説「ねらわれた学園」。特殊効果が今から見るとかなりチープですが、ビジュアル的にはこのマンガのような演出はこれでアリだと思います。「HOUSE」に通じる遊び心を感じさせる特殊効果だと思います。

三田村由香と関耕児は同じクラスの同級生です。剣道一筋、勉強はさっぱりの関と、学年トップの成績を誇る優等生の由香とは友だち同士でした。ある日、学校からの帰りトラックにひかれそうな男の子を見たとき、心の中で念じた事が実際に起こるという事件が起きました。トラックが自動的にバックしたのです。関は子供に気付いたトラックの運転手がバックしたんだといいますが、由香はそれが自分の力である事を薄々感じはじめていました。
そんな時、高見沢みちるという転校生がクラスに入ってきます。すぐにクラス委員を決める選挙をする事になるのですが、来て早々、自分は生徒会長に立候補するからクラス委員はできない、と言い放ったのでした。クラス委員は由香に決まるのですが、なんだか不安を感じる由香でした。
みちるは生徒会長に立候補し、見事に当選します。そして、この学校の風紀の乱れを正すために、クラス委員で編成したパトロール隊を結成、次々に生徒たちは罰を与えられていきます。体育教師の山形先生はやりすぎではないかと抗議しますが、他の先生たちは生徒会の行動をいいことだと容認するのでした。
度を越えた取り締まり、そしてそれに反発したものは具合が悪くなったり、事故にあったりします。さらにいう事をきかない生徒には、ある塾につれていかれ、次の日からは従順な生徒に変わっているのでした。
一方由香は、星の魔王子という人間ではない人物と知り合っていました。彼は由香の超能力を知っていて、一緒に手を組もうと話を持ちかけてきたのでした。しかし、学校で起こっている一連の出来事のバックに星の魔王子が絡んでいると知った由香は、対決する意志を強くするのでした。

といったお話です。原作とは随分設定が違うようで、映画では由香が主人公ですが、原作の方は関耕児が主人公です。そして高見沢みちるは転校生ではなくて、1年生の時は目立たない女の子だったのに、2年生になると突然変わってしまったという設定です。さらにみちるを影でサポートする謎の少年・京極も映画には出てきません。一番違うのが三田村由香は登場しないというところです。これだけ映画の際に変えられた物語ですが、内容の方は結構突っ込みどころ満載の昔の映画といったところでした。コメディの要素が多分にあるせいか、あまり緊張感(怖さでしょうか)がありませんし、ラストの対決の所なんかは、私にはよく意味がわかりませんでした。時代を感じさせるような、古い雰囲気の映画ですが、レトロ好きの私にはまあまあ面白かったと評価します。

でもこの映画の一番の評価点はオープニング。松任谷由実の「守ってあげたい」の音楽とともに始まるオープニングは素敵だと思います。これだけでひとつの映像作品としてできちゃうほどのクオリティだと思います。白黒と部分的なカラーを混ぜたような風景を、コマ撮りで進めていくあの始まり方、その部分はずば抜けてすごいシーンだと思いました。

 

監督は大林宣彦、出演は三田村由香に薬師丸ひろ子、関耕児に高柳良一、高見沢みちるに長谷川真砂美、星の魔王子に峰岸徹です。

コメント一覧
コメントする

 

無料ブログ作成サービス JUGEM