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映画 comments(0) - こぶたのゆう

 

2016年に製作されたアメリカのホラー『Abattoir』です。2016年6月のロサンゼルス映画祭がワールドプレミアです。監督のDarren BousmanはRadical Studiosからこの映画の前日譚となるコミックブックを発表、6冊からなるミニシリーズでした。作はRob LevinとTroy Peteriで画はBing Cansinoです。物語は違うものの、共通した世界を持つもののようです。さらに2016年5月にはこの映画の続編として「The Dwelling」というタイトルが発表されました。

 

ジュリアは新聞社に勤めています。彼女は事件の記事を書きたいんですが、上司の指示で仕方なく不動産関係の記事を書いていました。ある時、新聞社にいるジュリア宛に緊急の電話がかかってきました。それは知らない男性で、彼女の姉とその家族を殺したというのです。元恋人で刑事のグレイディと一緒に駆けつけると、2階の甥の部屋で姉のアマンダとその夫、そして甥の惨殺死体が発見されました。そして現場にいた犯人。犯人の男はすぐに逮捕されます。数日後、姉家族の家を再び訪れると、なんと売家の札が立っています。さらにこの家は既に買われていました。不動産の記事を書いているジュリアには、このスピードは絶対にあり得ない事が分ります。さらに殺人現場であった甥の部屋が無くなっていたのでした(壊して持ち去ったようです)。ジュリアは不動産屋から、事故物件(自殺や殺人などのあった家)だけを買い、問題の部屋だけを抜き取って転売する人物がいるとの情報を聞きます。彼から貰った名刺にはジェベダイア・クローンとありました。彼を調べてみると、書かれている会社は存在せず、最初に購入したのは1953年、ここから確認できたものだけで43件もの事故物件を買って転売していたのです。さらにジュリアにニューイングランドという町から荷物が届きます。その中にはビデオテープが入っていて、姉一家の殺人の様子が収録されていたのです。

 

部分部分はすごく興味をそそる展開になっています。殺人や自殺、事故死のあった場所ばかりを集める謎の老人、なぜそれを集めるのか、実はこの事故現場ばかりを寄せ集めた究極の家を作るのが目的です。三津田信三の「わざと忌み家を建てて棲む」と同じような感じです。ジュリアはニューイングランドに向かいますが、ここの住民の変さと不気味さ、何かを隠している様子、ジェベダイアの正体など沢山の要素が出てきます。ところが、少しの状況からジュリアがジェベダイアの家の目的が亡霊を集めることが目的だと断定する部分だとか、ニューイングランドの町の様子、ジェベダイアの主張など、どうも説明不足というか、観ていてあまり意味がわかりませんでした。内容も不十分な説明のないままどんどん色んな要素が出てくるので頭の中が混乱してしまいます。そして極め付けが主人公ジュリアと恋人のグレイディのあまりにも考えなしの行動です。観ているわたしはこの2人の行動に共感できませんでした。ですので自分自身をジュリアに投影する事ができないので、怖さは半減してしまいます。具体的に何がどうなんだ、という部分も分りにくいので、観終わった後もすっきりしませんでした。題材はいいだけにもったいないと思います。ジェベダイアの人物像はすごく良かったです。

 

監督はDarren Lynn Bousman、出演はJessica Lowndes、Joe Anderson、Dayton Callie、Lin Shayeです。

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