クリムゾン・ピーク

映画 comments(1) - こぶたのゆう

 

2015年10月16日〜18日付 全米興行成績第4位 1314万ドル。

 

「The Shape of Water」でアカデミー賞の作品賞と監督賞を受賞したギレルモ・デル・トロのひとつ前の作品『Crimson Peak』です。劇場用映としては、2013年の「パシフィック・リム」以来。アメリカではゴシック・ロマンスとの表記も。ファンゴリア・チェーンソウ・アワードとサターン・アワードでジェシカ・チャスティンが最優秀助演女優賞を、サターン・アワードではその他最優秀プロダクション・デザイン賞を受賞しています。

 

1887年のニューヨーク、バッファロー。裕福なビジネスマンのカーターを父に持つ娘のイディスは幼い頃にお母さんをコレラで亡くしていました。そのすぐ後、お母さんの幽霊を目撃しますが、その幽霊は彼女に「クリムゾン・ピークに気をつけろ」と忠告します。14年後、自作の小説を本にしたいと望んでいるイディスは融資を受けるために会社を訪れたトーマス・シャープと出会い惹かれます。しかし彼に好意を持てないお父さんは、娘に近づくトーマスとどこか怪しい姉のルシールを調べさせます。一方イディスに好意を抱いていた医師のアランはイディスの心がトーマスに向いていくのを失望の眼差しで見ているしかありませんでした。カーターはトーマスたちに決して融資できない秘密を知り彼らをイギリスに帰らせます。しかしその直後、彼は何者かによって殺害されたのでした。不審な点があるものの一応事故死となったお父さんの葬儀をすませ、イディスはトーマスと結婚します。そしてイギリスのシャープ家の屋敷に引っ越してきますが、そこで女性の幽霊を目撃するようになりました。どうやらその幽霊は誰かに暴力によって殺されたようです。毎晩ベッドから姿を消すトーマス、次第に起こる不可解な現象、そしてある日トーマスからこの辺一体は冬になるとクリムゾン・ピークと呼ばれることを聞き愕然とするのです。

 

「たたり」とか「回転」を理想に「エクソシスト」や『シャイニング」などの伝統を取り入れた作品ということで、古いホラー映画の雰囲気を再現したような作品となっています。そのためか、物語的には先の読めるもの(というか隠す素振りもないので驚愕の事実とかはないです)なので、素直にこうなるだろうなあという展開を淡々と見ていく印象を受けました。姉と弟の隠された秘密、ヒロインの行方は?という大筋に、冒頭で語られる幽霊の存在。ただオープニングで意味深に語られる幽霊の存在が、もっと重要な要素(例えばヒロインを絶体絶命から救うとか)となるかなと思っていたのに、恐ろしい真実をヒロインに教える手助け(といっても観ている側からはそれがなくても予想つくんですけどね)くらいだったのが物足りなかったです。幽霊の物語かなと思っていたら、それはスパイス程度で実際は人間の恐ろしさと悲しさを描く物語でした。注目したのはジェシカ・チャスティンの演技。ぞくっとするような妖しいものから狂気まで、怖いくらいの演技でした。あと色ですね。「サスペリア」みたいに黄色や緑といった原色を幻想的に綺麗にライトアップさせていて、すごく綺麗でした。

 

監督はGuillermo del Toro、出演はEdith CushingにMia Wasikowska、Lady Lucille SharpeにJessica Chastain、Sir Thomas SharpeにTom Hiddleston、Dr. Alan McMichaelにCharlie Hunnamです。

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