江戸川乱歩「白髪鬼」より 宝石の美女

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昭和54年1月6日にテレビ朝日で放送された天知茂主演の江戸川乱歩の美女シリーズ第7弾『江戸川乱歩「白髪鬼」より 宝石の美女』です。原作は「富士」に昭和6年4月号〜昭和7年4月号まで連載された江戸川乱歩の同名小説で、この原作にはさらに原作があります。もともとはマリー・コレルの小説「ヴェンデッタ」を基に黒岩涙香が翻案した小説「白髪鬼」で、それをさらに江戸川乱歩が翻案しました。トータル的な内容は、殺されて埋葬された主人公が墓の中で蘇生して、恐怖のために白髪と化して復讐鬼となる物語。

宝石泥棒・西岡が脱獄しました。彼は今まで盗んだ宝石をどこかに隠していてまだ発見されていません。仲間の協力で脱走に成功しましたが、彼はその仲間さえも殺してしまうのです。そして隠し場所(岩をくりぬいて作られた洞窟のような部屋になったお墓)に向かってみると、棺桶のひとつに隠しておいた宝石はなくなっていたのでした。射殺された仲間はその死に間際、警察に西岡は変装用の白髪のかつらを用意していた事を話します。
1年前に主人の大牟田敏清を海の事故で亡くして未亡人になっていた瑠璃子がお風呂に入っていたとき、窓の外に白髪の不審者がいるのを発見しました。警察に届けたところ、西岡かもしれないという事でその行方を追っていた浪越警部と明智小五郎(西岡逮捕の時に力を借りた関係で今回も協力をお願いしていました)がやってきます。この家には瑠璃子の他に妹の豊子、夫が面倒を見ていた画家の川村が住んでいます。そして夫が亡くなってこの家にはあまり財産が残っていなかったことから、近くの別荘を売りに出していたのですが、その買い手・里見が現れます。彼はサングラスに顔に大きな傷、そして見事なほどの白髪でした。瑠璃子に非常な興味を持ったようです。彼はあまりある財力を見せ付けるように瑠璃子に接近していきました。本当は瑠璃子と川村は愛人関係にあり、邪魔になった夫の敏清を崖から突き落として殺害したのですが、絵の売れない画家である川村に見切りをつけて、里見に心が傾き始めていたのです。しかしこの里見という男はどことなく敏清に似ていました。最初は夫が生きていたのかと思ったほどです。しかし医者の住田(彼女は虚偽の死亡診断書を書くことにより共犯者となっています)は確かに死んでいたと証言しました。そして再び白髪の男が家に現れます。豊子が後を追いかけ、里見に疑惑を持っていた川村はその隙に里見の泊まっているホテルに電話をしましたが、彼はちゃんと部屋にいました。犯人は本当に西岡なのだろうかとわからなくなった矢先、豊子が死体で発見されます。

これは原作がすでに犯人の視点(復讐の物語ですので)で書かれているもので、ドラマもその辺はあえて変更していません。犯人は大体察しがつきますし、今回は殺される側も前に敏清殺害に関与していた人たちばかりなので酷い犯人という訳でもありません。そのため恒例の明智が変装を解くシーンも特にびっくりするような事はありませんでした。反対に犯人役(これは書いてもかまわないと思います。大体犯人を隠さないような作り方になってますから)の田村高廣の存在感がすごく大きく描かれています。明智役の天知茂が霞んでしまうくらいです。犯人の復讐が成功するのか失敗するのか、このラストは背筋がゾッとするような展開となっています。このシリーズでは『エマニエルの美女 江戸川乱歩の「化人幻戯」』が同じ感じでした。こういう終わり方はかなり心に残りますが、私は好きです。

監督は井上梅次、出演は明智小五郎に天知茂、里見重之=大牟田敏清に田村高廣、大牟田瑠璃子に金沢碧、川村に小坂一也、浪越警部に荒井注です。
そういえば田村高廣という人は「古畑任三郎」の田村正和のお兄さんで、さらにその下に田村亮もいて田村三兄弟とも呼ばれていました。本当はもう1人いて次男・田村俊麿ですが、この人はマネージャーをしていて俳優ではありませんでした(一時期俳優をしていた時もありますが本業ではありません)。この末っ子の田村亮ですが、ロンドンブーツ1号2号の田村亮とは別の人ですが、家が近くで面識はあるそうです。

アメイジング・スパイダーマン2

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2014年5月2日〜4日付 全米興行成績第1位 9160万ドル。

リブートされた新シリーズの第2弾となる『The Amazing Spider-Man 2』です。前作の第1弾が前シリーズを含めて一番低い成績となってしまったスパイダーマンですが、オープニングはその8815万ドルを上回る9160万ドルを記録する事ができました。しかしトータルの興行成績は2億285万ドル(それでも2億ドルは立派ですが)でシリーズ中一番低いものとなってしまっています。アメリカでも2億ドル越え、ワールドワイドでも7億ドル越えとそれほど心配になる程の低さでもないと思うのですが、どうやらスパイダーマンに求められるのはこんなものじゃなさそうで、製作費と宣伝費のトータルから見ると良くない状況のようです。そこでパート3は2018年に延期、パート4は未定といった様子。一部の情報では「アイアンマン」や「キャプテン・アメリカ」のマーベル・シネマティック・ユニバーサル・フィルムズの一連のシリーズに組み込むために再度リブートされる話もあります。

スパイダーマンとして町の平和を守るピーター・パーカーがアレクセイ・システビッチの暴走するトラックを止める際に助けた電気技師マックス・ディロンは、無理やり押し付けられた残業の際誤って事故を起こし電気を操れる体と変貌します。それまで目立たない存在だった彼はこの変身によって一躍注目を浴びるようになりましたが、大好きだったスパイダーマンが登場する事によって注目の的が彼に移ってしまい、自分は怪物と野次される事に怒りを覚えました。そしてスパイダーマンを敵とみなします。マックスはスパイダーマンの水を使った攻撃によって捕らえられますが、特殊犯罪人を収容している刑務所内で次のチャンスを狙います。
ピーターは前回の戦いの際命を落としたグウェンのお父さんジョージ・ステイシーから娘とは別れてくれという遺言を忘れる事ができません。ついにはグウェンと関係を終える選択をするのでした。そのグウェンはオズコープ社で働いていますが、そこのCEOノーマンが亡くなり、会社は息子のハリーが引き継ぐ事になります。しかしオズボーンの一族にはある病気が遺伝されていました。この病気が次第に体を蝕んでいくのですが、それはちょうど今のハリーの年齢から始まるのです。そこでハリーはオズコープ社がかつて研究していたクモの再生能力を利用する事にします。スパイダーマンの活躍を見て、この研究の成果だと見抜いたのでした。そこでどうやら知り合いらしいピーターにスパイダーマンから血を分けて欲しいというお願いをするのですが、ピーター(スパイダーマン)はこの事が親友であるハリーの命を奪いかねないという危険から断る事にするのでした。さらにハリーはオズコープ社の重役たちによる追い出しにあい、オズコープ社の中にクモの研究の毒がまだ残っている事を知った彼は、同社が管理している刑務所の中に収容されているマックス(エレクトロ)を仲間に引き入れる事にします。

この新シリーズはどうしても前シリーズと比較される運命にあるんですが、映画としては面白いとは思いますが前シリーズの出来がよかった(と私は思います)ので、こちらは今ひとつ感が出てしまいます。気になったのは物語のテンポ。沢山のエピソードをてんこ盛りで入れた結果、ひとつひとつの描き方が急ぎ足にように感じました。原作となる漫画を見た事がないので自分のイメージとしてなんですが、サム・ライム版と比べるとリブート版はそれほどアメリカン・コミックしてないような印象を受けます。それに全体的に前シリーズ以上に暗い雰囲気に包まれてる雰囲気で、ヒーローもの特有のウキウキ感も少ないんじゃないでしょうか。苦悩するヒーロー像は悪くないとは思いますが、それだとバットマンとタブってしまうようにも感じます。
ラストから続編はどのように展開していくんだろうという期待感はあるので、ぜひ続編を見てみたいとは思いますが、果たしてこのシリーズ、今後はどのようになっていくのでしょうか。

監督はMarc Webb、出演はSpider-Man / Peter ParkerにAndrew Garfield、Gwen StacyにEmma Stone、Electro / Max DillonにJamie Foxx、Green Goblin / Harry OsbornにDane DeHaan、FeliciaにFelicity Jonesです。

2017年度 ブリュッセル国際ファンタスティック映画祭結果発表

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2017年4月4日〜16日にかけてベルギーのブリュッセルで行われたブリュッセル国際ファンタスティック映画祭の結果が発表されました。去年はグランプリとなるゴールド・レイブンに日本の「アイアムアヒーロー」が、準グランプリのシルバー・レイブンに韓国の「The Phone」と「Seoul Station」、そして特別賞に台湾の「The Arti the Adventure Begins」というまさにアジア一色でした。そんなブリュッセル国際ファンタスティック映画祭の今年はどのようになったのでしょうか。長編のみご紹介します。

 

国際コンペティション部門

ゴールド・レイブン Safe Neighborhood

シルバー・レイブン We Go On

シルバー・レイブン The Mermaid

特別賞       Vanishing Time: A Boy who returned

ヨーロッパ・コンペティション部門

メリエスダルジャン Small Town Killer

特別賞       Orbiter 9

7th オービット・コンペティション部門

グランプリ     Swiss Army Man

特別賞       Saving Sally

スリラー・コンペティション部門

グランプリ     At The End of the Tunnel

特別賞       Free Fire

 

観客賞       The Autopsy of Jane Doe

批評家賞      The Tunnel

 

国際コンペティション部門のゴールド・レイブンを受賞した『Safe Neighborhood』は、ルークは13歳の誕生日を数週間前に迎えました。しかし彼の両親は友だちとの夜の外出に際して彼にいつものベビーシッターのアシュリーを呼びました。長年彼女に片想いをしていた彼は、今夜が自分の気持ちをアシュリーに伝える最後のチャンスと決心。しかし彼のこのロマンティックな努力はショットガンと殺しの欲望を持った招かざる客の到着とともに中断されます、というお話。

シルバー・レイブンを受賞した『We Go On』は、死にものすごい恐怖心を持っているビデオ編集者のマイルズは死後の世界が実在することを証明した人に賞金を出すという新聞広告を出します。その中から3人の候補を選び、彼らに会いに行くというアメリカのお話。

シルバー・レイブンを受賞した『The Mermaid』は、間抜けの人魚Shanは強力な人間界の大物Xuanを殺すために送られます。Xuanの計画は海洋の生物の命に脅威をもたらすからです。敵であるにも関わらず彼らはお互いに恋に落ちてしまい、彼らを破壊するためにはどんなことでもする秘密結社のターゲットになってしまいます、という中国のお話。

特別賞を受賞した『Vanishing Time: A Boy who returned』は、工事現場の爆破作業を見物しに行った子供たちが失踪、唯一帰ってきたソンミンは大人の姿になっていました、という韓国のお話。

ヨーロッパ・コンペティション部門のメリエスダルジャンを受賞した『Small Town Killer』は、2人の商売人IbとEdwardは活気のない結婚生活に嫌気が差し、彼らが長年副業で稼いで隠しておいたお金で素敵な生活を送ることを夢見ています。2人は妻との壮絶な大喧嘩の後、共にお酒を飲み、ロシアのお金で契約する殺人者にそれぞれの配偶者を殺してもらう契約をします。しかし彼らはそれぞれの配偶者を過小評価しすぎていたのです。そしてそのことはIbとEdwardを恐怖のどん底に突き落とす事になります。

特別賞を受賞した『Orbiter 9』は、ヘレナは宇宙空間で両親の操縦するコロナの容器の中で生まれました。彼女がまだ子供のころ、酸素漏れが発生し生存の可能性が大きく減少しました。目的地に着くための十分な酸素がありません。そこで彼女の両親はヘレナが生き延びれるために自らを犠牲にしました。彼らは船を放棄し、救助信号を出しました。しかしヘレナはこれまでに両親以外の人間に会った事がありません、というスペインのお話。

7th オービット・コンペティション部門のグランプリを受賞した『Swiss Army Man』は、ハンクは無人島に置き去りにされます。彼は絶望し、首を吊って死のうとしたその時浜辺に横たわっている男の死体を発見しました。彼はその死体を森に運び、死体との共同生活が始まります。

特別賞を受賞した『Saving Sally』は、愛、モンスター、ガジェット、コミックブックの漫画家を志望しているマーティについての典型的なフィリピンのティーン・ムービー。マーティは秘かにガジェットの発明家で親友のサリーを愛しています、というお話。

スリラー・コンペティション部門のグランプリを受賞した『At The End of the Tunnel』は、事故で妻と娘を亡くし自分も車椅子の生活となったホアキンは貯金が底をついたために家の2階を人に貸します。そこに住み始めた母と娘のおかげで次第に元気になっていったホアキンは、ある日家の地下室で奇妙な物音を聞きそれが銀行強盗のためのトンネル堀りだと気づきそのお金を奪う事を思いつきます、というアルゼンチンとスペインの合作。

特別賞を受賞した『Free Fire』は、1978年のボストン。銃取引のために倉庫に集まった2組のギャング。しかしある事から交渉がこじれ、壮絶な銃撃戦になってしまいます、というイギリスのお話。

観客賞を受賞した『The Autopsy of Jane Doe』は、オースティンとトニーは親子の検視官です。彼らは謎の殺人事件の被害者(死因が不明です)を受け入れました。その若く美しい死体「ジェーン・ドゥ」を判別しようとしていくにつれて、彼らはますます奇妙な手がかりを見つけることになります。その手がかりは恐ろしい彼女の秘密の鍵を握っています、というイギリスのお話。

批評家賞を受賞した『The Tunnel』は、車のディーラーの仕事をしているジョンスはトンネルの崩壊に遭遇し車ごと生き埋めになってしまいます。手元にあるのはバッテリーの残りが78%の携帯と水のペットボトル2本、そして娘の誕生日にと買ったケーキだけでした、という韓国のお話。

スイスの映画興行成績について

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ドイツ、フランス、イタリア、オーストリア、リヒテンシュタインに囲まれたスイス連邦は永世中立国として有名な国ですが、映画館の状況はどのようになっているのでしょうか。

スイスという国は首都はベルンですが、チューリッヒやジュネーヴの方が有名な国です。公用語として使われている言葉は、ドイツ語(スイスドイツ語。スイスで使われるドイツ語の方言です)・フランス語・イタリア語・ロマンシュ語と4つもあります。そのためスイス連邦の正式名称は4つの言葉で4種類もある事になります。これはやっぱりスイスの歴史の複雑な事情(戦争や侵略などの歴史的な理由の他に地理的な理由もあります)によるもので、地域によって使われている言葉が異なるだけでなく文化にまで大きく影響を与えているようです。この国の人の収入は高い事で有名ですが、物価も高い事で有名です。

さて映画館や映画のヒット状況ですが、これら文化圏が大きく異なる国柄のようで、興行成績の集計もトータルでというよりは各文化圏(言語圏)での集計としているようです。ドイツ語圏・フランス語圏・イタリア語圏と3つに分類して集計しているものがポピュラーで、それぞれで独立したランキングを発表しています。その傾向を見ると、ドイツ語圏はドイツ国内の興行成績、フランス語圏はフランス国内の興行成績、イタリア語圏はイタリア国内の興行成績と大体同じランキングになるようです。その為同じスイス国内でも上映している映画が異なるという状況が発生しています。

例として2015年3月19日〜22日付のスイス興行成績を見てみると、

ドイツ語圏
1 Shuan The Sheep Movie
2 Divergent Series: Insurgent
3 Kingsman: The Secret Service

フランス語圏
1 Divergent Series: The Insurgent
2 Shuan The Sheep Movie
3 Still Alice

イタリア語圏
1 Cinderella
2 Divergent Series: Insurgent
3 Still Alice

となっています。それぞれの言語の母国とは上映作品がイコールじゃないので同じランキングという訳ではないのですが、1位になる傾向が言葉と文化に関係しているようにも見えます。映画館の数によるものとも考えられますが、それはそれでどの作品が期待されているかにつながってくるので、やっぱり言葉(文化)と映画とはつながりがあるように思いました。

2017年4月14日〜16日付 全米映画興行成績 Top 5

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2017年4月14日〜16日付の全米映画興行成績 Top 5です。

 

今週末全国規模での公開となる新作は1本のみ。ヴィン・ディーゼルの大ヒットシリーズの第8弾となる『The Fate of the Furious』が4310館と過去最大規模で公開されました。その結果、1億ドルとなって今週末第1位になっています。この数字は2015年の前作「Furious 7」のオープニング1億4718万ドルには大きく及ばないものの、それでも2013年の「Fast & Furious 6」の9737万ドルを越えてのシリーズ第2位です。シリーズ全体を通してタイトルが紛らわしいですが、今作はワールドワイドのオープニング興行成績の歴代1位を更新という凄い記録を打ち立てました。それまでは2015年の「Star Wars: The Force Awakens」の5億2900万ドルでしたが、それを上回ってもの5億32500万ドルを達成しています。

 

2017年度の年間興行成績は現在1位は4億5464万ドルで「Beauty and the Beast」。2位の「Logan」の2億2162万ドルの2倍以上という数字です。3位は1億7340万ドルで「The LEGO Batman Movie」。4位は1億6754万ドルで「Get Out」。5位は1億6124万ドルで「Kong: Skull Island」です。今週末だけで1億ドルを記録した『The Fate of the Furious』が9位に入ってきていますが、来週は一気にジャンプアップして2位か3位あたりまで行くでしょう。この「Beauty and the Beast」のおかげで、ディズニーは今年公開の新作わずか1本で、5本公開したユニバーサルに迫る2位につけています。

 

1(-) The Fate of the Furious 1億ドル

2(1) The Boss Baby 1550万ドル

3(2) Beauty and the Beast 1360万ドル

4(3) Smurfs: The Lost Village 650万ドル

5(4) Going in Style 635万ドル

 

さて来週ですが、全国規模での公開となる新作は1本。元夫に異常な執着を見せる女を描くスリラー『Unforgettable』が2350館以上での公開を予定しています。その他クリスチャン・ベールの「The Promise」が2000館、1997年にアメリカのフェニックスなどで複数の光る飛行物体が目撃された事件を描く「Phoenix Forgotten」が1500館で、中国初の自然と動物がテーマのドキュメンタリー『Born in China』が1500館での公開を予定しています。『The Fate of the Furious」の2週連続No.1は固いですが、スリラーの『Unforgettable』や『Phoenix Forgotten』といった怖い映画がどこまで数字を伸ばせるか、に注目したいです。

THE 4TH KIND フォース・カインド

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2009年11月6日〜8日付 全米興行成績第4位 1223万ドル。
記録映像と再現映像からなるドキュメンタリー風な映画。タイトルの4th kindっていうのは「第四種接近遭遇」つまりエイリアンによる拉致の事です。映画の中で語られているアラスカ州ノームで起こった事件というのは、マーケティングの一環でネット上に流されたCMのようなものだそうです。一応映画の中では2000年10月に実際に起こった事件としてあります。
監督はオラントゥンデ・オスサンミ、出演はミラ・ジョヴォヴィッチ、イライアス・コティーズ、ウィル・パットン、ミア・マッケンナ=ブルース。

ここアラスカ州ノームでは不可解な事件が起こっていました。長年に渡って多数の行方不明者が出ていて、1960年代からFBIの捜査訪問が2000回を超えるという異常な多さです。心理学者のアビゲイル・タイラーは、不眠症患者を診察していてその共通点を発見します。午前3時にフクロウの夢を見るのです。その夢はみんな同じでした。そこで催眠療法でその夢の正体を探ろうとしますが、患者は錯乱してしまいます。その後は何も教えてはくれませんでした。ただ「あれはフクロウじゃなかった」とだけ言いました。
その後その患者は家族を人質にしてタイラーを呼びつけ、「自分が何をされたか思い出した、止める方法はこれしかない」という言葉とともに奥さんと子供を射殺、自分も同じようにして死んでしまうという事態に発展してしまいます。さらに催眠療法をした別の患者は、叫びだして体が宙に浮くという現象を起こします。しかし撮影していたテープにはなぜかノイズが走り、撮影できていませんでした。

同じ頃、この一連の患者の原因についての考えを述べていた録音テープに恐ろしい音が吹き込まれている事を同僚が発見します。録音中に複数の何者かが寝室に入ってきて、彼女を連れ去っていくという音でした。彼女は叫び声を上げています。しかしタイラー自身は全く記憶がないのでした。そしてそこでは連れ去っていく者たちがしゃべっている音声も入っていました。それは全く理解できない言語でした。2年前に何者かによって殺害された夫が机に置いていた本の著者に連絡を取り、その音声を聞いてもらいます。するとそれは古代シュメール語であることがわかったのです。

これが実話かどうかの問題はともかく、映画としての感想は面白かったです。実際の映像(催眠療法のテープとか、タイラー本人のインタビューとか)と、ジョヴォヴィッチやその他の俳優が再現する映像を並べてみたりとか、凝った演出でリアリティはそれなりに出ていたと思います。あまり深く疑わずすんなり見ると面白いです。なんかUFOの特番を見てるような感じで、UFOの存在自体は半信半疑だけどそれなりに面白い、っていうところです。

96時間/リベンジ

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2012年10月5日〜7日付 全米興行成績第1位 4951万ドル。
「ホテル・トランシルヴァニア」を1位からおろし、2週目は「アルゴ」に競い勝って見事2週連続でNo.1になりました。前作「96時間」も1位となっているので、主演のリアム・ニーソンのヒットシリーズとなりました。監督はオリヴィエ・メガトン、脚本にリュック・ベッソンが参加、出演はブライアン・ミルズにリアム・ニーソン、元奥さんのレノアにファムケ・ヤンセン、娘のキムにマギー・グレイス、敵グループのボスにラデ・シェルベッジアです。

イスタンブールで一仕事終えた元CIAのブライアン・ミルズは、再婚した夫との仲が絶望的となっている元妻のレノアと2人の間に生まれた娘のキムを気分転換に呼び寄せます。ところが2年前ブライアンに息子たちを殺害されて復讐に燃えるアルバニア人のムラドとその仲間たちがブライアンたちを襲いました。娘はブライアンの指示で追っ手から逃れる事ができましたが、ブライアンとレノアは捕らえられてしまいます。
どうしても助けたいと申し出るキムの助けを借りて、ブライアンは脱出を図りますが、いま一歩の違いでレノアは連れ去られてしまいました。ブライアンは目隠しをされて車を移動する際に注意していた物音やかかる時間の記憶を頼りに、ムラドたちの隠れ家を探し出していきます。

61歳になるリアム・ニーソンですが、映画の中ではとにかく強い! 強すぎます。ちょっとリアリティに欠けるくらい強いのですが、それが映画ですね。シリアスな映画ではなくて、あくまでアクション映画ですからこの方がいいのだと思います。アメリカでの批評家の支持率はかなり低いのですが、そんなに悪い映画ではないですよ。リアム・ニーソンが、強いけど優しいお父さんを演じていて結構ダンディです。この人はいい人役も悪い人役もどっちもこなせる俳優さんなので、同時に二つの面が描かれるこの役はハマリ役なのではないでしょうか。

この『Taken 2』(「96時間 リベンジ」の原題です)は、リアム・ニーソンが出演した映画の中で5番目の興行成績を記録しています。ちなみに前作『Taken』は4位です。両方とも1億ドルを越えています。この人の出演映画TOP 3は、1位「スター・ウォーズ:エピソード1」、2位「バットバン・ビギンズ」、3位「タイタンの戦い」なので、主演作での最大のヒットとなるのが、この「96時間」シリーズになるんですね。

ザ・レイド

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2012年3月23日にアメリカで限定公開されて第26位、それから881館に拡大公開されて11位まで上がりました、インドネシア映画の過激なアクション映画『レイド』です。インドネシアでのタイトルは『Serbuan Maut』(直訳すると「恐ろしい奇襲」ですか)です。多くの映画祭でも話題になった、かなり過激なアクション映画。監督はギャレス・エヴァンス、出演はイコ・ウワイス、ヤヤン・ルヒアン、ジョー・タスリム、ドニー・アラムシャーです。麻薬王が支配するマンションに、強制逮捕に入ったSWAT部隊と迎え撃つ住人(悪人だらけです)との戦いを、SWAT圧倒的不利の状態で描いていきます。

インドネシアのジャカルタのスラム街にある30階建てのマンションは、麻薬王タマ・リヤディが支配していて、そこには部下や売人たちが住んでいました。ある日ワヒュ警部補の指揮のもと、ジャカ巡査部長率いるSWATが、タマ逮捕のため奇襲をかけます。突入に成功したSWATでしたが、子どもを見逃したのをきっかけにマンション中に奇襲を知られてしまいます。さらに待ち伏せに遭ってしまい、SWATは壊滅状態にまでなってしまうのです。部屋に逃げ込んだSWATですが、たくさんの敵、そして窓の外からはライフルの狙撃とどうにも逃げられない状態。仲間は次々死んでしまいます。その中の新人警官ラマは、生き残るためそしてタマ逮捕のため行動を起こします。
タマの部下には恐れられている2人の部下がいました。1人は武術に長けた最強の戦士マッド・ドック、もう1人は凄腕の頭脳派アンディ。事を収めるため、2人も現場に派遣されます。しかし、実はアンディはラマの実の兄だったのです。それを知ったアンディは、内密にラマに会おうとしますが、それをタマに知られてしまい・・・

といったお話です。とにかく戦いのシーンがすごいです。なんの武術かわかりませんが、それにプラスでナイフで刺したり、ナタを振り回したり、とにかく刺したり切ったりのシーンが満載。見てるだけで気持ち悪くなりそうなシーンのオンパレード。決して悪趣味というわけではありませんが、その部分を結構リアルに描いているといった所です。インドネシアの映画って始めてみたんですが、こんなにすごい映画を作るんだとびっくりしました。
とにかく冒頭のマンションへの侵入のところから映画が始まって、ラストマンションから出るまで全て、数時間の出来事を映画にしているといった、全編緊張感の映画です。

世界中で話題になっているみたいで、2012年アムステルダム国際ファンタスティック映画祭シルバー・スクリーム賞受賞、2012年ダブリン国際映画祭観客賞、批評家賞受賞、パルム・スプリング国際映画祭ディレクターズ・トゥ・ウォッチ部門受賞、トロント国際映画祭ピープルズ・チョイス・アワード受賞など、多くの賞を受賞しました。

この成功をもとに、続編『ザ・レイド2 ベランダル』が製作されました。日本から松田龍平、遠藤憲一、北村一輝が出演しています。こちらも第36回トロンド国際映画祭ミッドナイト・マッドネス部門の観客賞を受賞しました。第1作目はハリウッドでのリメイクも決定しています。

2017年4月7日〜9日付 全米映画興行成績 Top 5

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2017年4月7日〜9日付の全米映画興行成績 Top 5です。

 

今週末全国規模での公開となる新作は2本。3610館の最大規模で公開されたのはベルギーの漫画が元になっているスマーフの3部作第3弾『Smurfs: The Lost Village』。2011年公開の「The Smurfs」はオープニング3561万ドルの2位、2013年公開の「The Smurfs 2」はオープニング1754万ドルの3位でしたが、第3弾となる今回はオープニング1400万ドルとこれまでで一番低い数字での3位となってしまいました。多くの国で1位になっていますが、アメリカではダメでした。もう1本3061館で公開されたのは1979年の「お達者コメディ/シルバー・ギャング」(オリジナルタイトルは同じ)のリメイク『Going in Style』。長年働いていた会社が買収されて従業員の積み立て年金が再編のために使われてしまった高齢の3人が銀行強盗を思いつくというお話で、1250万ドルの4位に入りました。今週最も高い興行成績を記録したのは公開2週目の「The Boss Baby」。2630万ドルで2位の「Beauty and the Beast」の2500万ドルを僅かに上回って2週連続No.1になりました。

 

1(1) The Boss Baby 2630万ドル

2(2) Beauty and the Beast 2500万ドル

3(-) Smurfs: The Lost Village 1400万ドル

4(-) Going in Style 1250万ドル

5(3) Ghost in the Shell 735万ドル

 

さて来週ですが、全国規模での公開となる新作は1本。4200館以上での公開が予定されているのは「The Fast and the Furious」の新作で第8弾『The Fate of the Furious』です。2015年に公開された第7弾「Furious 7」がオープニング1億4718万ドル、トータル3億5300万ドルと共にシリーズ最高の記録を作りましたが、そのオープニング館数4022館を上回る数字が予定されています。4月公開映画のオープニング歴代1位は前作「Furious 7」です。その1億4718万ドルを超えることができるか、注目です。

2016年度 プエルト・リコ・ホラー映画祭 結果発表

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2016年10月20日〜26日にかけてアメリカの自治的・未編入領域プエルト・リコで行われたプエルト・リコ・ホラー映画祭の結果が発表されました。プエルト・リコはカリブ海の北東に位置する正式名称プエルト・リコ自治連邦区で、プエルト・リコ本島を中心に幾つかの島から成り立っています。2007年から開催されていて2013年までは隔年での開催でしたが、2013年からは毎年開催されています。2017年からは名称をラスカ映画祭と改名して、新たなスタートを切ります。

過去のメイン受賞作は次の通りです。2007年は観客賞のみで「Cannibal」、2009年からスタートしたコンペティションでの最優秀国際長編作品賞を受賞した作品は、2009年「The Last Gateaway」、2011年「Krokodyle」、2013年「Halley」、2014年「Sacrament」、2015年「III」でした。

 

2016年の出品作品は次の通りです。長編のみご紹介します。

 

Aaron's Blood / Anti Virus / Bed of the Dead / Bornless Ones / Brand New Testament / Capture Kill Release / Dearest Sister / Histeria / Idyll / Le Scaphandrier / Let Her Out / Los Parecidos / Lost Solace / Midnight Show / Nekro / Night of Something Stranger / OVNI / Patchwork / Shin Godzilla / The Farm / The Wailing / Train to Busan

 

そして各賞の勝者は次のようになりました。主なものをご紹介します。

 

最優秀国際長編映画賞 Train to Busan

最優秀国際短編映画賞 The Cleansing Hour

最優秀国際部門監督賞 Jaco Van Dormael "The Brand New Testament"

最優秀地元短編映画賞 Cáscara o Semilla

 

最優秀国際長編映画賞を受賞した『Train to Busan』は、ソク・ウーは離婚した仕事中毒の男です。彼は自分の母親と娘のス・アンと一緒に暮しています。彼はあまりにも娘と離れていたので娘の誕生日のために任天堂のWiiを買ったのですが、子供の日に彼女にすでにそれを買っていたので娘がすでにそれを持っている事に気付いていませんでした。このかなり気まずい状況を変えるために、彼はス・アンの本当に欲しいものをあげる事に同意します。それは280マイル向こうにある彼女のお母さんの故郷プサンへの旅行でした。そこはソウルから列車で1時間ほどで行けます。ソク・ウーと彼の娘スー・アンはKTXに乗りました。この列車はソウルからプサンまで彼らを運ぶ高速鉄道です。しかしその道中、列車は数名の鉄道乗務員や他の搭乗者を殺すゾンビの群れによってオーバーランしてしまいます。KTXがプサンに向かって疾走する間、搭乗者たちはゾンビたちを相手に生き残るために戦わなければなりません、という韓国のお話。

最優秀国際短編映画賞を受賞した『The Cleansing Hour』は、失敗した2人の映画製作者はライブのエクソシストをネット上で公開するという方法での成功を見つけ出します。もちろんこれはすべてやらせだったのですが、最新のライブで本当に悪魔に憑依されてしまうという19分のアメリカのお話。

最優秀国際部門監督賞を受賞した『The Brand New Testament』は、神は実在してブリュッセルに在住しています。しかし彼はとんでもなく暴君で、彼に対し娘が反撃を起こそうとするベルギーのブラックコメディ。

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