ライズ・オブ・ザ・レジェンド 〜炎虎乱舞〜

映画 comments(0) - こぶたのゆう

 

2014年11月27日〜30日付 香港興行成績第3位 340万香港ドル。

 

この週末香港で最大規模で公開された、黃飛鴻(ウォン・フェイホン)ものの最新作となる香港と中国の合作アクション『黃飛鴻之英雄有夢』です。黃飛鴻は清末に実在した人物で、中国ではヒーローになっている人です。医師であり武術の達人である黃飛鴻は、列国の中国進出によって世の中が荒れることを考えて、農民たちに武術を教えて民間レベルでの治安の混乱を防ぎました。彼の洪家拳は官軍や警察でも使われ、動乱の時代に治安維持に尽くした人としてとても評価の高い人です。黃飛鴻を描いた映画の数はすごく多くて、同一題材で作られた映画の数はギネスに載っているそうです。ジャッキー・チェンも「酔拳」のシリーズでこの人を演じました。

 

清朝末期の広州。ここでは黒虎組と北海組の2つの勢力が港の利権を争そっていました。黒虎組のボス雷公は、新たに仲間に入ろうとする若者たちの中で、敵対する北海組のボスの首を持ってきたものを自分の息子とすると宣言します。たった1人で敵陣に乗り込んだその中の1人阿飛は、激闘の末見事にボスの首を持って帰ってきたのでした。雷公には3人の息子がいます。情け容赦ない北殺、金庫番の黒鴉、女性に目がない老蛇。こうして血のつながりのない、異例の4番目の息子となった阿飛は黒虎組の中で次第にその地位を不動のものとしていきます。一方、港町の中に潜んでいる地下組織の面々は一強となった黒虎組を倒すために活動をしています。このグループを率いるフオやチュンは、実は阿飛ことフェイと幼なじみでした。そしてフェイは、黒虎組を倒すために潜入したのです。彼は組の財産が隠し金庫にある事、その鍵は2人の息子が持っていて、2人揃わないと開けられない仕組みになっている情報をフオたちに流します。こうして準備をしているある時、北海組のボスの息子が復讐のためにフェイと雷公の前に姿を現します。

 

ジャッキー・チェンやリー・リンチェイのウォン・フェイホンと比べるとかなりダークな雰囲気の映画で、潜入捜査の要素が多分にあるのでかなりスリル感のある物語となっています。2つの勢力の対立を利用して片方を倒し、もうひとつも策略によって倒そうとするのは黒沢明の「用心棒」にも共通するなあと思いました。アクション・シーンは凄いですが、それに特化しているという訳ではなくて、それぞれの登場人物も結構掘り下げて描かれていますし、リアルに徹している訳ではなくて、それなりに(冒頭のシーンなど)映画的な演出もあって、派手な映画ともいえます。ラストの戦いも火事で火に包まれたなかでの戦いですしね。若い頃のお話という事もあるんでしょうけれど、あまりウォン・フェイホンという事を前面に出さない(物語上身分を隠しているという事もあります)のも純粋に物語に入り込めるのでよかったです。主人公は死なないというのは最初から分ってしまいますが、他の仲間たちはどうなるんだろうという心配は十分にある展開なので、ハラハラドキドキ感もある映画になりました。

 

監督は周顯揚、出演は雷公に洪金寶、黃飛鴻に彭于晏、赤火に井柏然、阿春に王珞丹、心蘭にAngelababyです。

コメント一覧
コメントする

 

無料ブログ作成サービス JUGEM