2017年度 ロンドン・フライトフェスト映画祭 結果発表

映画祭 comments(0) - こぶたのゆう

 

2017年8月24日〜28日にかけてイギリスのロンドンで行われたロンドン・フライトフェスト映画祭の結果が発表されました。この映画祭は2000年からロンドンで行われているホラー・ジャンルを中心とした映画祭で、イギリスで行われているこのジャンルの映画祭としてはかなり規模の大きなものとなります。2016年からそれまで数年に渡ってメインスポンサーだったFilm4から新しいスポンサーに代わっていて、3つの映画館にはそれぞれスポンサーの名前がつけられて映画祭が行われました。2017年は5つのスクリーンで行われ、オープニングナイトは「Cult of Chucky」のワールドプレミア、2006年のアメリカのスラッシャー映画「Hatchet」のニューバージョンの公開などが行われました。

 

2017年の上映作品は次の通りです。長編のみご紹介します。

 

Cult of Chucky / Death Note / Psychopaths / Redwood / Diane / Freehold / Sequence Break / Radius / 68 Kill / Leatherface / Dead Shack / The Glass Coffin / Bad Match / Mindhack / Our Evil / Freddy/Eddy / Veronica / Voice from the Stone / Dhogs / King Cohen Fanged Up / It Stains the Sands Red / Fashionista / Exhume / Nightworld / Accountable / The Bar / Alone / Jackals / Attack of the Adult Babies / Hatchet: 10th Anniversary Special Event / Game of Death / 3rd Night / Mansfield 66/67 / Ruin Me / Death Laid an Egg / Mountain Fever/ Boots on the Ground / To Hell and Back the Kane Hodder Story / Where the Skin Lies / Eat Locals / Canaries / Return of the Living Dead III / Inside / The Movie Crypt Podcast / Cold Hell / The Duke Mitchell Film Party! / Killing Ground / The End? / Double Date / Mayhem / The Villaniess / Incontrol / Replace / Imitation Girl / Demons of the Mind / Blood from the Mummy's Tomb / In Conversation with Kane Hodder / Dream Demon / Still/Born / Lowlife / Better Watch Out / The Terror of Hallows Eve / Tragedy Girls / Crow's Blood / Top Knot Detective / Meatball Machine Kodoku

 

そして各賞の勝者は次のようになりました。主なものをご紹介します。

 

最優秀作品賞 Tragedy Girl

最優秀監督賞 Simon Rumley "Fashionista"

最優秀女優賞 Brianna Hildebrand "Tragedy Girl"

最優秀男優賞 Levi Miller "Better Watch Out"

最優秀ゴア賞 It Stains the Sands Red

 

最優秀作品賞、最優秀女優賞に選ばれた『Tragedy Girl』は、高校の先輩マケイラとサディは犯罪に関するソーシャルメディアのプレゼンスに取り付かれています。彼女たちの殺人への関心は机の上での勉強よりも体験学習のほうに強いです。お互いに有益なパートナーシップを形成するためにシリアルキラーを捕まえ、彼女たちの小さな町での残忍な殺害の中で彼女たちの知名度は上がります、というアメリカのお話。

最優秀監督賞に選ばれた『Fashionista』は、エイプリルは服が大好きです。しかしそれ以上に彼女はエリックを愛しています。エイプリルはエリックと一緒にテキサスでビンテージストアのお店を持っています。2人の生活はビンテージの服と一緒に垂木の家でのどかに過ごします。エリックは新しいお店をオープンするという夢を持っていますが、エイプリルはそのアイデアに確信できません。しかしエリックが新入社員のシェリーに近づき、エイプリルの嫉妬と妄想がコントロールできなくなります、というアメリカのお話。

最優秀男優賞に選ばれた『Better Watch Out』は、静かな郊外のストリートの家で、アシュレイは12歳のルークの子守をしています。彼の両親がクリスマスのナイト・パーティで出かける間の夜の子守でした。アシュレイはルークのお気に入りのベビーシッターで、ルークは彼女とまた一緒の時間が過ごせることを楽しみにしています。突然レンガが窓を割って入ってきて、それには「You Leave, You Die」と書かれていました。それから2人は家の2階で誰かがコソコソと歩いている音を聞きます。そしてアシュレイはすぐに侵入者による恐怖の夜が始まった事を知るのです、というオーストラリアのお話。

最優秀ゴア賞に選ばれた『It Stains the Sands Red』は、肉体を食べる恐ろしい黙示録の後、ラスベガスの不良娘モリーは彼女のハイヒールに上に執拗に迫るゾンビと一緒に砂漠地帯の中に立ち往生していました。彼女に迫るゾンビは休憩する必要がないのです、というアメリカのお話。

ロシアの小説家ニコライ・ゴーゴリが主人公のファンタジー 『Gogol. Nachalo』

日記 comments(0) - こぶたのゆう

 

2017年8月31日〜9月3日付のロシア興行成績で第1位になったのは、ロシアの小説家を主人公としたロシアのファンタジー『ГОГОЛЬ. НАЧАЛО』です。この週末ロシア最大規模での公開で公開2週目で2位になった「Baby Driver」の3倍以上の興行成績でした。ニコライ・ヴァシーリエヴィチ・ゴーゴリはウクライナ生まれのロシア帝国の小説家で、「死せる魂」「狂人日記」「外套」などの作品があります。2009年には生誕200年を迎えてロシアとウクライナとの間でゴーゴリの所有権をめぐる争いが起こりました。

 

1829年、第3セクションの事務員ニコライ・ゴーゴリは、かれの著作は浅くて平凡との批評を受けて絶望的になっていました。それで彼はそれらの本を全て燃やすために買い続けています。彼は暴力的な癲癇の発作に苦しんでいて、さらには働き続ける事にももがいています。捜査官のヤコブはその状況を目撃し、ゴーゴリの見るビジョンが実際の犯罪の解決に役立つかもしれないと知ります。そこで2人はみんなが隠さなければならないほどの巨大な秘密がある小さな村Dikankaでの不可解な事件に向かう事になります。

 

監督はЕгор Баранов、出演はАлександр Петров、Олег Меньшиков、Евгений Стычкин、Таисия Вилковаです。

エイズ感染への差別と闘った実在の団体ACT UPを描く 『Beat Per Minute』

日記 comments(0) - こぶたのゆう

 

2017年8月23日〜27日付のフランス興行成績で第5位になったのは、エイズ感染への差別や不当な扱いと闘い政府や製薬会社の変革に挑んだ実在の団体ACT UPとそれに関わる若者たちの恋と人生を描くフランス映画『120 battements par minute (Beats Per Minute)』です。上映規模はTop 10内で第9位(10位の「Annabelle 2」は公開3週目)という低さでしたが、それよりも180館多かった4位の「The Hitman's Bodyguard」に僅差で負けての5位でした。ただこの映画、パリでは国内興行成績上位4作品を上回る成績を出して第1位になっています。2017年のカンヌ国際映画祭でグランプリ(パルムドールに次ぐ2番目に大きい賞です)を受賞しました。

 

1990年代初頭のパリ。エイズはほぼ10年間広がり続けています。エイズに対する差別や不当な扱いと闘っている団体Act Up-Parisは多くの一般的な人たちの無関心とも戦っています。このグループに新しく仲間入りしたネイサンは、ここにいる過激な思想を持つショーンによって彼の世界を大きく揺すぶられます。

 

監督はRobin Campillo、出演はSeanにNahuel Pérez Biscayart、NathanにArnaud Valois、SophieにAdèle Haenel、ThibaultにAntoine Reinartz、MaxにFelix Maritaudです。

2017年度 トロント国際映画祭 ミッドナイト・マッドネス部門 結果発表

映画祭 comments(0) - こぶたのゆう

 

トロント国際映画祭のミッドナイト・マッドネス部門は連日深夜0時から上映する部門で、この映画祭でもかなり熱狂的な観客が集まりますが、今年もユニークでパワーのある作品が集まったようです。今年は日本人監督による作品が2本(1本はアメリカ映画の「Downrange」)で、そのうちの1本「血を吸う粘土」は夏のホラー秘宝まつり2017で2017年度ホラー総選挙第1位(ダントツで)選ばれた映画です。今年のこの部門の観客賞はどのようになったでしょうか。

 

Bodied

進歩的な大学院生アダムは、論文題目としてのバトルラップでの彼の興味が競争の脅迫観念となったとき成功と怒りの火花を見つけます、というアメリカのドラマ。

Brawl in Cell Block 99

かつてはボクサーだったものの今では麻薬の売人となったブラッドリーは、致命的な取引のために刑務所の戦場に陥ることになってしまいます、というアメリカのアクション・スリラー。

Downrange

タイヤがパンクしたあと道路の側で立ち往生した友人同士のグループが謎のスナイパーの標的になるというアメリカのスリラー。監督は全米映画TV監督組合に所属する日本人監督・北村龍平。

Great Choice

レッド・ロブスターのコマーシャルにはまったある女性を描くホラー・コメディ。ミッドナイト・マッドネス部門出品作品ですが、7分のアメリカの短編映画。

Let the Corpses Tan

地中海の夏、青い海、燃える太陽、そして250キロのゴールドを盗み出したリノと彼の仲間たち。彼らは完璧な隠れ家を発見します。それは人里離れたうち捨てられた集落で、今はインスピレーションを探す女性芸術家によって引き継がれている所です。しかし不運な事にサプライズゲストや2人の警官が彼らの計画を邪魔します。この天国のような場所が地獄の戦場へと変わります、というベルギーとフランスのお話。

Mom and Dad

ティーンエイジャーの女の子と彼女の弟は、親が自分の子供に対し暴力的になる原因不明の集団ヒステリーから24時間の間生き延びなければなりません、というニコラス・ケイジ、セルマ・ブレア共演のアメリカのホラー。

Revenge

決して毎年恒例の男の避難場所に愛人を連れてきてはいけない。特に猟をする者たちにとっては。3人の裕福な中年男性は、年に1回集まって砂漠の渓谷で猟をしています。これは男の避難場所。ところが1人が愛人を連れてきてしまいます。

The Crescent

家族の中での予想外の死の後、母親と息子はビーチフロントの夏の家での心の癒しを見つけようともがいている、というカナダのお話。

The Disaster Artist

俳優のGreg Sesteroと、2003年のカルト映画「The Room」の脚本家で監督のTommy Wiseauの初期の友情を描くジェームズ・フランコ監督によるバイオロジカル・コメディ。

The Ritual

大学生の友人グループ4人が亡くなった友人の追悼も込めてスウェーデン高地の荒野に挑戦します。しかし熊が内蔵を抜かれて木の上に吊るされているのを目撃。彼らは愚かにも廃墟の小屋に避難するという行動をし、彼らを森の中から付け狙う何者かによって恐ろしい恐怖を体験する事になります、というイギリスのお話。

Vampire Clay(血を吸う粘土)

転入生の日高香織は倉庫にあった乾燥した水粘土の粉に水をかけて粘土に戻しますが、それは無残な死を遂げた彫刻家の怨念がこもった悪魔の粘土だったという日本のお話。

 

そして2017年度のミッドナイト・マッドネス部門の観客賞に選ばれたのは、

 

観客賞 Bodied

第2位 The Disaster Artist

第3位 Brawl in Cell Block 99

 

でした。

2017年9月15日〜17日付 全米映画興行成績 Top 5

日記 comments(0) - こぶたのゆう

 

2017年9月15日〜17日付の全米映画興行成績 Top 5です。

 

今週末全国規模で公開された新作は2本。その中で最大規模の3154館で公開されたのは、ヴィンス・フリン原作によるミッチ・ラップシリーズの第11弾(2010年刊行ですが、物語の時間軸は第1話です)を原作としたアクション『American Assassin』です。1486万ドルで第2位になりましたが、数字としてはかなり低めです。続く2368館で公開されたのはジェニファー・ローレンス主演によるホラー『mother!』でした。第74回ベネチア国際映画祭のコンペティションに出品されたこの映画、批評家の間で賛否が大きく分かれているようで、観客からはマイナスの評価が大多数となっています。それがそのまま結果とでてしまったのか753万ドルと大きく低い数字でしたが、それでも「It」の一人勝ちの市場ですので3位に入りました。その「It」ですが、今週は6010万ドルで2週連続のNo.1。トータルは2億ドルを超えています。R-Rated指定のホラーでは現在「The Exorcist」の2億3290万ドルに次ぐ2位、スーパーナチュラル・ホラー部門では1位の「The Six Sense」の2億9350万ドルと2位の「The Exorcist」に次ぐ3位になっています。

 

1(1) It 6010万ドル

2(-) American Assassin 1484万ドル

3(-) mother! 753万ドル

4(2) Home Again 518万ドル

5(3) The Hitman's Bodyguard 358万ドル

 

さて来週ですが、全国規模での公開を予定している新作は3本。今年2本目となるLEGOシリーズ『The LEGO Ninjago Movie』が3900館以上で、2015年に第1弾が公開されて2位となったKingsmanシリーズの第2弾『Kingsman The Golden Circle』が3900館で、英語で製作されたドイツのホラー『Friend Request』が3000館で公開されます。やっぱり強いのはLEGOでしょうか。2月公開の「The LEGO Batman Movie」は5300万ドルで第1位、トータル1億7575万ドルを記録しています。

フランスとドイツ合作の戦争アクション映画が登場 『Renegades』

日記 comments(0) - こぶたのゆう

 

2017年9月8日〜10日付のルーマニア興行成績で第3位になったのは、フランスとドイツの合作による戦争アクション『Renegades』です。今週末ルーマニアで1位になった「It」に次ぐ2番目の規模で公開されて「It」の半分以下の成績ではありましたが3位に入りました。2位は公開2週目の「The Hitman's Bodyguard」。監督はSteven Quale、脚本にはリュック・ベッソンが参加しています。元々2016年7月15日に公開予定だったものが2017年1月20日に延期になりさらに1月から2月、そして9月と延期になった経緯があります。フランスとドイツではまだ公開されていないようです。

 

ネイビー・シールズのチームはボスニア湖の底に隠された膨大な黄金を発見します。それは数百万ドルの価値があると予想されます。彼らは悪党の所に行き、正統な持ち主に黄金を返すためにそれらを強盗する計画を立てます。しかし致命的な問題が起こり、彼らは敵に発見されてしまいます。黄金を運び出すために彼らに残された時間はたった10時間となってしまいます。

 

監督はSteven Quale、出演はSullivan Stapleton、J. K. Simmons、Charlie Bewley、Diarmaid Murtagh、Alain Blazevicです。

2017年度 ホリブル・イマジニングス映画祭 結果発表

映画祭 comments(0) - こぶたのゆう

 

2017年9月8日〜10日にかけてアメリカのサン・ディエゴで行われたホリブル・イマジニングス映画祭の結果が発表されました。この映画祭は2010年から始まって今年で8回目を迎えます。サン・ディエゴはアメリカのカリフォルニア州にある町で、州内ではロサンゼルスに次いで人口が多いです。ここは映画「トップガン」の舞台になったように、海軍や海兵隊の基地がたくさんあります。2010年にこの町のミゲル・ロドリゲスによって設立された映画祭で、人間の状態のより闇の不気味な側面を探求する美術や映画の章ケースといった位置づけです。恐ろしい想像という名前の映画祭はとてもユニークですね。

 

2017年度の出品作品は次のようになっています。

 

長編

3 Dead Trick or Treaters / B&B / Blood and Black Lace / Happy Hunting / Hush / Martin / Midnighters / Red Christmas

短編

A Father’s Day / A Nearly Perfect Blue Sky / Adam Peiper / Assumption / Bestia / Blood Sisters / Body Image / Born Again / Born of Sin / Bride of Frankie / Caecilia / Call of Charlie / Creatures of Whitechapel / Dark Net / Don't Call 630-296-7536 / Downunder / Evil Nature / Excarnate / Eye Love You / Feeding Time / Filippa / Flow / For a Good Time Call... / Girl #2 / Helen / Layers of Fear / Level / Nail / Nasty / Night In / Nightlight / Nite Time / Northleach Horror / Paul’s Bad Day / Piñata / Ready to Burst / Rites of Vengeance / Rotary / Saint Frankenstein / Sandman / Servant / Smile / Stitched / Stolen / String! / That’s Final / The Creep / The Honeymoon / The Reunion / Three Skeleton Key / Tik Tik / Transmission / Uncharted Regions / Undress Me / Void Chair / We Together / Yesterday is Tomorrow / Your Date is Here

 

そして各賞の勝者は次のようになりました。主なものをご紹介します。

 

最優秀ユース・オア・スチューデント映画賞 Caecilia

最優秀サン・ディエゴ映画賞        Hush

長編映画部門最優秀音楽賞         B&B

長編映画部門最優秀特殊効果賞       Happy Hunting

長編映画部門最優秀撮影賞         Happy Hunting

長編映画部門最優秀脚本賞         Midnighters

長編映画部門最優秀女優賞         Alex Essoe "Midnighters"

長編映画部門最優秀男優賞         Paul McGann "B&B"

長編映画部門最優秀監督賞         Joe Ahearne "B&B"

短編部門観客賞              A Nearly Perfect Blue Sky

長編部門観客賞              Midnighters

長編映画最優秀作品賞           Midnighters

 

長編映画最優秀作品賞他観客賞、女優賞、脚本賞を受賞した『Midnighters』は、リンゼイとジェフの夫婦は仕事先の銀行が主催する大晦日のパーティから帰る途中でした。2人ともすこしほろ酔い加減で、人里離なれた田舎道のコーナーを曲がる時1人の男を轢いてしまいます。2人は男を車に乗せ、最寄の病院に向かいます。しかしこの血だらけの謎の男は怪我のために死んでしまいました。2人は死体を彼らの地所に運び罪を隠そうとします、というアメリカのお話。

特殊効果賞、撮影賞を受賞した『Happy Hunting』は、アメリカのウェスタン・ホラー。アルコール依存症に苦しんでいるウォーレンはメキシコに行く途中、アメリカの砂漠地帯の奥にあるベッドフォード・フラッツで足止めされてしまいます。そこはかつては狩猟で盛んな地域でした。ウォーレンにとって不運だったのは、この町は放浪者をかき集め、スポーツのイベントとして彼らを狩るのです、というお話。

音楽賞、男優賞、監督賞を受賞した『B&B』は、ゲイのカップル、マルクとフレッドは彼らにベッドのシェアを許可しない人里離なれたクリスチャンのゲストハウスB&Bのオーナーに法廷で勝利し、彼らは夫婦の権利を主張するために戻ってきました。しかし別のゲストが到着したとき、勝利は恐怖へと変わります。週末は血に塗れた生き残りをかけた戦いへと変貌します、というイギリスのお話。

最優秀ユース・オア・スチューデント映画賞を受賞した『Caecilia』は、日本の「耳なし芳一」にインスパイアされた監督自身のビジョンを映画化した作品。目の見えない野生化した少女、彼女は霊的な力を持っています。中世の修道院を舞台に彼女を保護する司祭の信仰は彼女を闇の力から守ることができるのでしょうか、というイギリスの17分のお話。

最優秀サン・ディエゴ映画賞を受賞した『Hush』は、作家のマギーは13歳の時細菌性髄膜炎で聴覚と声を失いました。彼女は森の中の孤立した家に住んでいて、彼女の友人であり隣人のサラは彼女の本のコピーを返すためによく彼女の家を訪れていました。ある夜サラはマギーの家で覆面の男に襲われます。しかしマギーにはその悲鳴は聞こえません、というアメリカのお話。

短編部門観客賞を受賞した『A Nearly Perfect Blue Sky』は、サイモンは孤独な砂漠の農場の廃墟に住んでいます。しかし彼は独りぼっちではありません。彼にはルームメイトがいます。そのルームメイトとは…というフランスの35分のお話。

2017年度 MOTEL/X リスボン国際恐怖映画祭 結果発表

映画祭 comments(0) - こぶたのゆう

 

2017年9月5日〜10日にかけてポルトガルのリスボンで行われたMOTEL/Xリスボン国際恐怖映画祭の結果が発表されました。この映画祭は世界中のベストなホラー映画のプロモートやポルトガルの映画製作の奨励を目的に行われています。2007年から始まって今年で第11回目となりました。開催地はポルトガルの首都でこの国最大の都市リスボン。2016年度には2万人を越える観客が集まりました。2009年から賞が設定されていて、当初は最優秀ポルトガル短編映画賞が選ばれていましたが、2016年から最優秀ヨーロッパ長編映画賞が設定されています。ヨーロッパ国際ファンタスティック映画祭連盟に加盟していて、長編と短編それぞれメリエスダルジャンが選ばれる事となりました。

 

2017年度の出品作品は次の通りです。主なものをご紹介します。

 

ヨーロッパ長編映画部門

Animals / Cold Hell / Kaleidoscope / Lake Bodom / Prey / Rift / The Limehouse Golem / The Night of the Virgin

ポルトガル・ホラー短編映画部門

#blessed / Carga / entelekheia / Mother Dear / O Candeeiro - A Movie Under Lisbon Light / Revenge Porn / The Fear Installation / The Silence and Afterwards / Thursday Night

ルーム・サービス部門

68 Kill / A Dark Song / Berlin Syndrome / Better Watch Out / Bliss / Boys in the Trees / Cult of Chucky / Dave Made a Maze / Game of Death / Happy Hunting / Headshot / Hounds Of Love / Housewife / It / Kfc / Killing Ground / Kuso / Lowlife / M.F.A. / Mayhem / Meatball Machine / Missing You / My Friend Dahmer / Playground / Super Dark Times / The Bad Batch / The Bar / The Endless / The Untamed / The Void / Tragedy Girls / Train to Busan / Two Pigeons

 

そして各賞の勝者は次のようになりました。

 

長編部門メリエスダルジャン Cold Hell

短編部門メリエスダルジャン Thursday Night

 

長編部門のメリエスダルジャンに選ばれた『Cold Hell』は、Özgeは若いトルコ生まれのタクシー・ドライバーです。彼女は夜はタイ・ボクシングのクラスに通っています。彼女は無口で、ハードなトレーニングを行っています。ある日彼女は非常に残忍な殺人を目撃。犯人はイスラム教に影響された殺人鬼でした。そして犯人はÖzgeに犯行を目撃されたと確信します、というドイツとオーストリアの合作。

短編部門のメリエスダルジャンに選ばれた『Thursday Night』は、とある訪問者が重要なメッセージを届けるために美人だけど頭の空っぽの女性を真夜中訪れるという8分のお話。

一人っ子政策が取られた近未来を舞台に七つ子の運命を描く 『Seven Sisters』

日記 comments(0) - こぶたのゆう

 

2017年8月30日〜9月3日付のフランス興行成績で第1位になったのは、人口が増えすぎたために一人っ子政策が取られた近未来を舞台に、交代で1人の人間になりすます七つ子の姉妹の運命を描くフランスとベルギーとアメリカとイギリスの合作SF『Seven Sisters』です。国際タイトルは「What Happened to Monday」。フランスでは2位の半分強の上映館数でしたが公開5週目の「Cars 3」を大きく上回っての1位です。ただオープニングの興行成績としては低い方ですが、公開時期が良くて次の週も2週連続のNo.1になっています。

 

人口過剰に直面した近未来の地球。当局はその対応策として一人っ子政策の導入を決定しました。数年後、テレンス・セットマンの娘カレンは七つ子を出産します。母親は出産を乗り切れませんでしたが、テレンスは一人っ子政策の法律にも関わらず七つ子の出生を秘密にする事を決意しました。七つ子はすべて曜日の名前を付けられ、アパートに閉じ込められて育てられました。彼女たちは外出する時ユニークな方法をとることにします。それは7人がそれぞれ週に1日ずつ外出し、1人の人物を演じる事で当局の監視の目を逃れるというものでした。こうしてこの秘密は信じられないほど長く守られますが、30年後の2073年、ランディが帰宅しなかった事からこの計画が破綻し始めます。

 

監督はTommy Wirkola、出演はLundi / Mardi / Mercredi / Jeudi / Vendredi / Samedi / DimancheにNoomi Rapace、Terrence SettmanにWillem Dafoe、Nicolette CaymanにGlenn Close、Adrian KnowlesにMarwan Kenzariです。

その女諜報員 アレックス

映画 comments(0) - こぶたのゆう

 

2015年10月に公開されたウクライナ出身(生まれた当時はソ連でした)のオルガ・キュリレンコ主演による南アフリカのアクション・スリラー『Momentum』です。Stephen Campanelliの監督デビュー作で、脚本は映画シリーズの導入部として書かれました。アメリカでは劇場公開されていないようで、イギリスでは10館の限定公開で46ポンド、マレーシアでは2週間で6万ドル以上、タイではオープニングの週末で4万4000ドルを記録しています。

 

南アフリカのケープタウンで白昼銀行が襲われます。強盗チームは秒刻みで行動していますが、1人だけ身勝手な振る舞いをするエメンバーがいました。リーダーはその命令を守ろうとしない仲間を射殺、しかしその際覆面が取れてしまい、人質たちに素顔を見られてしまいます。それは目の青い女性でした。他のメンバーが顔を見られたからには殺さなくてはは主張する中、彼女はそれをせずに銀行を脱出します。銀行から盗み出したのはダイヤでした。ダイヤは後日残った3人で山分けという事にして一事解散。リーダーの女性はホテルで仲間の1人で元恋人だったフラーに呼び出されます。しかしフラーの部屋にやってきた時に何者かも部屋にやってきます。フラーに隠れるように言われたアレックス(リーダーの女性です)は、そこでフラーと彼に協力した女性が、ワシントンと名乗る一味に拷問の末殺されるのを目撃するのでした。ワシントンはダイヤと一緒にあったUSBフラッシュメモリを取り替えそうとしていました。上司に連絡しているワシントンに殺された女性の持っていた銃を向けるアレックス。しかしその銃には弾が入っていませんでした。間一髪で逃げる事に成功する彼女ですが、ワシントンのグループによって執拗に追いかけられていきます。

 

南アフリカとアメリカの合作という事ですが、この2カ国では公開されていないようです。タイとマレーシアが50館程度でまずまず規模がおおきかったかな、という程度。ですのでアクション大作とかではなくて小粒感はどうしてもしてしまいますが、内容的にはわたしは結構面白かったと思います。黒幕となる議員は悪役も様になるモーガン・フリーマンですし、相手が国レベルの力を持つ人物ですので圧倒的に不利な中、それでも相手を翻弄するあの手この手を用いるところなんかはすごく楽しいです。残酷なシーンもそれなりにありますが、規模の大きな話、そしてさてこれから巨大な相手との全面戦争に突入かな、というところで続く…的な展開ですが、この映画製作費2000万ドルに対してワールドワイドの興行成績が10万ドルちょっと。残念ながらこのまま終わってしまいそうです。小説でもあったら次が読みたいお話なんですけれどね。

 

監督はStephen Campanelli、出演はAlexis "Alex" FarradayにOlga Kurylenko、Mr. "Washington"にJames Purefoy、Penny FullerにLee-Anne Summers、Mr. MadisonにHlomla Dandalaです。

無料ブログ作成サービス JUGEM