ヴィレッジ

映画 comments(0) - こぶたのゆう



 2004年7月30日〜8月1日付 全米興行成績第1位 5074万ドル。
M・ナイト・シャマランが監督、脚本を手がけたミステリ『The Village』です。この映画はもう見ている人はいいですけど、まだ見ていない人は出来るだけ情報がない状態で見た方が断然面白いです。前情報なしで見たら、とにかくその展開にびっくりすると思います。

1897年のペンシルバニア州の深い森の中にあるとある村が舞台になります。物語の時代背景は古き良き時代のアメリカみたいな感じで、冒頭の子供の埋葬シーンのお墓に1897年没となっているので第1次世界大戦より少し前あたりでしょうか。村の人たちみんなが家族みたいなもので、本当に平和な村でした。ただし、村の周りに張り巡らされている境界線から外に出てはいけません。境界線の外には「名前を口に出してはいけないもの」がいたのです。
村の子供が病気で死んでしまうのを見て、村の若者ルシアスは町へ行って薬をもらってきたらこんな悲劇は起こらないはずだから、自分がその役目をしたいと申し出ます。しかし村の年長者(長老みたいな役割)たちはうんとは言いません。村には多くの秘密があると常日頃感じていたルシアスは、ある日村の境界線から外へ出てしまいます。すると気味の悪い遠吠えが聞こえてきました。そして何者かに自分の姿を見られてしまったのでした。
その夜境界線の外のものが村にやってきました。恐ろしい獣のような赤い布をまとった背の高い2足歩行のものでした。村の人たちは家の地下に逃げて隠れます。一夜明けるとそのものはいなくなっていて、そしてあちこちの村の家のドアに赤い印が描かれていました。
目が見えない村の娘アイビィとルシアスは両思いだったのですが、ルシアスはなかなか自分の気持ちをアイビィに打ち明けることをしません。アイビィが背中を押す形でようやく愛を伝えたルシアスは、アイビィと結婚することになります。しかしルシアスは友人のノアにお腹を刺されて危篤状態になってしまいます。命を救うためには隣町から薬をもらってこなければなりませんでした。しかし村の外に出るのは禁じられている掟があったのです。村の外に出てしまえば、「名前を口に出してはいけないもの」の災いが襲ってくるといわれているのです。しかし愛するルシアスを助けると決心したアイビィは村を出て隣町へ行く事を決めます。それを見ていたアイビィのお父さんは、アイビィに村の重大な秘密を教えるのでした。

というお話です。深い森の中にあるユートピアのような平和な村、そしてその外をうろついている「名前を口にしてはいけない」といわれている恐ろしいもの、そして長い間平和だった村の中で起こる事件。こう並べていくとホラーみたいです。実際映画の前半部分はホラーですけど、トータルで見るとこの映画はホラーではありません。人間の苦悩と救い、そしてそれらを追い求めた結果、そしてユートピアとは何か、という事を問いかけるドラマです。

ナイト・シャマランの映画の中ではわたしはこれが1番好きです。『シックス・センス』が一般的には評価が高いですけど、『ゾンゲリア』という先行した映画を知っていたので、びっくりという点でも今ひとつ評価が低いんです。『シックス・センス』といつも比べてしまう『アザーズ』もそうですが、この映画もサスペンスとか怖いとかだけじゃなくて、心にズシーンとくる何か(これは好みの問題もありますが)プラスアルファの要素が、私としてはこちらの方が上という評価をしました。
そういえば『シックス・センス』はブルース・ウィリスでしたが、どうしても『ダイ・ハード』のイメージが強いので、他の人だったらもうちょっと評価が高かったかも。どちらにしても『ヴィレッジ』はすごく面白い映画です。

 

監督はM. Night Shyamalan、出演はIvy Elizabeth WalkerにBryce Dallas Howard、Lucius HuntにJoaquin Phoenix、Noah PercyにAdrien Brody、Edward WalkerにWilliam Hurt、Alice HuntにSigourney Weaverです。

コメント一覧
コメントする

 

無料ブログ作成サービス JUGEM