ヘルナイト

映画 comments(0) - こぶたのゆう

 

1981年8月7日に限定公開でスタートし、3週間後の8月28日に拡大公開されたアメリカのスラッシャー映画『Hell Night』です。9月4日のウィークエンドではボックスオフィスで8位を記録しました。「ハロウィン」のアーウィン・ヤブランスがブルース・コーン・カーティスと共同で製作したホラー。監督はトム・デ・シモーン。主演はちょっとぽっちゃりした「エクソシスト」のリンダ・ブレア。

大学の学生クラブ、アルファ・シグマ・ローでは毎年新入生入会の儀式としてガース館で一晩すごすイベントがありました。今年は4人の新入生セス、デニース、マーティ、ジェフがいました。最初に会長のピーターからこのガース館についての昔起こった恐ろしい出来事について聞かされます。ここでは12年前に一家皆殺しが起こった事があるというのです。レイモンド・ガースが住んでいたのですが、彼は妻マーガレットと子供のモリスとスザンヌを殺害しました。そして自分自身をも切断したのです。しかし末っ子のアンドリューだけはその姿が最後まで発見されませんでした。ひょっとしたらまだこの屋敷のどこかにひそんでいるんじゃないでしょうか・・・
このオープニングの怪談から儀式は始まりました。4人は館の敷地内に入り、外から鍵をかけられてしまいます。出入り口はここだけ、門は背よりもはるかに高くて先がヤリのように尖っていてとても登れるようなものではありません。4人を残してみんな帰っていきます。明日の朝迎えに来ることになっていました。
4人はガース館に入ります。ジェフが言うには、多少脚色はされているもののピーターが言っていた事件は本当にあったのだそうです。セスとデニースはだいぶ仲良しになっていて2人で2階に上がってしまいました。マーティとジェフは1階でお話をする事にします。
その頃会長のピーターをはじめスコットとメイは肝試しの脅かす役をしていました。4人に見つからないようにこっそり敷地内にもぐりこみ怖がらせるための道具を配置します。その時1人離れてしまったメイが何者かに殺されてしまうのです。さらに屋上で別のいたずらの準備をしていたスコットも殺されてしまいました。
2階ではセスとデニースが一緒にベッドに入っていましたが、セスがトイレに行きます。そして帰ってみると、ベッドの中にはなんとメイの首が転がっていました。驚いて他の2人のところに行くセス。セスは人が殺されている以上ここにはいられないと、館を出ることにします。サーファーのセスは力には自身があったので手に怪我をしながらも門を登り外へ出ることに成功します。そして助けを呼びにいきました。残されたマーティとジェフですが、殺人鬼が襲い掛かり2人は地下室へ逃げます。そこでデニースの死体を発見したのでした。
セスは警察に助けを求めますが、悪名高いアルファ・シグマ・ローの肝試しのことを知っている警察は真面目に取り合ってくれません。銃を盗んでセスは館に戻ることにします。そして館で殺人鬼に襲われたセスは銃で殺人鬼を射殺するのでした。ところが殺人鬼は1人ではなかったのです。もう1人の殺人鬼がセスに襲いかかり殺されてしまうのです。

といったお話です。それまでのホラーというと、主人公が最初に登場して、その主人公と仲良しになる相手の2人とが最後まで生き残るという展開が定番でした。ところがその常識(?)を破る作品がこの頃次々に登場してきました。名作の『13日の金曜日』(ジェイソンの出ない第1作目です)では最初に登場する女の子が序盤そうそうに殺されてしまうとか。この映画でも主人公といい雰囲気になるジェフが途中で殺されてしまい、最後に生き残るのはデニースだけというのはこれまでにあまりなかった展開でした。これ以降は沢山出てきましたけど。そういう意味でも重要な作品でしょう。物語としてはありふれたものですが、肝試しが本当になった、というちょっとしたアトラクションのような気分で見れる楽しめるホラーです。

1981年のシッチェス・カタロニア国際ファンタスティック映画祭の最優秀特殊効果賞を受賞しました。

 

監督はTom DeSimone、出演はMarti GainesにLinda Blair、Jeff ReedにPeter Barton、SethにVincent Van Patten、Denise DunsmoreにSuki Goodwinです。

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