ガール・オン・ザ・トレイン

映画 comments(0) - こぶたのゆう

 

2016年10月7日〜9日付 全米興行成績第1位 2453万ドル。

 

Paula Hawkinsの2015年の小説を原作としたアメリカのミステリー・スリラー・ドラマ『The Girl on the Train』です。ポーラ・ホーキンズはそれまでロマンスものを書いていたんですがあまり成功せず、ダークなミステリーに挑戦したその第1作目がこの小説でした。これがベストセラーになり、2017年にはスリラー小説の第2作目「Into the Water」がリリースされました。映画自体は賛否両論でしたが、どちらもエミリー・ブラントの演技は賞賛しています。尚、作者のホーキンズはセットに訪れた時にカメオ出演しましたが、ファイナル・カットの前でカットされてしまいました。

 

レイチェル・ワトソンは毎日通勤でNYまで電車に乗っています。同じ車両に乗って、ある家を見るのが日課になっていました。それは彼女にとって理想の家でした。そしてそこに住む夫婦は愛情にあふれていて、妻はきっと画家か何かの芸術家で夫は建築家かもしれません。彼女はその家の夫婦に自身の希望を投影していました。しかし、ある日の朝、ベランダで妻が夫ではない別の男性とキスしているのを目撃、自分も夫婦生活が壊れて離婚しているので、自分からその幸せを壊してしまう妻が許せませんでした。彼女は重度のアルコール依存症です。

メガン・ヒップウェルは夫のスコットとの夫婦生活に満足はしていませんでした。彼女は精神科医にかかっていて、そこで自身の心をさらけ出します。スコットは子供を作る事を望んでいますが、彼女はそうではありません。10代の頃、兄の友人と小屋で同棲をした事がありました。彼女は近所の家の子守をしていますが、家に帰ると急いで子供の匂いを消していました。

アナ・ワトソンは夫のトムとの間に女の子をもうけ、その子が可愛くてしかたがありません。しかし家には無言電話がかかり、夫の携帯にもそれがかかってきます。相手はトムの前の妻、レイチェルです。彼女は夫婦に付きまとっていました。

レイチェルのところに刑事がやって来ました。メガンが行方不明になったというのです。レイチェルとメガンが面識があったのかどうか警察では把握できていませんが、家の近くでレイチェルが目撃されていました。なぜそこにいたのか説明できません。しかも、彼女は1年前に仕事をクビになっているので、電車でどこに行っているのかも不明です。警察は彼女に疑いを持っています。

 

アルコール依存症が原因で夫婦関係が壊れてしまって離婚したものの、夫とその妻(レイチェルと結婚していたときに不倫していた相手です)の生活に執着しているレイチェル。離婚の原因はアルコールの他に子供が出来なかった事があります。しかしアナには可愛い赤ちゃんがいます。メガンはスコットとは別に他の男性と関係がありました。それはスコットには内緒です。しかも、相手の子供を身ごもってしまいます。アナはレイチェルに怯えています。一度彼女が子供をさらおうとしたので(家の中に入り込んでいたようです)、レイチェルに対しては過度の警戒心があります。この3人の女性のそれぞれの視点が入れ替わり出てきます。しかも、描かれる物語の時間帯も様々で、物語が進むうちに、次第にうわべではない、実際には何があったのかが明らかになっていくという構造になっています。でも、それほど複雑ではなく、頭を整理していないと分らなくなるという事はありません。見た目と実際の差が結構あるので驚きの内容ですが、登場人物が限定されているので人によっては予想がつくかも。わたしはわかりませんでしたが。アルコール依存症、離婚、不妊、不倫とかなりマイナス要素が出てくるので(ついでに殺人も)、ちょっと心が重くなりますが、ミステリーとしては中々良かったと思います。

 

監督はTate Taylor、出演はRachel WatsonにEmily Blunt、Anna WatsonにRebecca Ferguson、Megan HipwellにHaley Bennett、Tom WatsonにJustin Theroux、Scott HipwellにLuke Evansです。

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