チェイサー

映画 comments(0) - こぶたのゆう

 

2008年2月15日〜17日付 韓国興行成績第2位 37億404万ウォン。

 

韓国ではR-18で公開された『추격자』です。「Jumper」に阻止されて1位にはなれなかったものの僅差での2位、上映館数では週末最大規模での公開でした。2004年に韓国で実際に起こったソウル20人連続殺人事件をベースにしています。この事件は犯人ユ・ヨンチョルが富裕層の高齢者や風俗嬢を合計20人殺したというもので、その中の数名の内臓を食べた事でも有名です。犯人自身は26人を殺害したと供述しましたが、実際に立件されたのは20人でした。2008年の大鐘賞で最優秀作品賞、監督賞、主演男優賞など6部門を受賞しました。

 

元刑事のジュンホはデリバリーヘルスを経営していますが、数人のヘルス嬢が逃げ出す事態となっていました。仕事に使った車は発見されたものの、当人はいません。具合が悪く家で寝ていたミジンはジュンホに出てきて仕事をしろと言われ、ひとり娘のウンジを家に残し仕事にいきました。ジュンホはミジンを向かわせた相手の電話番号が失踪した他のヘルス嬢の最後の相手と同じと気付き、ミジンに隙を見て携帯で相手の住所を教えろと伝えます。ジュンホは相手の男が自分のところのヘルス嬢を他に売りさばいていると考えたのでした。しかし本当は違っていました。相手の男ヨンミンはヘルス嬢を呼び出しては自宅で殺害していたのです。ミジンはすぐにヨンミンは恐ろしい相手である事を知りますが、携帯の電波が届きません。理由を見つけて逃げ出そうとしますが、時すでに遅く、ミジンは囚われの身となってしまいます。

 

ジュンホのかなり個性的な性格や早々に殺人を告白して警察に身柄を拘束されるヨンミンの飄々とした姿など、どうかするとコミカル的な要素も多いながら、実は凄く問題作だと思います。殺害現場の陰惨な様子、殺人を犯すヨンミンの異常性、最終的には真相にたどり着くジュンホの暴走ゆえの遠回りのもどかしさなど、かなり心にずっしりきます。それと同時にジュンホの酷い人間性(女性をお金儲けの道具にしか思っていないような感じ)が次第に違うものに変化していく様子を描くドラマにもなっています。警察の対応や捜査などがあまりにも無能に描かれているように思いますが、韓国の警察はこうなのか、それとも映画だからそのように描かれているのかは分りません。でも暴走するジュンホの方が(しかも最初は勘違いで行方を追っているのに)真相にどんどん近づいていっているのに見当違いをしているのは気になりました。所轄では不審に思う警官もいたんですけどね。そういう部分もあるものの、レベルの高い映画だと思います。

 

監督は나홍진、出演は김윤석、하정우、서영희、김유정、정인기です。

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