石の繭 犯罪分析班

ドラマ comments(0) - こぶたのゆう

 

2015年8月16日〜9月13日にかけてWOWOWで放送された連続ドラマW『石の繭 殺人分析班』です。原作は麻見和史の2011年5月に刊行された「石の繭 警視庁殺人分析班」。原作はこの第1作目「石の繭」以降、「蟻の階段」2011年、「水晶の鼓動」2012年、「虚空の糸」2013年、「聖者の凶数」2013年、「女神の骨格」2014年、「蝶の力学」2015年、「雨色の仔羊」2016年、「奈落の偶像」2017年、「鷹の砦」2017年、「凪の残響」2018年、「天空の鏡」と続いています。

 

如月塔子は敏腕刑事だったお父さんの跡を継ぎ、刑事になりました。しかし女性であり、キャリアとして警視庁捜査一課に所属された塔子は、何かと同じ職種の警察官から嫌な事を言われたりしています。ある深夜、寝ていた塔子に出動要請の電話がかかりました。現場に駆け付けると、そこ新宿4丁目の甲進ビルにはモルタルで固められた男性の遺体があったのでした。遺体の側にはイスが置かれています。さらにポンペイ展のチケットが、通常では届かない天井近くの場所に貼り付けられていました。この異常な状況の死体に対する捜査本部が設置され、塔子もその一員となります。その捜査本部にトレミーと名乗る人物から電話がかかってきました。トレミーは警察がマスコミに公表していない事実も知っていました。犯人と断定した警察は、早瀬係長を代表として話を始めますが、ウソがばれてしまいます。信用を無くしたトレミーは、交渉相手に女性を指名、前列にいた塔子に白羽の矢が当たります。トレミーとの会話の中、何とか相手の信頼を得ます。気分を良くしたトレミーは、第2の被害者の存在を明らかにします。

 

警察小説(ドラマ)というジャンルはわたしはあまり好きじゃないんですが、このドラマは結構面白かったです。知能犯と警察との闘いを描いていて、警察の何歩も先をいく犯人、少しずつ明らかになる犯人の意図と正体、新人の女性刑事とぶっきらぼうな教育係の先輩刑事との関係の成長のドラマなど、推理小説のような展開と警察小説の地道な捜査、そして人間ドラマが描かれていると思いました。ドラマの制作的な点からみると、ちょっと過剰な(舞台の劇のような)演技が気になる人が幾人かいます。これは意図されたものなのかどうかは分かりませんが、わたしにはちょっとドラマの中から現実世界に引き戻されるような違和感を感じてしまいます。スポ根もののような如月塔子の奮闘ぶりはさて置くとして、物語的(小説てき)にはトレミーの恨みについての思考経路や爆弾を使用するような方向性もどうかなあと思いました。ドラマとしては派手ですけどね。そういう点はあるものの、全5話を一気に見させる面白さは十分にあります。

 

監督は内片輝、出演は如月塔子に木村文乃、鷹野秀昭に青木崇高、神谷太一に段田安則、早瀬泰之に渡辺いっけいです。

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