溺殺魔 セバスチャン・ドナー

映画 comments(0) - こぶたのゆう

 

2014年にリリースされたカナダのホラー『The Drownsman』です。2014年8月でのファンタジア映画祭がワールドプレミア。映画の撮影はオンタリオ州のゲルフです。2014年のブエノス・アイレス・ロホ・サングレで最優秀長編作品賞、バッファロー・ドリーム・ファンタスティック映画祭でも最優秀ホラー長編映画賞を受賞しました。水があれば自由に出没できる怪人という設定は「エルム街の悪夢」にとてもよく似ています。

 

パーティの夜、親友のハンナから結婚する事、そして花嫁介添人になって欲しいと頼まれたマディソン。しかしその直後、誤って転がっていた瓶を踏んでしまい湖に落ちてしまいます。水の中で自分の名を呼ぶ正体不明の何者かを目撃し、気がつくと桟橋の上に救助されていました。しかしそれ以来彼女は水に対して非常な恐怖を感じるようになります。水の中に何者かがいて、自分を引きずりこもうとするのでした。友達のローレンやコビーはマディのこの恐怖をなんとか克服させようと、コビーの知り合いのキャサリンに霊能力者になってもらってウソのお祓いをする事になりました。バスタブにロウソクを灯し、マディをそのバスタブに入れて呪文を唱えるというものです。ところがその水の中から腕が出てきてマディは引きずり込まれそうになったのでした。慌ててバスタブを壊して水を抜きますが、その時キャサリンはバスルームに異様な男を見ます。マディはネットで水に関する怪異を調べますが、その中に自分が見ている男の写真がありました。男の名はセバスチャン・ドナー。女性を次々に殺していった殺人鬼でした。彼は犠牲者たちの心臓が次第にゆっくりになって死んでいくのを聞く事を愛していたのでした。しかし、マディソンの友人たちは知りませんでした。彼女を助けようとしたこの行為が、彼にこの友人たちの存在を気付かせる事になってしまったことを。

 

カナダのホラーではありますが、かなりハリウッド・テイストのきちんとしたホラーになっています。長い間水の中にいた設定なのか、全身緑っぽくてヌメヌメした感じで気味が悪いですし、水があるところならどこでも出てこれるような神出鬼没な設定も面白かったです。どうしてマディソンが狙われる事になったのかは後半ある真実が明らかになって分るところなどもしっかり出来ていますが、ただその関連性がちょっと薄いような気もします。なんだか回りくどいような。映画を観ている間一番気になっていたのは物語に直接関係ない部分でした。それは、水をあそこまで怖がっている状態でお風呂はどうしていたのか、という部分です。本当にホラーとは関係ないんですが、毎日タオルで拭いていたのかなあとかずっとそればかり気になっていました。そんな風に水を極度に怖がるという設定と、それが長年続いていた(しかもマディは連れ去られていない状態で)というのが未消化で気になりましたが、全体的にはきちんと楽しめるホラーで良かったです。フレディみたいな感じなので、シリーズでも作れそうです。

 

監督はChad Archibald、出演はMadisonにMichelle Mylett、HannahにCaroline Korycki、KobieにGemma Bird、LaurenにSydney Kondruss、CathrynにClare Bastableです。

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