2018年度 ブリュッセル国際ファンタスティック映画祭 結果発表

映画祭 comments(0) - こぶたのゆう

 

2018年4月3日〜15日にかけてベルギーのブリュッセルで行われたブリュッセル国際ファンタスティック映画祭の結果が発表されました。世界3大ファンタスティック映画祭の今年2番目に開催されるもので、その規模もすごく大きなものですが、なんと日本映画『いぬやしき』がグランプリを獲得! 1991年の「飛ぶ夢をしばらく見ない」、1999年の「リング」、2005年の「稀人」、2016年の「アイアムアヒーロー」に続く、日本映画5本目のグランプリ獲得です。監督の佐藤信介は「アイアムアヒーロー」に続く2度目の栄冠で、同じ監督が2度グランプリを受賞したのはこの映画祭史上3人目です。ちなみにあとの2人は「Paperhouse」「Frankenstein」のBernard Roseと「El día de la bestia」「Witching and Bitching」のÁlex de la Iglesiaです。

 

2018年度の出品作品は次の通りです。長編のみご紹介します。

 

国際競争部門

Ajin : Demi-Human / Along with the Gods : The Two / House of the Disappeared / Inuyashiki / Legend of the Naga Pearls / Man Divided / Mon Mon Mon Monster / Parallel / The Scythian / Terrified / Tigers Are not Afraid

メリエス競争部門

Charismata / Cold Skin / The Cured / Ederlezi Rising / Errementari / La Femme la plus Assassinée du Monde / Frontier / How to Talk to Girls at Parties / Killing God / Painkillers / Party Hard, Die Young / Snowflake

7th オービット競争部門

Bees Make Honey / Blue my Mind / Dhogs / Freehold / The Man with the Magic Box / Marjorie Prime / The Nightmare / The Place / Wrath of Silence / Yurigokoro

スリラー競争部門

Crooked House / Downrange / Hunting Emma / Memoir of a Murderer / New Trial / Shock Wave / A Special Lady / Who Killed Cock Robin

 

そして各賞の勝者は次のようになりました。長編のみご紹介します。

 

国際競争部門

ゴールデン・レイブン いぬやしき

シルバー・レイブン  Mon Mon Mon Monsters

シルバー・レイブン  Tiger Are Not Afraid

メリエス競争部門

シルバー・メリエス  The Cured

7th オービット競争部門

最優秀作品賞     Blue My Mind

特別賞        The Place

スリラー競争部門

最優秀作品賞     Memoir of a Muederer

特別賞        A Special Lady

 

プレス・プライス賞  Dhogs

観客賞        Tiger Are Not Afraid

 

国際競争部門のゴールデン・レイブンに選ばれた『いぬやしき』は、定年を前に癌の余命宣告を受けた犬屋敷壱郎は墜落事故により機械の体に生まれ変わります。同じ事故にあった高校生の獅子神皓も同じく強大な力を手にしますが、彼は自身の欲望のために暴走します。犬屋敷は獅子神皓を止めるために立ち上がります、という日本のお話。

シルバー・レイブンに選ばれた『Mon Mon Mon Monsters』は、シュウウェイ・リンはA級のオタクです。彼は常にクラスメイトから強烈なイジメの対象とされていました。彼の冷淡な教師とのトラブルに巻き込まれたとき、シュウウェイは彼をいじめる3人と共にコミュニティ・サービスへの奉仕を命じられます。彼らが働く事になっている老朽化したケアホームをこそこそ動き回っていたとき、彼らは2人の人肉を食べる恐ろしいモンスターを発見します。1人は年寄りで1人は若いです、という台湾のお話。

シルバー・レイブンと観客賞に選ばれた『Tiger Are Not Afraid』は、エストレアは10歳、彼女は3つの願いを持っています。最初のひとつはいなくなったお父さんが帰ってくることでそれは起こりました。彼女のお母さんは戻ってきましたが、お母さんは死んでしまいます。茫然自失でエストレアは孤児によるギャングに仲間入りする事でこの悲しみから逃れようとしました。すぐに彼女は死は置いて来る事はできないという事を知り、彼女が残虐行為や暴力の真っ最中であるとき、そうしたいと思っても願いは決して叶わないのです、というメキシコのお話。

メリエス競争部門のシルバー・メリエスに選ばれた『The Cured』は、脳を食べる狂犬病のようなウイルス感染から4年後、その治療法が発見されていました。患者の75%は完治し、社会に復帰する事ができるのです。セナンはその中のひとり。彼は彼らの手足を食べたいという欲求なしに義理の妹と甥に再会できる事を喜びました。しかしそれは本当のハッピーエンドではありませんでした。彼は治るかもしれませんが、彼が行った酷い行いの記憶を忘れたわけではありません。さらに、困難な社会復帰に加え、元感染者たちは憎しみと差別に直面しなければなりません。そして25%の治療できない者たちもいるのです、というアイルランドのお話。

7th オービット競争部門の最優秀作品賞に選ばれた『Blue My Mind』は、新しい学校の初日は決して簡単な事ではありません。15歳のミアは新しいクラスメイトに受け入れられたくて仕方がありません。彼女はジャンナと彼女の10代の不良グループと友達になる事に成功します。しかしそれから幻覚による痛みを伴うプロセスと奇妙な過食症の呪いによって彼女の体は変化を開始、医者への訪問は事態を悪化させるだけでした。彼女のブルジョアの両親との関係も悪化し、彼女自身自分は養子ではないかと疑い始めます。圧倒的な孤独感に対処するために、彼女は酒と性的な実験に慰めを求めます。そして見続ける水と海の夢はどこからやってきているのでしょうか?というスイスのお話。

特別賞に選ばれた『The Place』は、不思議な男はいつも同じレストランの同じテーブルに座っています。彼は実行する仕事と引き換えに8人の訪問者の願いを叶えるために準備をしています。男は誰にも実行不可能な仕事を設定する事はしないと宣言、それぞれの要求は倫理的な原則に反します。しかし願いを叶えるためにはそれぞれの仕事を達成しなければならないのです。警察官のEttoreは強盗に盗まれたお金を見つけ出す必要がありますが、そのために誰かを血まみれにしなければなりません。シスターChiaraは信仰を失った人を見つけたいと望んでいますが、そのために妊娠しなければなりません。メカニックのOdoacreは表紙の女の子とのセックスを望んでいますが、そのためには子供の面倒を見なければならないのです、というイタリアのお話。

スリラー競争部門の最優秀作品賞に選ばれた『Memoir of a Muederer』は、ビョンスは15年間アルツハイマー病を患っている獣医です。それ以来、彼は社会のクズ退治という自分の趣味を諦めています。ある日、接触事故を起こしてテジュという男と出会いますが、その目を見たとき彼も自分と同じ殺人鬼だと言う事が分りました。そして娘のウンヒが彼氏を紹介したとき、その彼氏がテジュだったのです、という韓国のお話。

特別賞に選ばれた『A Special Lady』は、Hyun-jungは売春婦としてアンダーグラウンドでの生活を始めました。そして今や彼女は犯罪組織の手に入れることの出来る上の方にいます。彼女の大きな秘密は、監獄にいた時息子を産んでいたことでした。彼女がついに明るい世界にやって来たとき、少年はHyun-jungの敵に狙われる事になります、という韓国のお話。

プレス・プライス賞に選ばれた『Dhogs』は、あるタクシー運転手は家から離れようとするとあるビジネスマンのラモンを拾います。ラモンはホテルに降ろしてもらう前に家族の事について運転手と語ります。バーで彼はアレックスと会います。アレックスはラモンにあからさまにセックスしようと持ちかけてきます。「人に不快な思いをさせるのが好き」と彼女はいいます。この映画は観客の視線のもとで振舞われる浅ましく、動物的な人間を描く3つの物語です、というスペインのお話。

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