ローン・サバイバー

映画 comments(0) - こぶたのゆう


2013年12月27日〜29日付 全米興行成績第36位 9万ドル。

アメリカのネイビー・シールズによるレッド・ウィング作戦の顛末を描く戦争映画『Lone Survivor』は、最初全米でわずか2館という限定で公開されて9万ドルを記録して36位にランクインしました。そして3週目に一気に2875館に拡大されて1位となっています。このレッド・ウィング作戦というのは、ネイビー・シールズ史上最大の悲劇といわれていて、現地に出撃してたった1人奇跡の生環を果たしたマーカス・ラトレルの手記「アフガン、たった一人の生環」(Lone Survivor)を原作として映画化されました。2005年6月27日にアフガニスタンのクナル州山岳地帯で、ネイビー・シールズはタリバンの幹部殺害の為に行われた作戦で、最終的にシールズ隊員11名と第160特殊作戦航空連隊の隊員8名(助けに向かったヘリがミサイル攻撃を受けて墜落してしまいました)が戦死するという最悪の出来事となってしまいました。この作戦のターゲットとなっていたアフマド・シャーの殺害は結局できず、最終的にこの人は逃亡先のパキスタンで警察によって射殺されました。

タリバンの幹部アフマド・シャー殺害を目的とした特殊任務レッド・ウィング作戦が開始されます。エリック・クリステンセン少佐指揮下でマーカス・ラトレル一等兵曹、マイケル・マーフィ大尉、ダニー・ディーツ二等兵曹、マシュー・アクセルソン二等兵曹の4人はまず、現地の偵察を目的として先行潜入します。シャーがいる事を確認できますが、現場の電波の状況から基地に上手く連絡が取れません。その時彼らが潜伏していた森に家畜を散歩させていた市民数名がやってきて、4人は見つかってしまいます。なんとか確保できたものの、その市民をどうするかという判断に迫られる事になりました。方法は2つ。ひとつは彼らを殺害してそのまま任務を続行する事。もうひとつはかれらを解放して、4人は退去する事でした。目の前にシャーがいて、彼を見逃すという事は今後沢山の人の命が失われる事にもなります。しかし最終的に道徳的、社会的認識から、4人は市民を解放、背後の山に向かって退去する決定を下したのでした。当然市民はタリバンに報告するでしょう。追っ手が来る前に逃げる必要がありました。ところが、4人が思っていた以上にタリバン・グループの追っ手のスピードは早かったのです。すぐに追いつかれ、激しい銃撃戦が始まります。応戦しますが、徐々に追い詰められていく4人。応援要請のための無線は銃撃によって破壊されてしまいます。こうして4人の多数のタリバンの警戒線からの、決死の脱出が始まります。

わたしは基本的に戦争ものは苦手なのでほとんど観ないんですが、例外として今作は頑張って観ました。でもやっぱり怖かったです。戦争ものは面白いとか、ハラハラドキドキとか、戦争の悲惨さや残酷さ、といった要素を実感するよりも前に、とにかく怖い、という気持ちが前面に来てしまいます。「ソウ」などのホラーは平気なのに、こういう戦争ものは苦手、というのは自分ながら不思議です。奇跡の生環を果たした1人、というところから、他の人たちは1人ずつ命を落としていくんだろうなというのは予想できるんですが、その過程がやっぱり見てて辛いです。ただこの映画の描くところは、この作戦でどのような悲劇が起こったのか、ということと、同じアフガニスタンでもタリバンを敵視する人々もいるんだ、という事も描かれています。
お盆の時期にお墓参りに行くと、田舎なんかは古いお墓が多いので、その中に戦争で亡くなった兵隊さんのものも多く見受けられます。それらの中には20歳くらいで亡くなっている人も多く、そういうのを見るとお話の中の物語ではなくて、実際に日本でも昔あったんだなあと切なくなってしまいます。このジャンル、全く見ないのもアレだなあと思って頑張りましたが、やっぱり苦手。

監督はPeter Berg、出演はMarcus LuttrellにMark Wahlberg、Lieutenant Michael P. "Murph" MurphyにTaylor Kitsch、Danny DietzにEmile Hirsch、Matthew "Axe" AxelsonにBen Foster、Lieutenant Commander Erik S. KristensenにEric Banaです。
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