人魚姫

映画 comments(0) - こぶたのゆう

 

2016年2月5日〜7日付 中国興行成績第8位 476万元。

 

限定公開で初登場8位、次の週に全国拡大公開で7億9215万元を記録して1位になった、周星馳の監督作品による『美人魚』です。公開から11日で中国の歴代興行収入第1位を記録、その他アジア映画歴代興行収入も1位という記録的な大ヒットになりました。チャウ・シンチーの英語表記はStephen Chow。2月の公開は中国の正月である旧正月にあわせてのものです。この興行成績は2017年に「戰狼2」によって破られました。「美人魚2」が予定されています。

 

貧乏から一代で大金持ちまで成り上がった大富豪のリウは、海を埋め立ててそこに建築物を建てるために海洋地域を高額で買収します。ここはイルカなどの生物のために保護区域になっているのですが、強力なソナー(近くの生物を粉々にしてしまうほどの破壊力です)を使って海洋生物を駆逐し、埋め立ての許可を取り付けました。実はこの海域には昔から人魚の一族が住んでいて、彼らはこのソナーのために海にいる事が出来ず、海岸にある難破船に隠れ住んでいました。このままでは一族が滅びると、彼らはリウの暗殺を決行します。グループのリーダー格のタコ兄は人魚の中でも綺麗なシャンシャンをおとりに使ってリウを呼び出すという計画を立てます。お金持ちなので女性に不自由しないリウは最初、見るからに化粧や行動が変なシャンシャンを相手にしませんが、取引相手のルオランとの男女の駆け引きにシャンシャンを利用した事から2人は接近し、彼女のお金持ちだからではない、個人としてのリウを相手に屈託の無い様子を見せるシャンシャンに彼は惹かれていきます。同じくリウに好意を持ち始めたシャンシャンは、暗殺絶好の機会にも関わらず仲間の邪魔をして彼を助けます。

 

お話としては恋愛ものとファンタジーを融合(コメディも)させたものとしては王道ともいえる内容です。監督のチャウ・シンチー独特のお笑いだとか満載で、ドタバタ喜劇の中にハラハラドキドキもあり、最後はほろっとさせるという、日本でいうと吉本新喜劇のような映画でした。そういう意味では安心して見られる物語(悲しいラストはお約束としてありません)。人魚ものの設定としてよかったと思うのは、足が魚のままというところ。「スプラッシュ」などでは人間の足に変える事ができましたが、この物語では変えられません。ひれを切って、比較的人間の足と同じように動かせる(限界はあります)ようにして靴や服で隠すというのは面白かったです。人魚族の中に混じるタコ兄も、どうしてタコが、と疑問もありますが、キャラクターとしてはすごく個性的でした。お金前提の相手だったルオランが、自分の魅力に思い道理にならないリウに苛立ち、相手のシャンシャンに嫉妬するという展開もお約束です。特殊効果は大した事ないレベルですが、それを補ってあまりあるほど魅力のある映画でした。

 

監督は周星馳、出演は劉軒に超、珊珊に林允、八哥に羅志祥、李若蘭に張雨綺、廖先生に盧正雨です。

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