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映画 comments(0) - こぶたのゆう

 

2016年11月11日〜13日付 全米興行成績第3位 2407万ドル。

 

Ted Chiangが1998年に発表した短編小説「Story of Your Life」を原作としたSF『Arrival』です。企画は2012年からスターしていて、当初は原作と同じタイトルで進んでいましたが、2016年6月に「Arrival」に変更されました。日本ではお菓子の「ばかうけ」に似ていると話題になり、監督が日本公開の際「宇宙船のデザインはばかうけに影響をうけたものです」とのジョークのコメントを発表しました。第89回アカデミー賞では作品賞・監督賞など8部門にノミネートされ、音響編集賞を受賞しました。撮影は主にカナダのモントリオール、ケベックとその周辺で行われました。

 

言語学者のルイーズ・バンクスはひとり娘を不治の病で亡くしました。

大学の講義の最中、ニュースで異常事態が起こっている事をルイーズは知ります。それは未確認の物体が地球の12の地域に現れたというものです。その夜ウェバー大佐が彼女の元を訪れます。録音されたテープを聞かされ、何を話しているのか推察してほしいというものでした。それは未知の言語で、どうやら物体の中の人物とのコミュニケーションの様子でした。テープを聞いただけではどうにもできない、じかに会って会話をする必要があると説明し、彼女は軍の最前線に同行する事になりました。一緒に行動する事になる物理学者のイアン・ドネリーと道中のヘリの中で一緒になり、いよいよ彼らは宇宙船に入る事になりました。地球外生命体は8本の脚を持つ人間とは全く異なる(タコやイカが立ってるような形に近いかな)容姿を持っていて、その言葉も地球のものとは全く異なる発音でした。これでは全く通じないと感じたルイーズは、2回目の時に(12時間毎に下の入り口が開きます。時間制限があり、人間が船内にいられる環境を作り出すためにこのような時間がかかるようです)文字を見せる事にしました。すると相手も空中に文字を浮かび上がらせました。それは墨を吹き付けたようなサークルで、細かな部分のハネや歪みなどが異なるようでした。こうして絵や身振り手振りで文字を見せあううちに、なんとか相手の文字の解読に成功するのですが、地球外生命体に地球に来た目的を訪ねると、その答えは「人類 武器(道具?) 与える」というものだったのです。

 

ルイーズのバックグラウンドが冒頭から語られる娘との人生。どうやら娘はティーンエイジャーの頃に病気で亡くなっていました。それから宇宙船が地球に飛来するところが描かれ、それぞれの国でコンタクトが図られます。アメリカもルイーズやイアンといった学者を中心にコンタクトしていきますが、相手の目的を知った事により各国が混乱してしまいます。武器を与えると言う意味は何か? 武器をくれるのか、戦争をしかけるのか、なんとか解読できたとはいえ不完全のために正確な意味が特定できません。この混乱の中、中国は宇宙船に対し宣戦布告をしてしまいます。これまでの過程から友好的に地球に来ていると感じているルイーズは、武器を与えるという意味を考えます。これが一番のポイントになるんですが、SF(これまでも言ってますが、わたしはSFというジャンルはあまり観ませんので)と思って身構えていましたが、どちらかというとこれは人間ドラマにSFの味付けをした感じだなあと思います。ですので、かなりお話にのめり込みましたし、終盤の展開は心にガツンときました。なるほどだからアカデミー賞で作品賞や監督賞にノミネートされたんですね。地球外生命体の地球飛来の理由の部分などわたしにはちょっと難しいと感じるところも多々ありますが、それでもすごく心に残る名作だと思います。

 

監督はDenis Villeneuve、出演はLouise BanksにAmy Adams、Ian DonnellyにJeremy Renner、Colonel G.T. WeberにForest Whitaker、Agent HalpernにMichael Stuhlbargです。

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