スリー・ビルボード

映画 comments(0) - こぶたのゆう

 

2017年11月10日〜12日付 全米興行成績第28位 32万ドル。

 

最初は4館の限定公開で28位、次の週には53館に拡大されて9位、最終的に最大1620館まで拡大されて7位を記録したアメリカのクラムドラマ『Three Billboards Outside Ebbing, Missouri』です。第90回アカデミー賞では6部門でノミネート、フランシス・マクドーマンドが主演女優賞を、サム・ロックウェルが助演男優賞を受賞しました。

 

ミズーリ州ののどかな山間の田舎町エビング。ミルドレッドは町外れの車の通りの少ない道のすぐ側に3枚連続して建てられている看板を目に留めます。彼女はその広告を管理している会社にやってきて、これを年契約で借りる事にしました。この3枚の看板に、「RAPED WHILE DYING」「STILL NO ARRESTS?」「HOW COME, CHIEF WILLOUGHBY?」の文字を載せます。この事はのどかな町に大きな波紋を投げかけました。過激なディクソン巡査は広告会社の人間を2階の窓から外に突き落とし、大怪我を負わせます。町の神父もやってきてミルドレッドに意見します。息子のロビーは学校でイジメにあっていました。署長のウィロビーはミルドレッドのところに行き、捜査が行き詰まっていることを詫びた上で自身がガンのために余命が少ない事を話します。ミルドレッドの状況は悪くなっていきます。友人で仕事を一緒にしているデニスはディクソンによって偽のマリファナ所持容疑で逮捕されてしまいます。元夫のチャーリーがやってきて、死んだ娘(彼女がレイプされて殺されたあと遺体に火をつけられました)が生前お母さんではなく自分と一緒に暮したいと言っていた事を話します。歯医者に行くと医師に麻酔なしで強引に歯を削られそうになり、反対に医師の手にドリルを刺します。医師の訴えによりミルドレッドは警察に連行されました。そこで署長がミルドレッドに話を聞いていたとき、署長のウィロビーが血を吐いてしまいます。

 

当初はこの広告によって波紋を投げかける事により停滞していた事件が再び動き出す、という流れと思っていたんですが、違いました。それよりも、より現実的というか、3枚の広告に出したメッセージによって、事件に関わっていた人たち(ミルドレッドと何らかの関係にあった人たち)の置かれている状況がどのように変化していくか、という物語です。それぞれの人たちが色々な問題や悩みを抱えていて、今回の事件(広告の件です)によってそれが大きく動き出します。物語はスッキリとはしない終わり方をしますが、この終わり方はかなりの余韻を残します。わたしは凄く良いと思いました。前半のミルドレッドの断固とした態度とそれをなんとか崩そうとする人たち、中盤は色々な問題が出てきてこの先どうなるんだろうという不安、後半はある展開からスリリングになるというように、結構起承転結がハッキリしていて観ていて飽きない構成になっていたように思います。こういうドラマの場合、変化の少なさから飽きやすい感じがするんですけどね。ウディ・ハレルソンの演技も良かったですが、中でもディクソン巡査を演じたサム・ロックウェルはすごく良かったです。「バッド・バディ!私と彼の暗殺デート」の時はそうでもなかったんですが、今作は良いです。すごく自身に合う役だったのかもしれません。

 

監督はMartin McDonagh、出演はMildred HayesにFrances McDormand、William 'Bill' WilloughbyにWoody Harrelson、Jason DixonにSam Rockwell、Anne WilloughbyにAbbie Cornish、Robbie HayesにLucas Hedgesです。

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