スリー・ビルボード

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2017年11月10日〜12日付 全米興行成績第28位 32万ドル。

 

最初は4館の限定公開で28位、次の週には53館に拡大されて9位、最終的に最大1620館まで拡大されて7位を記録したアメリカのクラムドラマ『Three Billboards Outside Ebbing, Missouri』です。第90回アカデミー賞では6部門でノミネート、フランシス・マクドーマンドが主演女優賞を、サム・ロックウェルが助演男優賞を受賞しました。

 

ミズーリ州ののどかな山間の田舎町エビング。ミルドレッドは町外れの車の通りの少ない道のすぐ側に3枚連続して建てられている看板を目に留めます。彼女はその広告を管理している会社にやってきて、これを年契約で借りる事にしました。この3枚の看板に、「RAPED WHILE DYING」「STILL NO ARRESTS?」「HOW COME, CHIEF WILLOUGHBY?」の文字を載せます。この事はのどかな町に大きな波紋を投げかけました。過激なディクソン巡査は広告会社の人間を2階の窓から外に突き落とし、大怪我を負わせます。町の神父もやってきてミルドレッドに意見します。息子のロビーは学校でイジメにあっていました。署長のウィロビーはミルドレッドのところに行き、捜査が行き詰まっていることを詫びた上で自身がガンのために余命が少ない事を話します。ミルドレッドの状況は悪くなっていきます。友人で仕事を一緒にしているデニスはディクソンによって偽のマリファナ所持容疑で逮捕されてしまいます。元夫のチャーリーがやってきて、死んだ娘(彼女がレイプされて殺されたあと遺体に火をつけられました)が生前お母さんではなく自分と一緒に暮したいと言っていた事を話します。歯医者に行くと医師に麻酔なしで強引に歯を削られそうになり、反対に医師の手にドリルを刺します。医師の訴えによりミルドレッドは警察に連行されました。そこで署長がミルドレッドに話を聞いていたとき、署長のウィロビーが血を吐いてしまいます。

 

当初はこの広告によって波紋を投げかける事により停滞していた事件が再び動き出す、という流れと思っていたんですが、違いました。それよりも、より現実的というか、3枚の広告に出したメッセージによって、事件に関わっていた人たち(ミルドレッドと何らかの関係にあった人たち)の置かれている状況がどのように変化していくか、という物語です。それぞれの人たちが色々な問題や悩みを抱えていて、今回の事件(広告の件です)によってそれが大きく動き出します。物語はスッキリとはしない終わり方をしますが、この終わり方はかなりの余韻を残します。わたしは凄く良いと思いました。前半のミルドレッドの断固とした態度とそれをなんとか崩そうとする人たち、中盤は色々な問題が出てきてこの先どうなるんだろうという不安、後半はある展開からスリリングになるというように、結構起承転結がハッキリしていて観ていて飽きない構成になっていたように思います。こういうドラマの場合、変化の少なさから飽きやすい感じがするんですけどね。ウディ・ハレルソンの演技も良かったですが、中でもディクソン巡査を演じたサム・ロックウェルはすごく良かったです。「バッド・バディ!私と彼の暗殺デート」の時はそうでもなかったんですが、今作は良いです。すごく自身に合う役だったのかもしれません。

 

監督はMartin McDonagh、出演はMildred HayesにFrances McDormand、William 'Bill' WilloughbyにWoody Harrelson、Jason DixonにSam Rockwell、Anne WilloughbyにAbbie Cornish、Robbie HayesにLucas Hedgesです。

2018年度 パリ国際ファンタスティック映画祭 結果発表

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2018年12月4日〜9日にかけてフランスのパリで行われたパリ国際ファンタスティック映画祭の結果が発表されました。この映画祭の前身は1973年から1989年にかけて行われていたパリ国際ファンタスティック&SF映画祭で、1974年の「The Wicker Man」、1979年の「Halloween」、1981年の「Mad Max」、1987年の「Evil Dead 2」といった映画がグランプリとなりました。前身もそうですが、2011年から始まった後身のこの映画祭もホラーやSFにより特化した映画祭となっています。設定されている賞は少ないです。これまでの傾向から見ると、地元開催の利からか、フランス映画(又はフランスと他国の合作)が強い傾向にあるようです。日本映画はまだ受賞経験がありません。

 

2018年度は次の作品が出品されました。主なものをご紹介します。

 

長編部門

競争部門

Achoura / Await Further Instructions / Freaks / Girl with Balls / Piercing / Terrified / The Unthinkable / Tous les dieux du ciel

非競争部門

Assassination Nation / In Fabric / Lords of Chaos / カメラを止めるな! / Punk Samurai Slash Down / Sorry to Bother You / The Blood of Wolves / The Man Who Feels No Pain / We / What Keeps You Alive

短編部門

フランス映画競争部門

Belle à Croquer / Déguste / Graines / Les Appelés / The Nine Billion Names of God / Thymesis

国際競争部門

Baghead / La Noria / Laboratory Conditions / Phratrie / Post Mortem Mary / Stigma / Sweet Tooth / The Blue Door / The Bloody Ballad of Squirt Reynolds

 

そして各賞の勝者は次のようになりました。

 

最優秀長編映画作品賞 Freaks

国際最優秀短編作品賞 Baghead

フランス短編作品賞  Belle à croquer

フランス短編審査員賞 Déguste

マッドムービーズ賞  Freaks

長編映画審査員賞   Freaks

Cine+Frisson賞     Belle à croquer

 

最優秀長編映画作品賞・マッドムービーズ賞・長編映画審査員賞に選ばれた『Freaks』は、幼いクロエは一度も彼女のお父さんによって外の世界から守っている家族の家から外に出たことがありません。超過保護と不穏に近い状態で、彼女は違うといい、外の世界は脅威に満ちているといい続けています。通りを下るアイスクリームショップの車の音楽に惹かれ、クロエはルールに逆らって、彼女が置かれている状況の真実に気付くことになります、というアメリカのお話。

国際最優秀短編作品賞に選ばれた『Baghead』は、真実を求めるケビンの探求は彼を最も珍しい場所へと導きます。そこは荒れたパブの裏にある物置の部屋でした、というイギリスの15分のお話。

フランス短編作品賞とCine+Frisson賞に選ばれた『Belle à croquer』は、グルメの人食いオスカーは彼の住んでいるビルの隣人に恋をしています。彼女は極度のベジタリアンです。この情熱は失敗する運命にあるようです。なぜなら彼女はベジタリアンで、オスカーは野菜についての恐怖症を持っているからです、というフランスの15分のお話。

フランス短編審査員賞に選ばれた『Déguste』は、フード・チェーンの厨房を描く、フランスの5分のお話。

2018年度 トリエステ国際SF映画祭 結果発表

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2018年10月30日〜11月4日にかけてイタリアのトリエステで行われたトリエステ国際SF映画祭の結果が発表されました。長い中断期間があるものの、その第1回開催は1963年と、ヨーロッパで開催されるSFの映画祭では最も古く、最も重要な映画祭です。主にSFやファンタジーに特化した映画祭ですが、その他音楽や講義、コミックにまでその分野を広げています。メインとなるぶもんはアステロイド賞が授与される最優秀SF長編映画の国際競争部門、その他ヨーロッパ・ファンタスティック映画祭連盟に加盟しているのでメリエスダルジャンの選出もあります。1982年で一度中断、2000年に復活しました。現在まで続く賞が設定されたのは2002年から。メリエスダルジャンが設定されたのは2009年からです。

トリエステはイタリアの北東部ある町で、アドリア海やスロベニアに面しています。この地域はイタリアに入ったり、ユーゴスラビアに入ったりと複雑で、第2次世界大戦後はしばらく国際連合の管理下に置かれていました。1954年のロンドン覚書で、トリエステ市(トリエステ自由地域自体は分割)はイタリアの領土となりました。

 

2018年度の出品作品は次の通りです。主なものをご紹介します。

 

ネオン部門

Await Further Instructions / The Dark / Ederlezi Rising / Freaks / His Master's Voice / Jonathan / Man Divided / The Night Eats the World / Peripheral / Solis / The Year of the Plague

ネオン非競争部門

Elizabeth Harvest / The Field Guide to Evil / First Man / Future World / Laika / Lajko - Gipsy in Space / Overlord / Prospect / Terrified / The Witch: Part 1. The Subversion

メリエスダルジャン部門

Attack of the Cyber Octopuses / The Delivery / Good Morning World / I Am the Doorway / Ipdentical / The Last Well / Pulsar / Rain Catcher / The Restrictor / Scenario / Stiigma / Then & Now / Thunder From a Clear Sky / Two Puddles / UI - Soon We Will All Be One

ファンスティック短編部門

Ad Infinitum / Andromeda / Breaker / CC / The Crossing / Hello, Rain / Let Them Die Like Lovers / The Morphable Man / Mr. Memento / Niggun / Paleonaut / Revenu / Tick / The Update

 

そして各賞の勝者は次のようになりました。主なものをご紹介します。

 

アステロイド賞 Freaks

特別賞     Await Further Instructions

長編メリエスダルジャン Man Divided

短編メリエスダルジャン Thunder from a Clear Sky

Rai 4賞     Freaks

ウェブ批評家賞 Jonathan

ニュービジョン賞 Await Further Instructions

観客賞     Lajko Gipsy in Space

 

アステロイド賞とRai 4賞に選ばれた『Freaks』は、外には重大な危険があるとお父さんに言われ。これまで外に出たことがない7歳のクロエ。そこにアイスクリームを販売する車が現れ、謎の老人が彼女にここから逃げ、家族を見つけ自由になるために自分と一緒に行こうと説得します、というアメリカのお話。

特別賞とニュービジョン賞に選ばれた『Await Further Instructions』は、長い不在の後、ニックはクリスマスの日にインド人のガールフレンドのアンジーと一緒に家に帰ってきます。しかし彼の祖父は人種差別者です。彼女の肌の色が白くない事がおじいさんを怒らせます。気まずい雰囲気の中翌日を迎えますが、次の日、テレビでレトロな文字でメッセージが出て、そこから家の様子がおかしくなっていきます、というイギリスのお話。

長編メリエスダルジャンに選ばれた『Man Divided』は、生態学的な災害によって荒れ果てた2095年。海の水位が上昇し、淡水がなくなっていました。Fang Rungは自分のもう半分を送るために、自身を分子核分裂させます。その分身にはゴードンと名付けました。彼は2017年に送られました。世界を救う前にその画期的な研究が失われる事になった、モナという科学者を探すのです。Fang Rungがゴードンとのコンタクトを失ったとき、世界が修復不能な状態に陥る前にゴードンを探すために、自身が2017年に行くしかないと知ります、というスウェーデンとフィンランドとデンマークの合作。

短編メリエスダルジャンに選ばれた『Thunder from a Clear Sky』は、

ウェブ批評家賞に選ばれた『Jonathan』は、ジョナサンは毎日正午にオフィスを離れます。彼は家に帰り、眠ります。毎朝彼は目を覚まし、彼の日の第2部について説明するビデオとともに朝食が用意されています、というアメリカのお話。

観客賞に選ばれた『Lajko Gipsy in Space』は、1957年の初頭。ソ連はハンガリーに最初の宇宙飛行士提供の名誉を与えます。最も適任なのはみんなからLajkóとして知られるLajos Serbánである事が判明します、というハンガリーのお話。

2018年12月14日〜16日付 全米映画興行成績 Top 5

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2018年12月14日〜16日付の全米映画興行成績 Top 5です。

 

今週末全国規模で公開された新作は3本。3813館で公開された『Spider-Man: Into The Spider-Verse』はスパイダーマンのアニメ映画で、ピーター・パーカーのスパイダーマンとは異なるマイルズ・モラレスが主人公のマルチバース(多世界・他次元)が舞台となります。3540万ドルを記録して、見事1位になりました。これは12月に公開されたアニメ映画としては歴代1位になるものです。これまでの1位は2016年のCGアニメ「Sing」が3525万ドルで1位でしたが、それを僅かに上回っての1位でした。ただ12月はクリスマス・シーズンを含むためにメガヒット作が多く、全体の歴代1位は「Star Wars: The Force Awakens」の2億4796万ドル。この映画は全体の26位になります。

3103館で公開された『Mortal Engines』は、最終戦争から数百年後の未来で、地を這う移動都市で暮す世界を描くSF。ロシアでは1位になりましたが、アメリカでは750万ドルの5位。かなり低いです。製作費が1億ドルなので全然回収できない数字ですが、国内に対して海外で80%の興行収入を記録してるので、ワールドワイドで4000万ドルを越えています。

2588館で公開された『The Mule』はクリント・イーストウッド監督・主演のドラマ。80代の麻薬の運び屋を演じます。1720万ドルで2位に入りました。この数字は2018年2月に公開された監督作の前作「The 15:17 to Paris」のオープニング1255万ドルよりも上になります。監督作で見ると、このオープニングは2016年の「Sully」の3502万ドル、2000年の「Space Cowboys」の1809万ドルに次ぐ3位の記録となりました。

 

1(-) Spider-Man: Into The Spider-Verse 3540万ドル

2(-) The Mule 1720万ドル

3(2) Dr. Seuss' The Grinch 1160万ドル

4(1) Ralph Breaks the Internet 960万ドル

5(-) Mortal Engines 750万ドル

 

さて来週ですが全国規模で公開される新作は3本。4100館以上で公開を予定しているのはワーナーの『Aquaman』。こちらは既に「ジャスティス・リーグ」で登場していますが、その単独作品です。中国では先週から公開されていて、2週連続no.1になっています。DC Extended Universeの1作となりますが、シリーズ最大のヒットとなった「Wonder Woman」にどこまで迫れるかでしょうか。ちなみに「Wonder Woman」は最大ヒットとはなりましたが、そのオープニングはシリーズ4番目(5作品中)でした。3500館での公開を予定している『Bumblebee』はトランスフォーマー・シリーズのスピンオフ作品。黄色のビートルのバンブルビーに焦点を当てた、第1作目から20年前を描きます。2600館以上での公開を予定している『Second Act』は、経歴詐称して高級なニューヨークのお店で働く女性をジェニファー・ロペスが演じます。興行的に一番強いのは『Aquaman』ですが、「Wonder Woman」ほどのヒットはちょっときついかも。

2018年度 サン・セバスチャン・ホラー&ファンタジー映画祭 結果発表

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2018年10月27日〜11月2日にかけてスペインのサン・セバスチャンで行われたサン・セバスチャン・ホラー&ファンタジー映画祭の結果が発表されました。この映画祭は1990年からスタートして、今年で第29回を迎えます。若い世代の人たちを映画にひきつける事を目的として設立され、現在は全ての年代の人たちを対象としたイベントとなっています。映画の上映だけでなく、ストリート・ショウ、パフォーマンス、音楽、展覧会、コミックの紹介など多岐に及んでいます。ヨーロッパ・ファンタスティック映画祭連盟に加盟していて、短編のみですが2004年からメリエス・ダルジャンが選ばれています。

標準表記サン・セバスティアンはスペインのバスク州ギプスコア県にある県都です。ここはスペイン北部に位置してすぐ近くにフランスの国境があります。バスクはスペイン語の他に地元の言葉バスク語があって、公共放送2チャンネルのうちのひとつはバスク語のみで放送しています。

設定されている賞はメインとなる観客賞、審査員に選ばれるいくつかの賞があります。長編映画の観客賞は、2017年は「Errementari」、2016年は「Train to Busan」、2015年は「Turbo Kid」でした。日本映画としては、2005年に「SURVIVE STYLE5+」、2000年に「バトル・ロワイアル」が観客賞に選ばれました。

 

2018年度の出品作品は次の通りです。主なものをご紹介します。

 

長編部門

Overlord / He's Out There / Abrakadabra / Assassination Nation / Border / The Dark / Ghostland / The House That Jack Built / いぬやしき / Mandy / Monstrum / Muere, Monstruo, Muere / El año de la plaga / The Field Guide to Evil / Liverleaf / Nightmare Cinema / Trauma / Summer of '84 / Piercing / カメラを止めるな / What Keeps You Alive / The Wind / The Witch

国際短編部門

Aurore / Baghead / La Couleur de tes lèvres / Deer Boy / Hot Dog / Helsinki Mansplaining Massacre / Graines / Espedizio Handia / Library of God / Das Mädchen im Schnee / Oscar's Bell / Pandora / Who's That at the Back of the Bus? / Two Puddles / Santa in August / Spoiler

スペイン短編部門

Basoan / Condamned / El escarabajo al final de la calle / Flotando / Pink Milk / Limbo / Ipdentical / La Guarida / La Proeza

 

各勝者は次のようになりました。

 

観客賞

最優秀長編映画賞 カメラを止めるな

最優秀短編映画賞 Baghead

最優秀スペイン短編映画賞 El escarabajo al final de la calle

審査員賞

最優秀短編映画賞 Baghead

メリエスダルジャン Helsinki Mansplaining Massacre

 

ブロゴス・デ・オロ賞 Border

 

観客賞の最優秀長編映画賞に選ばれた『カメラを止めるな』は、人里離れた山の中でゾンビの自主映画を撮影しているクルーたち。リアリティを求める監督のため、なかなかOKが出ません。そんな時、本物のゾンビに襲われる事になってしまいます。しかし本物が登場した事で興奮した監督は、クルーが襲われる中、撮影を続行します、という日本のお話。

最優秀短編賞と審査員賞の最優秀短編映画賞に選ばれた『Baghead』は、ケビンは悲しみにとらわれ、死者だけが答える事ができる答えを持っています。彼の調べは彼をパブの裏の貯蔵室に導きます。そこで彼が見つけたものは…というイギリスの15分のお話。

最優秀スペイン映画賞に選ばれた『El escarabajo al final de la calle』は、アマデオは善良な人間です。彼はバレンシアの小さな村に住んでいて、妻が死んで以来、義理のお父さんの世話をする事に自分を生贄のように捧げています、というスペインの19分のお話。

メリエスダルジャンに選ばれた『Helsinki Mansplaining Massacre』は、全てを説明したいだけの脆弱なエゴを持った男たちからの絶望的な生き残りをかけた女性のもがきを描くフィンランドの15分のホラー・コメディ。

ブロゴス・デ・オロ賞に選ばれた『Border』は、ティナはスウェーデンの密輸の監視をする税関職員です。彼女は人里離なれた森の中に、ローランドという犬のトレーナーと一緒に住んでいます。ある日国境で、ティナは子供の写真が一杯入ったメモリーカードをなんとか見つけようとします。ティナには特別な能力がありました。それは匂いで物を見つけ出すことができるというものです。そのカードには児童ポルノの写真がありました。彼女はその写真を撮影した人物を見つけだす指示を受けます、というスウェーデンのお話。

2018年度 ノクターン・マドリッド国際ファンタスティック映画祭 結果発表

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2018年10月23日〜27日にかけてスペインのマドリッドで行われたノクターン・マドリッド国際ファンタスティック映画祭の結果が発表されました。2013年からスタートした映画祭で、今年で6年目を迎えます。特にホラー、スリラーに特化した映画祭で、今年は例年よりもより規模が大きくなったように思います。設定されている部門はオフィシャル競争部門、ダーク・ビジョン部門、ファンタスティック・パノラマ部門、短編部門、クラシック部門などがあります。近年のグランプリ作品を見てみると、2015年は「Liza, the Fox Fairy」、2016年は「Polder」、2017年は「Dhogs」でした。

 

2018年度の出品作品は次の通りです。主なものをご紹介します。

 

オープニング Halloween

 

オフィシャル競争部門

What Keeps You Alive / The Invocation of Enver Simaku / Summer of 84 / Ghostland / The Inghtshifter / Aterrados / He's Out There / 未来のミライ / Piercing / Heretiks

ダーク・ビジョン部門

Abrakadabra / Conducta Animal / St. Agatha / Tigers Are Not Afraid / Blood Fest / Boar / Why Hide? / Inquilinos / The Night Sitter

ファンタスティック・パノラマ部門

Snowflake / El Tutor / En las estrellas / El Pionero / The Night Eats the World / The Ranger / Discarnate / Deadtectives / Please Stand By

短編部門

The Legend of El hombre lobo / Movie Time / Laboratory Conditions / Malnacido / Sin Ti / CARIÑO / Bec / Jack Taylor, Testigo del Fantastico / Baghead / Compatible / Amancio vampiro del pueblo / La proeza / Miedos / Mouras / Marta / La Guarida / SATURNO A TRAVÉS DEL TELESCOPIO / MÁSCARA DE CORDURA / Lobisome / Un loft au paradis / Limbo / Lunch Ladies / Keep the Gaslight Burning / La bestia / Skickelsen / Alfred J. Hemlock

 

クロージング Mandy

 

そして各賞の勝者は次のようになりました。主なものをご紹介します。

 

オフィシャル競争部門

最優秀作品賞 Ghostland

最優秀監督賞 Pascal Laugier "Ghostland"

最優秀男優賞 Christpher Abbot "Piercing"

最優秀女優賞 Brittany Allen "What Keeps You Alive"
特別賞    The Invocation of Enver Simaku

最優秀脚本賞 未来のミライ

最優秀効果賞 The Nightshifter

ダーク・ビジョン部門

最優秀作品賞 Tigers Are Not Afraid

特別賞    St. Agatha

ゴールドブログ賞 What Keeps You Alive

観客賞

長編部門観客賞 未来のミライ

国際短編観客賞 Baghead

 

オフィシャル競争部門の最優秀作品賞と最優秀監督賞を受賞した『Ghostland』は、ポーリーンの叔母の死後、彼女と2人の娘は家を継ぎます。しかし最初の夜殺人犯が家に入り、ポーリーンは娘を救うために戦わなければなりません。この悪夢の夜の後、2人の若い女の子それぞれに異なる人格にトラウマとなる影響を与えたのでした。ベスはホラー文学に特化した有名な著者になる一方、ベラは破壊的な被害妄想で身動きが取れません。16年後、家族は再び再会します、というカナダとフランスの合作。

最優秀男優賞を受賞した『Piercing』は、男は妻にキスし、赤ちゃんにさようならをして仕事に向かうように見えます。ホテルに入って計画をチェックしますが、それはエスコートサービスを呼び出して疑う事なく殺す仕事です、というアメリカのホラー・コメディ。

最優秀女優賞とゴールドグロブ賞を受賞した『What Keeps You Alive』は、ジャッキーとジュールズはレズビアンの夫婦です。2人は1年目の記念を人里離なれたキャビンで過ごす事にします。しかし、ジャッキーの昔の幼なじみのサラが訪ねてきて彼女の事をミーガンと呼んだとき、ジュールズはジャッキーに疑いを持ちます。名前を変えたというジャッキーの説明に納得できないジュールズは湖の向こうの家に住むサラを訪ねました。そこで彼女とジャッキーにはもう1人ジェニーという友達がいて、湖で事故で溺れ死んだという事を聞きます。しかし彼女はジャッキーから一度もそんなことを聞いていないのでした、というカナダのお話。

特別賞を受賞した『The Invocation of Enver Simaku』は、1997年のアルバニア。ある幽霊の映っている劣化したビデオテープがジュリエンを眠らせず、毎晩彼に取り憑きます。彼の妻アンジェラの殺害から約20年後、ジュリエンは妻の謎の死の真相を調査するためにアルバニアに帰ってきます、というスペインのお話。

最優秀脚本賞と長編部門観客賞を受賞した『未来のミライ』は、甘えん坊のくんちゃんのところに生まれたばかりの妹がやってきます。両親は妹の世話で自分の事はかまってくれません。そんな時、くんちゃんは庭で自分のことを「お兄ちゃん」と呼ぶ、不思議な少女“ミライちゃん”と出会います、という日本のお話。

最優秀効果賞を受賞した『The Nightshifter』は、ステニオは大きな犯罪溢れる町のモルグで深夜勤務をしています。彼がここで働く間は、彼は死者と話す事ができるという能力を持っているために決して1人ではありません。しかし、自分の人生の秘密を明らかにする打ち明け事を聞いたとき、ステニオは自身と家族に死をもたらす呪いを受ける事になります、というブラジルのお話。

ダーク・ビジョン部門の最優秀作品賞を受賞した『Tigers Are Not Afraid』は、若いエストレーラはメキシコのカルテルの恐ろしい暴力によって孤児となりました。全てを失い孤独になった彼女は、同じく麻薬戦争によって孤児になった仲間たちから成るギャングとの交友を見出します。そして、共に生き残るためにストリートで戦いを始めました。人生とは残酷なものです。ギャングの少年たちは地元のカルテルからストーカーされていました。エストレーラのお母さんの幽霊に付きまとわれ、さらには謎の超自然的なエネルギーがチャージされ、エストレーラはグループにとって致命的な結果をもたらす連鎖反応を始動させます、というメキシコのお話。

特別賞を受賞した『St. Agatha』は、1950年代のジョージア州のとある小さな町。アガサという名の妊婦が隠されたように孤立した修道院に非難してきます。最初は子供を持つにはとても良い場所のように思われたのですが、次第にここには恐ろしい秘密が隠されていることを知ります、というアメリカのお話。

観客賞の国際短編賞を受賞した『Baghead』は、ケビンは悲しみに悩まされ、故人だけが答えられる質問があります。

海底47m

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2017年6月16日〜18日付 全米興行成績第5位 1120万ドル。

 

メキシコの海底に閉じ込められた姉妹を描くイギリスとアメリカの合作ホラー『47 Meters Down』です。イギリスでは7月28日〜30日付で8位でした。製作費は550万ドルでしたが、アメリカと映画だけで4400万ドルを売り上げたので、制作会社としては大成功でしょう。そのためか、「47 Meters Down: Uncaged」というタイトルで続編が2019年6月に公開が決まりました。

 

リサとケイトの姉妹はメキシコにバケーションにやってきました。実はリサはボーイフレンドとの関係が壊れていて、自分を見直してもらうためにアクティブな自分になろうとこの旅に付いてきていたのでした。ケイトはリサを元気付けようと真夜中に飲みに誘います。そこで知り合った2人の男性から、サメを間近で見られると教えてもらいました。リサは渋っていましたが、ケイトはやる気満々です。次の日、2人がボート・ドックに到着すると、昨日の2人が待っていました。彼はサメを見るための檻が設置してある所まで船で向かってくれる船長のテイラーを紹介します。現地へと向かうと、まず男性2人が檻に入ります。船に積んであるクレーンで海中に下ろします。餌を撒いていたので大きなサメが複数やってきていました。続いてリサとケイトの番になりました。初めて目の前で見るサメはすごい迫力でした。ところが突然衝撃が起こり、彼女たちの入っていた檻が落下してしまいます。すぐ側にクレーンまで落ちてきました。場所は海底47メートル。潜水服に取り付けてある無線は遠いために通じません。何とか無線が通じるところまで浮上しなければなりません。しかし、周囲にはサメがうろついています。さらに潜水病にならないために、急激に会場へ向かって上昇する事はできないのです。

 

前に見た「エベレスト」と同じタイプの極限状態の閉じ込められタイプのお話。今回はサメも問題ですが、一番は空気の問題があります。酸素ボンベの残量は10分から20分程度。急いで手を打たなければならない状態です。でもサメがいるので外にでるのが危険という展開です。「ロスト・バケーション」も似たような展開ですが、こちらは原題が示す通り「The Shallows」=浅瀬が舞台なのに対し、こちらは海底です。サメに注意しながらなんとか無線が通じるところまで浮上する事に成功しますが、さらには怪我をしてサメを寄せてしまうなど、展開は中々良くてハラハラします。助けに向かった他の人間がサメに襲われてしまうなどのお約束の展開もありますし、頑張って助かる方法を見つけ出そうとする妹(ケイト)。最初は怯えるだけだったリサが、ケイトが怪我をしてしまった事から自分がやらないと、と変わっていく様子などもいいです。酸素ボンベの予備を降ろしてもらえば(実際降ろしてもらいますが)と思ったんですが、2本目を使うと幻覚が起きたりして危ないというのは知りませんでした。終盤は「ロスト・バケーション」のようなスペクタクルな展開になるのかな(そういうシーンもありましたが…)と思っていたら、予想外の展開でビックリしました。確かに伏線はあったものの、それでもわたしは考えもつきませんでした。このラストで、わたしは「ロスト・バケーション」よりもこっちの方が上だと思いました。

 

監督はJohannes Roberts、出演はLisaにMandy Moore、KateにClaire Holt、JavierにChris J. Johnson、LouisにYani Gellmanです。

ミックス。

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2017年10月21日〜22日付 日本興行成績第1位 2億3500万円。

 

映画「ALWAYS」やドラマ「リーガル・ハイ」の古沢良太によるオリジナル脚本のコメディ・ドラマ。石川佳純、水谷隼など実際の卓球選手も多く登場しています。新垣結衣と瑛太のダブル主演となっています。この映画で新垣結衣は第60回ブルーリボン主演女優賞を受賞しました。監督の石川淳一と脚本の古沢良太のタッグは2015年の「エイプリルフールズ」以来2度目。古沢良太は「キサラギ」の脚本もしています。

 

子供の頃からお母さんに卓球のスパルタ教育を受けていた多満子は、お母さんが亡くなると当時に卓球をやめ、普通の女の子として生きていく道を選びました。「渚テクノロジー」という会社に就職して地味な生活を続けるうちに、いつしか27歳になり相手がいないという事が深刻な問題になりつつある状況です。ある日会社内でカッコいい人と出会い、その人はこの会社の卓球部に所属していた江島晃彦といいました。2人は次第にいい仲になっていきます。そんな時、新しく入ってきた小笠原愛莉が卓球部で江島のミックスの相手となります。2人は大会で優勝するほどの強さを誇り、周囲も2人の仲を噂し始めました。そして、多満子は2人の決定的な瞬間を目にしてしまうのでした。傷心で会社を辞め、田舎に帰る電車の中で、多満子は痴漢のような行動をしている男に注意をします。しかしかなり酔っ払っていた為に、相手に向かって吐いてしまいました。家に帰ってみると、お父さんは借金をしていてその返済にお店(お父さんはタクシーの運転手ですが、お母さんがしていた卓球の教室がまだ残っていました)を売ろうと考えていました。そこでその店に行く途中、かつての姉貴分で元ヤンキーの弥生と再会します。

 

最初の3分の1くらいはコメディの中にも負の部分の要素が強く、見ていて気持ちが沈んでしまいます。多満子の心境に重ねているんでしょうけど、中々辛いものがあります。それが、好きな人とその人を取った女性との幸せそうな姿(2人は卓球の大会で優勝して有名になっています)を見て、自分も大会に出て2人に勝ってやろうと目論見ます。しかし、卓球教室に来ているのは農業の傍ら練習している夫婦、引きこもりの高校生、電車でケンカしたうらぶれた男といった面々、そして少しは出来る弥生。ここからスポ根のノリに変わっていきます。この中盤あたりから俄然面白くなりました。快進撃を続ける、という訳には行かず、途中まで順調に行っていたのに挫折があったり、いよいよといった所で大問題が起こったりと、順風満帆には行かないそれぞれの模様がとっても楽しく観られます。最後は胸のすくような展開ではありませんが、心が暖かくなるような気持ちになります。こういう終わり方もいいですね。

 

監督は石川淳一、出演は富田多満子に新垣結衣、萩原 久に瑛太、吉岡弥生に広末涼子、江島晃彦に瀬戸康史、小笠原愛莉に永野芽郁です。

バッド・バディ! 私と彼の暗殺デート

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2016年4月8日〜10日付 全米興行成績第55位 2万ドル。

 

全米35館の限定公開で初登場55位、しかしその後拡大公開される事なく終わってしまったアクション・コメディ『Mr. Right』です。主演のアナ・ケンドリックといえば「Pit Perfect」のシリーズが有名ですが、この人はこういったメジャー系(といってもピッチ・パーフェクトの第1作目も最初は限定335館の限定公開でした)と上映館数の少ない比較的マイナー系の両方に同じ位出てる人のようです。アナ出演作のアメリカでの興行成績では、本作は下から3番目に低い数字となりました。それでも製作費が800万ドルかかってるのに、アメリカでの興行収拾が40万ドルっていうのはどうなんでしょう。

 

マーサはボーイフレンドが他の女と関係を持っている事を目の当たりにして別れました。ヤケになって友達とお酒を飲みます。そんな彼女はスーパーでの買い物の時にとある男性から声をかけられました。多分に変わり者の彼からデートに唐突に誘われ、特に断る理由もなくOKします。意気投合した2人はそのまま朝まで過ごします。次の日の朝、仕事にいかなきゃという彼から午後にも会おうと言われました。彼は昔CIAの仕事をしていて、昨日も1人殺したという話を面白おかしく話します。マーサはそれをジョークだと思っていましたが、実は彼は本当に凄腕のヒットマンだったのでした。とある一件から彼を抹殺する指示が出され、多くのヒットマンが彼を狙います。そんな時、ホッパーというFBI捜査官がここ、ニューオリンズに彼を追ってきました。彼の本名はフランシスといい、FBIが長年追っている男だとして地元の警察の協力を仰ぎます。マーサの元を訪れたホッパーはフランシスの本性を教え、マーサは戸惑ってしまいます。しかしフランシスが彼女の家にやってきて、ホッパーはFBIなどではなく自分の昔の仲間だといいました。彼女はますます混乱してしまいます。

 

かなりライトな気軽に観られるコメディです。物語の展開はかなりハチャメチャなもので、アナ・ケンドリックの魅力は前面に出ていると思いますが、強引に引っ張りまわされているようなノリは好き嫌いが分かれるかも。こういったコメディはリアリティとかありえない展開とかを気にするような映画ではないので、雰囲気や物語そのものはわたしはよかったと思います。マーサの生い立ちはそこそこ描かれるものの、フランシスの方の人物像が今ひとつわかりにくいように感じました。いい人っぽいですが、普通に行動を見てると、一方的に言い寄ってくる男みたいな感じです。描き方が荒いように思うので、もっと丁寧にするとわたし的に好印象アップだったかもしれません。

 

監督はPaco Cabezas、出演はMr. Right/Francis MunchにSam Rockwell、MarthaにAnna Kendrick、HopperにTim Roth、Shotgun SteveにRZAです。

2018年12月7日〜9日付 全米映画興行成績 Top 5

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2018年12月7日〜9日付の全米映画興行成績 Top 5です。

 

今週末は全国規模で公開された新作はありませんでした。そのため1位から6位は先週と同じという、変動のとても少ない週末になったようです。その結果、『Ralph Breaks the Internet』が3週連続のNo.1になりました。トータルでは1億4000万ドル突破です。

スタジオ別ではディズニーが1位を独走中ですが、一時期の2倍の差は少し縮まって2位のユニバーサルがきています。「Grinch」と「Halloween」のヒットが効果を発揮しています。3位のワーナーは「Ocean's 8」や「Fantastic Beasts」が今ひとつでしたが、その代わり「A Star is Born」や「Crazy Rich Asians」といったドラマが大ヒットを記録して、結果的に2位のユニバーサルに僅差となっています。しかもワーナーの中での1位が「A Star is Born」の1億9374万ドルという、2億ドル以下の映画が会社の売上1位というのはTop 6内では唯一でした。メガヒット級が無いものの、量と質でコンスタントに売上を集めて3位に入ったという感じです。

 

1(1) Ralph Breaks the Internet 1615万ドル

2(2) Dr. Seuss' The Grinch 1515万ドル

3(3) Creed II 1030万ドル

4(4) Fantastic Beasts: The Crimes of Grindelwald 680万ドル

5(5) Bohemian Rhapsody 600万ドル

 

さて来週ですが、全国規模で公開される新作は3本。3400館以上での公開を予定しているのはソニーのスパイダーマンの新作ですが、今度はアニメの『Spider-Man: Into the Spider-Verse』。今回は複数のスパイダーマンが暮す世界を描く、これまでの映画版とは違う世界観です。3000館以上での公開を予定している『Mortal Engines』はフィリップ・リーブの小説「移動都市」をベースにしたSFアクション。原作はこれを第1作として「Predator's Gold」「Infernal Devices」「A Darkling Plain」の4部作で構成されています。2400館以上での公開を予定しているのは無一文の80代の老人が麻薬の運び屋を知らないまま引き受けてしまうお話。監督・主演は今年88歳のクリント・イーストウッド。主役級での俳優業は2012年の「Trouble with the Curve」以来となります。

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