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映画 comments(0) - こぶたのゆう

 

2017年1月20日〜22日付 全米興行成績第1位 4001万ドル。

 

M・ナイト・シャマランによるサイコロジカル・ホラー・スリラー『Split』です。2000年の「アンブレイカブル」の間接的な続編となる今作ですが、前作と比べてよりホラー要素が強いためか、プレミア上映はファンタスティック・フェストで行われました。ここから3週連続のNo.1、トータル1億3829万ドルのヒットとなりました。前作がオープニング3033万ドル、トータル9501万ドルからすると、大きく数字を伸ばした事になります。この映画の主人公の1人となるケビン・ウェンデル・クラムは元々「アンブレイカブル」に登場する予定だったんですが、最終的に削除されたという経緯があります。それが続編となる今作で描かれることになりました。

 

ケイシー・クックはクラスにも溶け込もうとはせず、いつも問題を起こしては居残りを命じられるという高校生です。1人だけ呼ばないのはいけないという事で、同情によってケイシーもクラスメイトのバースディパーティに呼ばれましたが、そこでも浮いた存在でした。帰る事になり、スラスメイトのクレアのお父さんがケイシーも送っていくと申し出ました。クレアとその友達マルシア、そしてケイシーが車に乗り込んで待っていると、運転席に乗り込んできたのはクレアのお父さんではなく、見知らぬ男性でした。男は3人に催眠ガスを吹きかけます。意識が戻ると、3人は見知らぬ部屋に監禁されていました。そして、男がやって来ます。3人の中からマルシアを選び、別室に連れて行こうとしました。ケイシーはレイプされると考え、おしっこをしてしまえと教えます。その通りにすると、怒った男はすぐにマルシアを部屋に戻してきました。男はマルシアにダンスをしろと命令してきたのだそうです。しばらくすると、今度は女性と男が話している声が聞こえます。3人はその女性に助けを求めようと考えますが、どうも様子がおかしいです。案の定、部屋に入ってきた女性は、仕草や言葉使いは女性であるものの、姿はあの男だったのでした。さらに次の時には男はどうやら子供のようになっていました。ようやく彼女たちは、この男が複数の人格を有する解離性同一性障害である事に気付きます。

 

印象としては、「アンブレイカブル」の続編ですが、そのテイストは2015年の「ヴィジット」に近いと思います。「アンブレイカブル」よりもよりホラー色が強くはなっていますが、直接的・間接的にも残酷的な描写が抑えられているので、ホラーが苦手な人でも比較的観られるんじゃないでしょうか。注目はジェームズ・マカヴォイの複数の人格の演じ方です。特に終盤の複数の人格が短時間に入れ替わる演技はすごいなあと思いました。実際この人の演技は高く評価されているようです。「アンブレイカブル」でもそうでしたが、このお話での最大のポイントは、メインに登場する人格デニス、パトリシア、ヘドヴィグの3人が登場を信じている24番目の人格「ビースト」が本当にいるのか、という所です。ビーストは超人的な力を持っていて、誘拐された3人はその生贄になると言うのです。ビーストは存在するのか、本当に超人的な力を持っているのか、という部分から、このような物語によくある、何とか脱出するのが目的のお話では終わっていません。この部分に目新しさがあり、わたしはすごく面白いと思いました。見る前から「アンブレイカブル」の続編という事を知っていて、さらにその続編があるというのも知っていてから観たんですが、続編の『Glass』がとても楽しみになりました。

 

監督はM. Night Shyamalan、出演はKevin Wendell Crumb及び複数の人格にJames McAvoy、Casey CookeにAnya Taylor-Joy、Dr. Karen FletcherにBetty Buckley、Claire BenoitにHaley Lu Richardson、MarciaにJessica Sulaです。

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