植物図鑑 運命の恋、ひろいました

映画 comments(0) - こぶたのゆう

 

2016年6月4日〜5日付 日本興行成績第1位 3億4204万円。

 

次の週に「64 ロクヨン 後編」に1位を奪われますが、そのさらに次の週に再び1位に返り咲いた、有川浩の「植物図鑑」を原作としたドラマ『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』です。原作はケータイ小説サイト「小説屋 sari-sari」で2008年6月から2009年4月まで連載されたもので、「みんなの幻冬舎文庫」第1位、「第1回ブクログ大賞」小説部門大賞を受賞しました。漫画版が「花とゆめCOMICS」から全3巻で出ています。

 

何をやってもうまくいかない河野さやかは、毎日仕事から自宅のアパートに帰ってきては築30年の(リフォームはされていますが)部屋でひとりコンビニ弁当を食べていました。ある冬の夜、コンビニから帰ってきたさやかはアパートの側の自転車置き場で男性が倒れるところを目撃します。近づいてみると、男は自分を拾ってくれといいます。「咬みません。躾のできた良い子です」という男性に大笑いしたさやかはカップラーメンとお風呂を提供しました。そのまま眠ってしまったさやかは次の朝、おいしそうな匂いで目が覚めます。実は男があり合わせのもので朝食を作っていたのでした。久しく食べていなかった手作りの料理に感動しますが、男は礼を言って出て行こうとします。行って欲しくないと思ったさやかは、行く当てがなんだったら、ここにいてもいいよと提案しました。男の名はイツキ。それ以外の自身の事は話しません。こうして2人の共同生活が始まります。

 

原作を読んでいなので映画だけの感想になります。まず、全体的な感想としては中々良かったものの、大きな微妙な点がある、という感じになりました。その一番の部分はこの物語の基礎となる部分、2人の出会いのシーンです。自分を捨て犬と見立てて拾ってくれというイツキを面白がって部屋に入れ、そこから共同生活が始まるという部分ですが、わたしはどうしてもあのシーンから独身女性が見知らぬ男性を部屋に入れる(いくら相手がイケメンでもですよ)という展開には無茶があるんじゃないかと思います。まあ、この部分を否定しちゃったらその先続かない訳ですからダメなんですけどね。わたしなら「躾のよく出来た子だから拾ってくれ」って言われたら、絶対ウソだと思います。そこはそれとして、この前提をとにかく肯定しないと先に進めないので何とか肯定するとして、その後の展開はとても良かったです。次第に惹かれあう2人、半年だけ置いてくれという約束でスタートしたのでいつかいなくなってしまうという不安を抱えているさやか、何か秘密があって2人の別れを予感させるイツキという展開はドラマチックでした。終盤のイツキがさやかの前から姿を消す、その理由と行動については、もっと他の方法があっただろうに、という思いがあって、このやり方についてはちょっと否定的でした。相手の気持ちを考えるとヒドイと思ってしまいます。タイトルの「植物図鑑」というのが全編を通してテーマになっているというのは終盤まで見てやっと気付いたんですが、この「植物図鑑」だからこそのこの物語の展開なんですね。

 

監督は三木康一郎、出演は河野さやかに高畑充希、日下部樹に岩田剛典、竹沢陽平に阿部丈二、野上ユリエに今井華です。

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