晴れ、ときどき殺人

映画 comments(0) - こぶたのゆう



1984年に公開された赤川次郎原作のミステリー『晴れ、ときどき殺人』です。
角川映画で、映画初主演となる渡辺典子をヒロインとして描かれるユーモア・ミステリー。

ある夜、ある会社の女社長・北里浪子は自社ビルの建設予定地で若い女性の殺害された死体を発見し、遠目ではありますが犯人らしい人物の姿を目撃します。しかしあまりに暗かったのと遠かったので、犯人を特定できるものではありませんでした。ところが犯人らしき人物から脅迫電話がかかってきます。犯人から送られてきた封筒には、アメリカ留学中の一人娘・可奈子のアメリカでの写真が同封されていました。そして現在重要参考人として捕まっている男を犯人と証言すれば、娘の命は助かると脅すのです。浪子は娘が可愛いためにウソの証言をしてしまいます。そして犯人にされた男は飛び降り自殺をしてしまったのでした。
帰国した可奈子は、死の間際の浪子からその事実を知らされます。そしてつい最近、受け取った手紙の筆跡と同じ筆跡を年賀状の中で見たといいました。身内の中に犯人がいるらしいのです。しかしそのまま浪子は息を引き取ってしまいました。その頃殺人事件の犯人として指名手配されている上村という男性が、可奈子の家に潜入しました。上村を発見した可奈子に上村は、自分は犯人ではない、犯人はここの社長が親しい社員にくばったライターの持ち主である、それで自分の無実を証明するためにここに潜入して犯人探しをするのだといいます。お母さんの告白から身内の中に犯人がいると確信していた可奈子は、偶然見つけたお母さんの秘密の部屋に上村を匿いながら、真犯人の捜査を始めます。

映画のほとんどが北里家の家の中という、一種の舞台劇のような映画です。とくにその9割が1階での出来事という徹底振りで、物語の時間帯も可奈子が真実をお母さんから聞かされてからの数日間という短期間。なかなか面白い設定でした。ここ最近、「探偵物語」や「セーラー服と機関銃」といった1980年代の角川映画の赤川次郎ものを見たんですが、私はこの『晴れ、ときどき殺人』が一番面白いように感じました。物語をしらけさせるギリギリのところで留まっているジョークや、レオタード姿でダンシングしている(時代を感じさせます)ところなんかは見ていて恥かしくなるところもありますが、物語としては結構シリアスものなので、このくらいが丁度いいのかもしれません。一番最後にちょこっとだけあったNGシーンは、「時をかける少女」にもありましたが、当時の角川映画の流行だったんでしょうか。この映画の見所のひとつは犯人です。意外な人が意外な動機で、ちょっと怖いくらいの演技をします。今のこの人しか知らないので、こんな役をしていたなんて全然知りませんでした。かなり意外です。

 

監督は井筒和幸、出演は北里加奈子に渡辺典子、上村裕三に太川陽介、菊井和昌に松任谷正隆、円谷等志に神田隆、円谷正彦に清水昭博です。

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