テルマエ・ロマエ

映画 comments(0) - こぶたのゆう



2012年4月28日〜29日付 日本興行成績第1位 4億2280万円。
ここから3週連続No.1になりました。『コミックビーム』に2008年2月号から2013年4月号まで連載されたヤマザキマリによる漫画が原作。イタリアのチネチッタで大々的なロケを行い、2012年のウディネ・ファーイースト映画祭でワールドプレミア上映されています。映画版は、原作のエピソードを基にストーリーをオリジナルに変更しています。主演の阿部寛の魅力全開のとっても面白い映画です。

古代ローマ(第14代ローマ皇帝ハドリアヌスの時代)の浴場設計技師ルシウス・モデストゥスは、どんどん奇抜なアイデアを持ち出してくる新進気鋭の技師のために、仕事がない状態でした。ルシウスは浴場とはリラックスする場、決して騒いだり遊んだりする場ではないとの持論を持っていたのです。しかし仕事がなければどうする事もありません。奥さんも怒り出す始末です。そんな時、浴場の底にある穴に入り込んでしまったルシウスは、なんと現代の日本の銭湯にタイムスリップしてしまいます。ルシウスはそこを、奴隷専用の浴場だと思い込みます。顔が平たいから、ローマ人でないことは一目瞭然だったからです。しかしその銭湯は、まさにルシウスが理想としていたものでした。壁に書かれている山(富士山です)、そして催し物を効果的に宣伝するチラシ、さらにものすごく美味しい飲み物(フルーツ牛乳です)など、次々にルシウスを襲うカルチャーショック。
古代ローマに帰ることができたルシウスは、日本で見たことをローマで実践します。するとその浴場は大繁盛、たちまち時の人としてもてはやされる事となりました。
一方漫画家志望ではありますが一向に芽の出ない山越真実は、真っ裸で現われた外国人に興味を持ちます。真実はそれから事あるごとにルシウスの現われる場所に居合わせ、この外国人を主人公にした漫画を書くことを思いつきます。

この奇想天外な物語、阿部寛のキャラクターの魅力全開の役柄だと思います。もともと二枚目俳優としてデビューした人ですが、ファッションモデル出身という肩書きや、ちょっと高すぎる身長などからあまり役がもらえず、『あの人は今!?』の捜査対象にまでなってしまうほどでした。1993年の『熱海殺人事件』で実力派俳優として認められ、2000年のドラマ『TRICK』で大ブレイク。私はこの『TRICK』シリーズが大好きです。
とにかくかなり変な人の役をさせたら天下一品だと思います。独特のキャラクター(雰囲気というかオーラ)を持っている人ではないでしょうか。コメディというのは馬鹿馬鹿しい事をやって笑わせるタイプのものと、主人公たちは至って真面目にしているのに笑えるタイプのものがありますが、この映画は後者です。ローマ時代の出演者にはかなり日本人離れした顔立ちの俳優さんを揃えていて(市村正親、北村一輝、宍戸開)、真実役には上戸彩が演じていますが、それらの人たちの演技がかすむ程、阿部寛の存在感に圧倒される映画です。

台湾では6年ぶりにこの映画で日本映画が興行成績の1位になりました。さらに第36回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞(阿部寛)を受賞しています。

 

監督は武内英樹、出演はルシウスに阿部寛、山越真実に上戸彩、ハドリアヌスに市村正親、ケイオニウスに北村一輝です。

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