トーテム 呪いの首飾り

映画 comments(0) - こぶたのゆう

 

2017年10月31日にリリースされたアメリカのスーパーナチュラル・ホラー『Totem』です。

ポルターガイスト現象が起こり始めた一家を描くお話。監督は「デッド・ガール」「ABC・オブ・デス」のマルセル・サーミエントです。ポルターガイスト現象の解釈のひとつとして、思春期の少女の心理的な不安定が原因(その人物が無意識に起こしてしまう念力のようなもの)というものもあり、実際ポルターガイスト現象にそういった人物が関わっている例が多いようです。この映画でも17歳の女の子が渦中にいます。

 

お母さんを亡くし、お父さんのジェームズと長女のケリー、次女のアビーの3人はその悲しみを乗り越え仲睦まじく暮していました。ある日お父さんがロビンという女性もこの家で一緒に暮すといいました。これまでケリーがこの家でジェームズの妻役、アビーの母親役もこなしていて自分がこの家族を守っているという自負がありましたが、この事により失望と怒りを感じたのでした。その少し前くらいからまだ幼いアビーが誰かと話している姿をよく目撃するようになりました。最初は見えない友達と話していると思っていたケリーですが、どうやらアビーは死んだお母さんだと思っているようでした。ロビンがやってきてぎこちない4人の生活が始まります。それを機にアビーのお話はエスカレートしていきます。最初はアビーの空想と思っていたケリーも、次第にこの家の中に何かがいると感じるようになりました。実はお母さんが亡くなる頃にはその様子がおかしくなっていました。ふさぎこむようになり、笑顔が無くなっていたのです。ケリーは家の中にいるものがお母さんを死に追いやった存在だと確信、アビーを守ろうとします。

 

「死霊館」や「インシディアス」などの近年流行りの心霊ものの王道を行く物語で、霊が現れるシーンなんかはその安っぽい演出でちょっと残念なところからそれらの下位版みたいな印象ですが、終盤の展開はそれらとは別方向に行ってしまうという意外性の強い映画です。しかもポルターガイストの正体とその終盤の展開は意外にもマッチしていて、こういう展開もあるのかとビックリしました。映画的にはB級ですが、アイデアはいいです。演技もよくて、邦題にありがちのいかにも低予算というようなタイトルから期待せずに観ましたが、これがいい意味で期待を裏切る結果に。幾つかのミスディレクションもあり、展開も比較的読みにくいので面白く観ることができました。ポルターガイストの正体もそうですが、その目的がまた上手く隠してあるところもポイントです。ケリー役のケリス・ドーシーの演技が光っています。

 

監督はMarcel Sarmiento、出演はKellieにKerris Dorsey、RobinにAhna O’Reilly、JamesにJames Tupper、AbbyにLia McHughです。

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