ある会社員

映画 comments(0) - こぶたのゆう

 

2012年10月12日〜14日付 韓国興行成績第2位 36億5490万ウォン。

 

ごく普通の会社に勤めている会社員のようですが、実はその会社は暗殺を請け負う会社でしたという韓国のアクション・ドラマ『회사원』です。年間2位という大ヒットとなった「王になった男」の6週連続No.1に阻まれて1位にはなりませんでした。

 

表面上は普通の金属製造会社ですが、その中の営業2部は暗殺をその業務としています。つまりこの会社は暗殺をメインとしていて、その隠れ蓑として通常の金属製造会社を設けているのでした。この営業2部で会社に忠誠を誓っているヒョンドはその技術や信頼度から将来を期待されていました。ある仕事(証言をするために警察で保護されている相手の暗殺)にバイトで若者フンを使ったヒョンドは、仕事を終えたフンをも始末する事になりますが、その最後の頼みとして彼がこれまでに貯めたお金をお母さんに届けて欲しいと頼まれます。律儀にお母さんのミヨンに届けると(息子は海外出張とウソをつきます)、彼女は昔歌手をしていた事を知ります。ミヨンと幾度か会っているうちに、ヒョンドは彼女に恋心を持つようになり、仕事としての殺人にも疑問を持つようになっていきます。そのため仕事も非情になる事が出来ず、これまで無かった小さなミスが目立つようになってきました。そこで会社はヒョンドを調べ、ミヨンとの関係を探り出します。さらに替え玉まで使って隠していたフンも実は生きていた事が会社にバレてしまいます。

 

会社から将来を期待されている有能なヒョンドは当初、殺人マシーンのように感情の無い人間ですが、次第にミヨンと接していくうちに人間らしさが出てくるというか、目覚めてくるという展開はすごく良かったです。能力としても他の社員よりも上をいく凄腕ですが、女性との接し方に不器用さが出るだとか、特に服を選ぶのに何度もやり直すなんていうのは本当はこの人いいひとなんだろうなと感じます。会社の方針だとか会社の命令だとかに従わなければならない社員、という構図はこの映画に限った事ではなくて実際に多々ある事ですし、それが人間的に又は倫理的に許されない事というのもあると思います。それに従うのがいいのか、人間らしさを失わないほうがいいのかという問題は、その人の置かれている状況にも大きく左右されるのでどちらがいいとは一概には言えませんが、ヒョンドの苦悩が自分を信じて期待してくれている会社を裏切る事の辛さも描いていると思います。最終的にはその人にとって何が一番大切なものか、を知ることなんでしょうけれど、それを知ることが幸せである事もあれば辛い事もあるという、人生模様を描いている部分もいいです。

 

監督は임상윤、出演は소지섭、곽도원、이미연、김동준です。

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