セル

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2016年6月10日にリリースされた、スティーブン・キング原作の映画化『Cell』です。

原作は2006年に刊行された350ページの長編(スクリブナー社のハードカバー)で、日本では新潮文庫で上下巻が出ています。その時携帯電話を使っていた人たちが一瞬にして怪物へと変貌し、他の人たちを襲うという凄まじいお話が展開します。映画は2016年6月10日にビデオ・オン・デマンドでリリースされ、その後7月8日に限定的に劇場公開されました。ジョン・キューザックとサミュエル・L・ジャクソン共演のスティーブン・キング物としては、2007年の「1408」に次ぐ2番目のものとなります。複数の脚本担当の中にキング自身も入りました。

 

クレイはボストン空港で電話をしていました。漫画家の彼の作品が高値で売れたのです。これを期に離れ離れになった家族が再び歩み寄れればと期待していました。妻と息子と携帯で電話の途中電池切れで切れてしまいます。慌てて空港のコンセントをさがしますが、その時携帯電話で話をしていた人たちの様子がおかしくなりました。苦しみだしたかと思うと突如他の人を襲い始めたのです。殺人まで起こってしまい、その場にいた女性が携帯で警察に通報しようとしますが、その途端彼女もおかしくなってしまいます。携帯が原因だとわかったクレイは地下に逃げます。そこでは地下鉄が待機していましたが、停電のため動きません。電車の運転手のトムは線路を伝って外に出る事を提案します。この地下は電源で水を外に吸いだしているため、このまま停電の地下に留まるのは良くないとのことでした。しかしこの提案に乗ったのは、クレイの他若い男性1人だけでした。3人で出口に差し掛かった時、出口付近にも数名の人がいました。若い男性が襲われ、クレイとトムは間一髪で逃げますが、外の町は大惨事へとなっていたのです。

 

原作の話ですが、この「セル」も原作を先に読みました。キング作品はわたし的には前半はいいのに後半(又は終盤)今ひとつの作品があります。例えば「デスペレーション」や「アンダー・ザ・ドーム」がそうなんですが、この「セル」もそんな感じでした。「シャイニング」のような(原作の方)スペクタクルなラストや、「デッド・ゾーン」や「IT」のような心に余韻を残すようなラストではなく、なんだかなあ、というような印象となってしまうラストの展開です。ただ冒頭から続く展開は凄く好きなので、この部分を映画で描くとどうなるんだろうという期待はありました。その結果ですが、まあ次第点ですかね。悪くはないですが、やっぱり原作の方が迫力があります。物語としては、パルスでおかしくなった人たちが進化する、という点は面白いです。反対にフード付きパーカーの男の登場は良くないと思いました。こういう話でテレパシーみたいなのはどうかなと。全国的な劇場公開作品ではありませんが、相応に小粒な映画だと思います。

 

監督はTod Williams、出演はClayton "Clay" RiddellにJohn Cusack、Thomas "Tom" McCourtにSamuel L. Jackson、Alice MaxwellにIsabelle Fuhrman、Charles ArdaiにStacy Keachです。

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