アクロス・ザ・リバー

映画 comments(0) - こぶたのゆう

 

2013年に製作されたイタリアのホラー映画『Across the River』(Oltre il guado)です。2013年のタオルミーナ映画祭での上映がワールドプレミアで、ファンタジア映画祭で特別賞、モリンス・デ・レイ・ホラー映画祭で最優秀監督賞とヤング審査員賞、ファンタフェスティバルで最優秀イタリア長編映画賞、ラベンナ・ナイトメア映画祭で最優秀作品賞、ToHorror映画祭で最優秀作品賞を受賞しました。世界的な公開にはなっていませんが、イタリアではかなり高評価の映画です。日本ではソフトの発売はありません。

 

マルコ・コントラーダはフリーで行動する動物行動学者です。彼はイタリアとスロベニアの国境付近の森林にキャラバンで入り、木や岩、野生動物などにマイクロカメラを設置してその動きや行動を研究します。イノシシに取り付けたカメラの映像を確認していると、その映像に打ち捨てられた廃墟が映っていました。彼は不審に思い、その場所に向かって見る事にします。GPSと地図を頼りにその場所へ向かうのですが、道中川に水没した道を通らなければなりません。はまりかけますが、なんとか勢いで脱出する事ができました。でも雨が強くなり、川は増水してしまいます。しばらく帰る事はできなそうでした。廃屋に到着すると、そこは幾つもの廃屋からなる捨てられた村のようでした。人の姿は全くなく、人が住まなくなってから長い年月が経っているようでした。そしてその村の中で、動物が殺され無残な死骸となっているのを発見します。何やら肉食の動物でもいるようでした。正体を探る為、マルコは村付近のいろんな所にカメラを設置します。その夜、彼は人間らしいのですがおよそ人間らしくないものすごい絶叫が遠くから聞こえてくるのを耳にしました。翌日、カメラの映像を確認すると、森の中を夜の間定点カメラで撮影していた映像の中に、暗視カメラで撮ってはいますが真っ暗な森の中であるはずなのに、森の中に2人の少女が立っているのが写っていたのでした。

 

物語の間、一部老夫婦や古い映像の挿入シーンはありますが、基本的にマルコ1人で描かれます。たった1人でキャラバン(寝泊りできます)で移動しながら森の映像や動物に取り付けた映像を集めて回っています。そして廃墟となった村を見つけるんですが、その村で次第に不穏な出来事が起こっていきます。誰かがいるような気配、暗闇の中に映っている2人の少女、夜中に聞こえる恐ろしい絶叫、さらに彼が使っていたキャラバンが無くなってしまう(どこにも乗って逃げるような場所はありません)という事態まで起こります。雰囲気としては初代「ブレア・ウィッチ」に近い感じでしょうか。日本語版ソフトが出ていないので、字幕なしのイタリア語版でみました。ですので多くの部分がちょっと分らないままなんですが、かつてこの村で2人の少女に悪魔憑きがあったような映像が流れます。なぜこの村が廃墟となったのかは分りませんが(ひょっとしたらイタリア語で説明があったかも)、人間ではないなにかがこの村を徘徊している、さらにマルコに次第に迫ってくるという、悪魔や幽霊に近い雰囲気の、かなり怖い映画でした。

 

監督はLorenzo Bianchini、出演はMarco Marcheseです。

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