誕生日はもう来ない

映画 comments(0) - こぶたのゆう

 

1981年5月15日〜17日付 全米興行成績第1位 333万ドル。

 

1981年に製作されたカナダのスラッシャー映画『Hayy Birthday to me』です。当初は否定的な意見の多かったこの映画ですが、後にカルト的な人気を得ました。初めてこの映画がDVDで発売されたとき(コロンビア・ピクチャーから)、新しいサウンドトラックとオリジナルとは異なるカバー・アートでしたが、これがファンから苦情となったようです。その後2009年にアンカー・ベイから発売された新しいDVDはオリジナルのカバーに戻りました。

 

パブに出かけようと車に乗り込んだバーナデットは後部座席に隠れていた何者かに襲われ殺されてしまいます。クロフォード学院のトップテンと呼ばれるグループはパブで騒ぎを起こします。帰りには船の通過のために上がり始めている橋を渡れるかの度胸試しをする始末。その中のジニーは最近ここに越してきた女の子です。彼女は4年前にもここに住んでいた事がありました。しかし車の事故に遭い、その時お母さんを亡くし、自身も大きな怪我を負っていました。現在でも記憶が完全ではありません。精神科のファラディ先生の診療を受けていました。バーナデットはトップテンの1人ですが、その中の別の1人、フランスからの留学生エチエンヌはオフロードバイクのレースで優勝後、仲間とのパブでの合流の前にバイクの手入れをしていました。そこに現れた何者か。何者かはエチエンヌの背後に忍び寄って彼のマフラーを回っている後輪に引っ掛けます。首が絞まったエチエンヌは後輪に顔を寄せられて命を落としてしまいます。さらに別の1人、グレッグが自宅でバーベルでベンチプレスをしているときに同じく何者かが現れます。その人物はどうやらトップテンの誰かのようでした。バーベルの重量を最大にした状態でバーベルを載せる器具をよけてしまい、必死にそれを持っている状態のグレッグの股間に別のバーベルのパーツを落とします。グレッグは自分の持っているバーベルを離してしまい、死んでしまいました。これら一連の出来事からジニーはビジョンを見るようになります。それはどうやら車の事故の映像のようでした。さらに何者かがジニーに忍び寄ります。お母さんのお墓に夜行っていたとき、背後から誰かが近寄ってきました。それはトップテンの1人アルフレッドでした。ところが振り返ったジニーは手にナイフを持っていて、アルフレッドを刺し殺します。その表情は無表情でした。

 

中々一筋縄ではいかない作品です。1970年代から80年代にかけて流行ったスラッシャーもののひとつですが、定番通り犯人は被害者たちのよく知っている人物です。1人また1人と残忍な殺され方をします。主人公のジニーは事故で大怪我をしていて記憶が一部戻っていません。この事故の理由、次第に頻繁に見るビジョン、戻りつつある記憶、これらの情報からジニーが犯人なのでは、という雰囲気が出てきます。こうなってくると、犯人は別にいて、ジニーが犯人だと思わせてるんだろうなと見がちですが、途中でジニー自身が仲間を殺すシーンが出てきて犯人はジニーだったんだという事が明らかになります。ここからはスラッシャーものというよりはサイコものになってきます。登場人物が多く、展開がどんどん変化するのでついていくのが大変ですが、このどんでん返しは意外性があってよかったと思います。ラストの後味の悪さもいいです。問題は真相ですが、これはちょっと… さすがにこれは無理がありそうです。映像的にもアンフェアなところがあって、いい意味で騙されたっていう爽快感はこれでは得られません。動機もちょっと強引過ぎ。「暗闇にベルが鳴る」ライクな作品ですが、変な方向へいっちゃった感があります。雰囲気はすごくいい映画だけにもったいないです。

 

監督はJ. Lee Thompson、出演はVirginia "Ginny" WainwrightにMelissa Sue Anderson、Dr. David FaradayにGlenn Ford、Harold "Hal" WainwrightにLawrence Dane、Estelle WainwrightにSharon Acker、Ann ThomersonにTracey E. Bregman、Alfred MorrisにJack Blumです。

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