ハイ・テンション

映画 comments(0) - こぶたのゆう

 

2003年6月18日にフランスで限定公開されたフランスのホラー『Haute Tension』です。

国際タイトルは「High Tension」、イギリスでのタイトルは「Switchblade Romance」です。2003年のトロント国際映画祭のミッドナイト・マッドネス部門に出品されました。強烈なバイオレンス描写のためにアメリカではNC-17指定となり(幾つかの劇場でこのバージョンが公開されました)、そこからさらに幾つかのシーンをカットしたR版がファイナル・バージョンとして公開されています。アメリカではアンレイテッド版となるオリジナル・カットは、ブルーレイやDVDで観る事ができます。シッチェス国際ファンタスティック映画祭で最優秀女優賞、最優秀監督賞、最優秀メイクアップ賞、シルバーメリエスを受賞しました。

 

マリーとアレックスは仲の良い友だちです。静かなところで試験勉強に集中しようという提案で、アレックスの実家(とうもろこし畑が辺り一面広がる田舎です)に行く事になりました。アレックスの家族はお父さんとお母さん、小さな弟です。マリーは二階の一室を借りました。夜更けに飼っている犬がなき、誰かが訪問する玄関のチャイムが鳴りました。お父さんはベッドで寝ていましたが、ガウンを羽織って玄関に出ます。玄関には男が立っていました。マリーは何気に二階の部屋の窓から男を見ていました。その男が突然カミソリでお父さんを切りつけます。下から悲鳴が聞こえてきて焦るマリー。様子がおかしいことからお母さんが階下に降りてきますが、そのお母さんも襲われる音が聞こえ、マリーは急いで自分のいた痕跡を部屋から消します。そして男がマリーのいる部屋にやってきました。

 

ある部分が賛否両論な問題作。衝撃的な真相がある映画ですが、その真相のために大きな矛盾点がたくさん発生するという事態となっています。犯人と主人公のかくれんぼや追っかけっこといった部分はかなりハラハラドキドキの評価の高い部分なんですが、終盤の真相から続く矛盾点は多くの人が否定的です。この映画が好きな人は、その矛盾点と真相の衝撃を差し引いての評価なんですが。よく言われているような残酷シーン、例えば棒に有刺鉄線を巻き付けて犯人を殴りつけるだとか、チェーンソーで切り付けつというシーンは確かに目を覆うものですが、思っていたほどでもなかったです。出来はいいですけどね。わたしは最低限のリアリティは欲しい人なので、この真相はどうかなと思いました。確かに展開としてはいいんですが、ちょっとこれまでの物語を否定しているように感じます。序盤のマリーがベッドにいて殺人鬼がやってくるシーンなどに終盤の真相につながる伏線とかあるのは評価高いですけれど。そういうのがあるので、全体的に細かな部分に整合性を持たせると、すごく傑作になったように思います。なかなか面白かっただけに残念です。

 

監督はAlexandre Aja、出演はMarieにCécile de France、AlexにMaïwenn、殺人鬼にPhilippe Nahon、アレックスのお父さんにAndrei Finti、アレックスのお母さんにOana Pelleaです。

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