エクス・マキナ

映画 comments(0) - こぶたのゆう

 

2015年1月23日〜25日付 イギリス興行成績第5位 109万ポンド。

 

監督アレックス・ガーランドの監督デビュー作で、第88回アカデミー賞視覚効果賞を受賞したイギリスのSFスリラー『ex_machina』です。1500万ドルの製作費でワールドワイドの興行収入が3600万ドル、批評家から絶賛されました。2014年12月16日のBFI Southbankでのプレミア上映が最初です。映画の基は監督の子供の頃のコンピューターが時々自身の精神を持っていると感じる事があるという経験や、神経科学の専門知識を持つ友人とのディスカッション(マシーンは決してセンティエントにはなれないというもの。センティエントは意識のある、とか感覚を持っているというような意味です)などからきているそうです。

 

プログラマーのケイレブ・スミスは検索エンジンの会社ブルー・ブックで働いています。彼は会社内の抽選に当たりました。これは会社のCEOネイサン・ベイトマンの人里離なれた家に招待されるというものです。彼はヘリコプターで家にやって来ました。滞在期間は1週間。ネイサンは、彼にあるテストに参加して欲しいという提案を出します。そのためにはここで経験した事、知った事全てを口外しないという契約を交わさなくてはなりません。一生にあるかないかの経験というネイサンの言葉に動かされ、彼は契約書にサインしました。彼は完璧なAIを搭載するロボットを完成させたというのです。そして彼にAVAと名付けた彼女のチューリング・テストをして欲しいとの事でした。ネイサンはAVAには思考能力と意識があるといいます。ケイレブは、通常相手が人間か機械かわからない状態で行われる(からこそ公平性がある)テストなのに、最初から機械である事を知っていてテストを行ってもどうかと思っていました。しかし実際にAVAに会って話をしたとき、その素晴らしさに驚きます。

 

スリラーという事もあり、大体の展開が読めるこういったジャンルですが、その映画が最後に語ろうとする真相はびっくりするものでした。AIの完成度のテスト、人間と同等の意識があるのか、という点から物語が進んでいきますが、次第にAVAに影響されるケイレブ、そしてAVAがこっそりケイレブに教える、ネイサンが隠している秘密があるという事実など、静かなテンポの中に次第に不穏なものが入り込んでいきます。少しづつ見ている者に不安を感じさせる描き方はすごいなあと思いました。衝撃的なシーンや終盤のあっと驚くどんでん返しというようなアクロバティックなものはありませんが、真相を知った後の、じわじわくるその凄さにびっくりするような映画です。真相を知ってからもう一度見直すと、別の意味合いが分るようになったりと、レベルの高い映画だと思います。

 

監督はAlex Garland、出演はCaleb SmithにDomhnall Gleeson、AvaにAlicia Vikander、Nathan BatemanにOscar Isaac、KyokoにSonoya Mizunoです。

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