ゴールデンスランバー

映画 comments(0) - こぶたのゆう

 

 

2010年1月30日〜31日付 日本興行成績第4位 1億9582万円。


2010年1月30日に公開された中村義洋監督、原作は伊坂幸太郎による同名作の映画です。原作は2008年本屋大賞受賞、第21回山本周五郎賞受賞の小説。原作は読んでいませんが、映画はものすごく面白いです。これはぜひオススメ。

舞台は仙台。首相の凱旋パレートの最中、宅配ドライバーの青柳は大学の友達だった森田と久しぶりに会います。車の中でしばらく話をしていましたがどうも森田の様子がおかしいのです。そして森田は、お前はオズワルドにされる、とにかく逃げろ、と青柳にいいます。そしてこの車には爆弾が仕掛けられているとも。森田は借金を抱えていて、家族のためにこの車から離れるわけにはいかないともいいました。そして首相のパレードの方で爆発があり、すぐに申し合わせたように警官がこの車に向かって歩いてきます。全て計画通りなのです。状況がわからないまま青柳は逃げ出します。すぐに車が爆発。街をさまよっている時に、街の電気屋のテレビで自分が首相暗殺の犯人になっている事を知ります。そして知らない証拠が次々に挙げられていました。
自分が犯人に仕立て上げられている事を知って、かつての大学の仲間を頼ろうとします。その1人小野のところで匿ってもらったのですが、小野の様子から自分の事を警察に知らせた事に気付きます。すんでのところで逃げることができました。
その頃青柳の昔の恋人だった樋口晴子は、一体どういうことなのかを知ろうと大学時代のサークル仲間に連絡を取ります。
一方大学時代の仲間に自分を売られて行き場のなくなった青柳は、キルヲという青年に出会います。実はこのキルヲ、最近仙台で起こっていた連続殺人の犯人だったのです。でもどういうわけか青柳を助けてくれました。青柳はこのキルヲに匿ってもらいますが・・・。

といったお話です。このお話のすごいところはとにかくあちこちに張ってある伏線です。何気なく出てくるいろいろなものが、後のほうでああ、そういうことか、というようにつながっていくんです。これはすごいですよ。本当に冒頭の部分から見逃せません。そして先の読めない展開。普通の陰謀ものの映画は、これから本当の犯人を探してその罪を暴く、といった展開になるものですが、この映画は違います。わたしは全然展開が読めませんでした。そして青柳をいろいろな形で助けてくれる人。人の親切というのは本当に素晴らしいな、と感じさせてくれます。さらに序盤からすでに犯人がおおむねわかっているところ。国家ぐるみの犯罪ですから青柳が戦うには相手があまりにも大きすぎます。物語の大まかなストーリーとしては、どうやって絶体絶命の包囲網から青柳は脱出するか? です。
目まぐるしい展開と、あちこちに張られた伏線、そしてどんでん返しとラストの気持ちのよさ。全てがレベルの高い映画です。

出演は青柳に堺雅人(この人のキャラクターが非常に主人公に合ってます)、晴子役に竹内結子、森田役に吉岡秀隆、小野役に劇団ひとり、追いかける警察の佐々木役に香川照之です。この作品では主人公とその周りの人たちとの絆が重要な役割を果たしています。これは作者の考え方が込められているそうです。それは、人間が生活する上で一番大事なのは、人とのつながりや信頼だ、ということです。たしかに主人公はこれがなかったらすぐに捕まっていたでしょうね。タイトルにもなっている『ゴールデンスランバー』とは、ビートルズの曲です。あの有名な横断歩道を横切るジャケットの「アビイロード」のB面のメドレーの中の1曲です。この「アビイロード」は実質ビートルズが最後にレコーディングしたアルバムです。このポール・マッカートニーのメドレーのオープニングに当たり、次の「キャリー・ザット・ウェイト」になり最後は「ジ・エンド」で終わります。このメドレーはかっこいいです。ちなみに曲のタイトルは、トマス・デッカーの子守唄から取られています。

 

監督は中村義洋、出演は青柳雅春に堺雅人、樋口晴子に竹内結子、森田森吾に吉岡秀隆、小野一夫に劇団ひとり、キルオに濱田岳です。

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