ピエロがお前を嘲笑う

映画 comments(0) - こぶたのゆう

 

2014年9月25日〜28日付 ドイツ興行成績第1位 136万ユーロ。

 

この週末1位から7位までの映画の中で一番少ない上映館数ながら先週1位だった「Sex Tape」を僅差で上回って1位になった、ドイツのテクノ・スリラー『Who Am I - Kein System ist sicher』です。日本では「ピエロがお前を嘲笑う」というタイトルで公開され、キャッチコピーは「106分間、あなたが目にしたものは、果たして真実か?」というとても興味をそそられるものです。監督はバラエティ誌の「世界で注目すべき監督10人」に選ばれたバラン・ボー・オダー。ドイツ映画賞では最優秀編集賞、最優秀プロダクションデザイン賞、最優秀音楽賞を受賞しました。

 

ベルリンからやってきたハッカーのベンヤミン・エンゲルはユーロポールのサイバー部門担当ハンネ・リンドバーグの取調室にやってきます。彼が言うには自分がフー・アム・アイだというのです。自分がハッカーであることを証明するために、ハンネの経歴から個人的な内容までスラスラと答えます。彼は世間を騒がせたクレイのメンバーの1人で、ユーロポールが追っている国際的サイバー犯罪グループのFRI3NDSの情報を提供するというのです。FRI3NDSはロシアのサイバーマフィアに通じている悪名高いグループで、その中の中心人物がMRXと名乗る謎の人物でした。

ベンヤミンの子供の頃からの夢はスーパーヒーローになるというものでした。しかし実際の彼は誰からも相手にされず、透明人間のような存在だったのでした。そんな彼が初めて自分に自信が持てるようになったのは、インターネットのプログラム言語を覚えてハッキングができるようになった事でした。彼の技術は実際すごいものです。彼はネット世界でMRXと呼ばれている人物を崇拝していました。ある日ピザの宅配先で高校時代に好きだった女の子マリーに出会います。彼女が試験の答えが欲しいと愚痴をこぼしていたのを聞き、大学のサーバーに侵入して答えを盗み出せば自分は彼女のヒーローになれると考えます。しかし実際はそんなに甘いものではありませんでした。大学内に侵入していたところを発見され有罪。50日間の町の奉仕活動をする羽目になります。でも人生の転機はいつ訪れるかわかりません。ベンヤミンはその奉仕活動先でマックスと出会ったのでした。彼もいたずらでハッキングをしていました。そこでベンヤミンに興味をもったマックスは彼をとあるパーティに誘います。そこで彼の仲間ステファンとポールにも出会いました。こうしてこの4人でハッキングチームを作り、名前を「ピエロがお前を嘲笑う」Clowns Laughing At Youから頭文字をとってCLAYと命名します。

 

大体予想される通り、4人でハッキングのチームを作りいろんな所に侵入していたずらをするのですが、その主な目的はマックスがMRXに認められたいとするものでした。しかしMRXは彼らを相手にしません。そこで進入不可能とされるドイツ連邦情報局に侵入します。しかしそこでベンヤミンは情報局の情報をも盗み出してしまったことから殺人事件まで起きてしまい、さらにCLAYに容疑がかかってしまう事態となってしまいます。ハッキングだとかサイバーなんとかだとか、とにかくそちら方面の小難しい言葉がたくさん出てきますが、そんなのよくわからない私でも結構楽しめる映画になっています。この後さらにベンヤミンの証言と実際とがどうやら幾つもの部分で食い違いが出てくるところが、終盤の伏線になってくるんですが、私はこの真相は全く予想外ですごいなあと感心しました。ロシア・マフィアに命を狙われる危険性があるので、ベンヤミンはなんとか自分の身の安全を確保しないといけませんが、その展開がトム・クルーズの「ファーム」に雰囲気が似ていると思います。こちらの方がもっと野心的ですけど。

 

監督はBaran bo Odar、出演はBenjamin EngelにTom Schilling、MaxにElyas M'Barek、MarieにHannah Herzsprung、StephanにWotan Wilke Möhring、PaulにAntoine Monot Jr.です。

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