Miss ZOMBIE

映画 comments(0) - こぶたのゆう

 

2013年9月14日から限定公開された監督SABUによるドラマ『Miss ZOMBIE』です。

2014年のジェラルメ国際ファンタスティック映画祭でグランプリ(2003年の「仄暗い水の底から」以来です)、ファンタスポルトでは日本映画初のグランプリを受賞しました。

 

寺本家に知り合いから女のゾンビが木箱で送られてきました。しばらく預かって欲しいとの事ですが、知り合いに早く引き取りに来てもらおうとしても連絡がつきません。仕方なく家政婦のような感じで家に置く事になりました。取り扱い説明書には人を襲わない大人しいゾンビである事、肉は凶暴化する恐れがあるので与えない事(果物、野菜にする事)、万が一の危険のために拳銃が同封されていました。家では庭の工事のために職人が2人通っています。ゾンビには外のタイルの掃除をしてもらう事にしました。何もしゃべらず、黙々と仕事をこなすソンビ。妻の志津子はゾンビに好意を抱き、毎日帰る(近所の寺本家の倉庫)際に野菜の入った袋と一緒に一輪の花を添えます。一人息子の健一は写真に凝っていて、あちこち走り回りながらカメラを撮っています。職人たちは、ゾンビといえども1人の若い女性なのでその後姿に興奮し、とうとう襲ってしまいます。ゾンビの帰り道では子供たちが彼女に石を投げつけて遊びます。不良たちは彼女の肩にナイフを刺します。ある日、健一が溺れて死んでしまい、志津子はゾンビに息子に噛み付いて生き返らせて欲しいと頼みます。

 

ほぼ全編白黒(一部カラーになりますが、その部分は物語として非常に重要な部分です)、音楽もほとんどなく、静かな感じで淡々と物語は進みます。設定はホラーですが、物語自体はホラーではありませんし(怖いシーンはあります)、どちらかというと寺本家の人たちとゾンビとの関係を描くドラマです。蘇えった健一はゾンビ(沙羅)になつくようになり、レイプされている所を目撃した寺本は自らもゾンビと関係を持ちます。それを知って次第に心が追い詰められていく志津子という構図です。映画の感じが自主制作っぽい感じがして演出もちょっと気になる部分はありますが、志津子を演じた冨樫真とゾンビ・沙羅を演じた小松彩夏の存在感は群を抜いています。ラストの展開が結構心にきついものなので、要注意。面白かった、とか凄かった、というような強烈なインパクトは無い映画ですが、後々まで余韻が残るような作品です。

 

監督はSABU、出演は沙羅に小松彩夏、志津子に冨樫真、健一に大西利空、寺本に手塚とおるです。

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