サマー・ヴェンデッタ

映画 comments(0) - こぶたのゆう

 

2016年8月19日〜21日付 フィンランド興行成績第3位 14万ユーロ。

 

1960年に実際にフィンランドで起こったボドム湖殺人事件をベースに製作されたフィンランドのホラー『Bodom』です。元となった事件は1960年6月5日の午前4時から6時にかけて男性2名、女性2名の若者4人が湖畔でキャンプ中に襲われたというものです。この内男性1名、女性2名の3人が死亡、1人は重傷となりました。唯一の生存者は事件当時の記憶が無く、その後何人もの容疑者(犯人だと名乗り出たものも数名います。その内の1人は生存者のグスタフソンでした)が現れますが、全て無罪となりました。現在も事件は未解決のままです。映画版はこの事件の再現ではなく、この事件の真相を調べにボドム湖にキャンプに来た若者たちが何物かに襲われるというオリジナルです。

 

アッテは1960年にボドム湖で起こった殺人事件を独自に解こうとしている青年です。不良っぽいエリアスが彼と一緒に女の子を誘ってボドム湖にキャンプをする事になりましたが、実は彼女たちには別のところでのキャンプとウソを言っています。イーダは半年間近く引きこもりの生活を送っていた高校生の女の子で、彼女の親友のノーラと一緒に4人でキャンプに行くことになっています。山小屋に泊まると聞いていたのが実はボドム湖の側でのキャンプと知って落胆する女の子たち。それでも次第にその状況を楽しむようになり、エリアスとノーラは一緒に湖に飛び込む始末。その後焚き火を囲みながらアッテが3人に1960年の事件の事を話します。その際アッテは、犯人は森をよく知っている人物で、現在も森を徘徊しているかもといいました。昔の事件とはいえ、犯人が若かったら現在も生きている可能性があります。さあ寝ようという時にイーダが湖の向こうに明かりらしいものが見えたといい始めました。さらに4人でテントで寝ていてイーダが外から物音がすると言い出し、ノーラがエリアスを起こします。エリアスは外に様子を見に行きますが、誰もいません。ノーラがトイレに行くといい、エリアスがボディガードとして付いていきました。イーダはアッテとテントに残ります。そこでイーダは登校拒否になった理由となった写真についてアッテに訪ねました。それはイーダが泥酔するほどお酒を飲まされたときに裸の写真が撮られ、それがばら撒かれたというものでした。しかしアッテは裸の写真は見た事がないといいます。その時、テントが急に倒れてしまい、アッテはそれを直そうとしますが、突然彼はイーダの目の前で何者かに背中を刺されてしまいます。

 

とにかく色んな要素てんこ盛りのこの映画。最初は1960年の事件が新しい被害者で再現される、という展開のように物語が進んでいきますが、途中で驚きの真相が明らかにされます。ところがさらにそこから別のビックリするような展開となります。全体的に見ると、1960年の事件が犯人によって再現されたようなんですが、そのくっつけ方が関連性の薄いものを寄せ集めた感じが出てしまっています。かといって物語的につまらないという訳ではなくて、わたしは結構楽しめました。展開に必然性があまり感じられなかったので強引とも思えますが、予想もつかない展開ですし、この先どうなるんだろうという楽しみも(その展開のあまりの予想外なところから)楽しめます。この関連性の薄い展開の変化を受け入れるか受け入れられないかで映画を楽しめるかどうかが決まると思います。でもちょっと強引かも。「サマー・ヴェンデッタ」というこのタイトルはちょっと問題あり。このタイトルの意味がわかると面白さ半減です。要注意。

 

監督はTaneli Mustonen、出演はIda-MariaにNelly Hirst-Gee、NoraにMimosa Willamo、EliasにMikael Gabriel、AtteにSanteri Helinheimo Mäntyläです。

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