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映画 comments(0) - こぶたのゆう

 

2016年11月12日〜13日付 日本興行成績第2位 2億4400万円。

 

巴亮介が「週刊ヤングマガジン」に2013年35号〜2014年10号にかけて連載した同名の漫画の映画化で、監督・大友啓史/主演・小栗旬で実写化されました。中山七里の作品に「連続殺人鬼カエル男」というのがありますが、こちらは異なるお話です。原作はヤンマガKCスペシャル全3巻で、2016年43号・44号に新作エピソードが掲載されました。謎の連続猟奇殺人鬼とそれを追う刑事・沢村久志を描くお話。映画の方はランニング・タイム132分と長丁場です。

 

刑事の沢村久志は仕事熱心ではありますがそのために家庭を顧みず、妻の遥は息子の将太を連れて家を出て行ってしまいました。そんな沢村に電話がかかってきます。現場に急行してみると、そこには信じられない光景がありました。両手を立たされたままくくりつけられ、生きたまま犬に食べさせられた女性の死体でした。さらに捕獲された犬の胃袋から発見された「ドッグフードの刑」という紙切れ。堤優一はお父さんを昔に亡くし、今はお母さんとの2人暮らし。ひきこもりのニートです。その日いつものように家にいると誰かが訪ねてきました。居留守を使ったさっきの宅急便かと思っていると、いきなりドアノブをガチャガチャさせ、ピッキングで扉を開けます。優一は慌てて包丁を手にしますが、カエルの被り物をした侵入者はスタンガンで優一を拉致します。気がつくと廃墟のビルでイスに縛り付けられています。カエル男はひきこもって親のスネをかじっては食う寝る遊ぶの繰り返しを続ける優一を有罪とし、母の痛みを知りましょうの刑を宣告します。これはノコギリを使って優一を切断し、出生体重分の切り離しを行うというものでした。

 

近年稀に見るかなりストレートなエグイ話です。映像の方も頑張ってかなり被害者を映しているという、よく規制にひっかからなかったなあと感心するほどでした。雨の日に出没するカエル男、連続する猟奇殺人ですが、被害者は刑罰を受けていますがそれほどの悪い理由とは思えません。そこで他に理由があるのではという捜査から、ある事件が浮かび上がってきます。それは3年前の幼女樹脂詰め殺人事件で、被害者たちの共通点は全員その裁判員だったのでした。そこで沢村はびっくりします。出て行った妻もその1人でした。急いで電話をかけますが繋がりません。そこで警察は残りの関係者確保に乗り出します。沢村は関係者ということで捜査から外されますが、単身妻と子を助ける為に行動を開始します、というよくある展開です。でもその内容というか描き方がかなり生々しいというか痛々しいというか、普通の刑事ものではなくて一個人の人間ドラマになっているところは良かったです。カエル男の自身の芸術作品を完成させるという感覚、犯人の意図を掴めず翻弄されていく刑事、次々に登場する目を背けたくなる死体の数々など、気分が悪くなる程のシーンが沢山登場しますが、久々に見るパワーを感じさせる映画になっていました。ラストはわたし的にはちょっと都合よすぎるかなあ、とは思います。物語としては面白いんですけどね。カエル男を演じたあの人、わたしは見てる時は全然分らなかった。すごい。

 

監督は大友啓史、出演は沢村久志に小栗旬、沢村遥に尾野真千子、西野純一に野村周平、菅原剛に丸山智己です。

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