フランスに残る為の偽装結婚の相手は 『Epouse-moi mon pote』

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2017年11月8日〜14日付のフランス興行成績で第1位になったのは、状況を合法化するために親友と結婚する事にしたモロッコ出身の男性を描くフランスのコメディ『Épouse-moi mon pote』です。この映画2週間前から公開されていて、初登場は「Thor: Ragnarok」に僅差で負けての2位でした。次の週も僅差で2位、そして公開3週目でやっぱり僅差ですが逆転して1位を獲得しました。この3週1位〜3位の顔ぶれが同じ(3位の「Au revoir là-haut」は3週連続3位です)という中、三度目の正直で1位になれました。

 

Yassineはパリの建築を研究するために母国モロッコを出発しました。しかし夜も忙しく、学生として勉強している彼ですが試験に出る事も出来ませんでした。このような不安定な状況の中、彼は申告されていない仕事に携わっています。彼は大きなプロジェクトの建設に携わっているという外見上だけでも家族に信じ込ませ、なんとかフランスに残れるようにしました。彼の状況を合法化させるために、彼は親友であり隣人であるフレッドと結婚する事を決めました。フレッドはその提案を受け入れますが、それはフレッドの恋人リサを絶望させる事になります。結婚の後、フレッドとYassineはDussartの多くの策略を見つける必要があります。彼はこの結婚が偽装である事を執拗に疑っているのです。

 

監督はTarek Boudali、出演はYassineにTarek Boudali、FredにPhilippe Lacheau、LisaにCharlotte Gabris、ClaireにAndy Raconte、StanにDavid Marsaisです。

フィンランドのものすごく有名な戦争小説3度目の映画化 『The Unknown Soldier』

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2017年10月27日〜29日付のフィンランド興行成績で第1位になったのは、フィンランド人ヴァイノ・リンナが1954年に発表した同名の戦争小説の3度目の映画化『Tuntematon sotilas』です。フィンランド国内最大規模での公開(2番目に規模の大きかった映画の2倍です)で、2位に16倍以上もの差をつけての第1位。これは2017年度のフィンランドのオープニング興行成績の第1位となるもので、2位の「Pirates of the Caribbean: Dead Men Tell No Tales」の2倍というすごいものです。さらにこの数字はフィンランドの週末のオープニング記録の歴代記録を破るというもので、フィンランドではこの映画凄いことになっています。小説が発表されたときはその内容に批判の声も多く、タイトルの変更や内容の変更も行われました。ソ連との間に再び起こった継続戦争の前線で戦う兵士たちを描く物語、フィンランドでは知らない人はいないとまで言われる有名な原作で、1955年と1985年にそれぞれ映画化されました。ちなみに2017年はフィンランドの独立100周年だそうです。

 

この物語はフィンランド軍のマシンガン部隊の兵士をメインとした物語です。彼らは1941年に始まって1944年の休戦まで続いたソ連との継続戦争に置いてカレリア地区に出兵しました。この部隊の行動は歩兵第8連隊をベースにしています。この第8部隊は実際に作者のリンナがいた部隊です。マシンガン部隊の男たちはフィンランド全土から集められました。彼らは様々な社会的背景や政治的態度を持っています。そして誰もが戦争に対処する独自の方法を持っています。

 

監督はAku Louhimies、出演はRokkaにEero Aho、KariluotoにJohannes Holopainen、KoskelaにJussi Vatanen、HietanenにAku Hirviniemiです。

2017年度 ラゾール・リール・フランダース映画祭 結果発表

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2017年10月26日〜31日にかけてベルギーのブルッヘで行われたラゾール・リール・フランダース映画祭の結果が発表されました。この映画祭は2008年にラゾール・リール・ファンタスティック映画祭の名でスタートしたもので、2014年から今の名前になりました。この映画祭は商業的にあまりヒットしていないジャンルを扱っていて映画館で見かけないものも多いです。設定されている賞はコンペティションとしては監督デビュー作の最優秀作品に送られるヤングブラッド賞、ヨーロッパ国際ファンタスティック映画祭連盟に加盟しているので短編のみですがメリエスダルジャン、そして観客賞があります。

ブルッヘはベルギー北西部フランデレン地域の町です。ベルギーの代表的な観光都市のひとつで、ブルッヘ歴史地区・フランドル地方のベギン会修道院群に含まれるベギン会修道院・ベルギーとフランスの鐘楼群に含まれる鐘楼の3つの世界遺産があります。

 

2017年度は次の作品が出品されました。

 

ヤングブラッド部門

Bad Genius / Friendly Beast / Black Hollow Cage / Kút / Housewife

長編部門

The Killing of a Sacred Deer / Domain / Hounds of Love / Fashionista / It Came from the Desert / Dave Made a Maze / Forgotten Scares / 68 Kill / Mayhem / Attack Of The Adult Babies / Merrick / Zombilenium / A Day / Lowlife / Rendel / Zombie Time - Shoot 'em in the Head / Hostile / Bitch / Habit / Gnaw / Jailbreak / Book of Birdie / Thelma / To Hell and Back: The Kane Hodder Story

短編部門

Imbroglio / Amy / GPS / Stills / Dryad / Darrel / Nimmer / Et le diable rit avec moi / Rip / Spooked / Ampersand / Behind / Sound from the Deep / Born Again / Creeper / Birthday / Tickle Monster / Rewind / mr-popular-F67600 / Girl #2 / Waste / Highway / Keep Going / Great Choice / Void Chair / Who's Who in Mycology / Meow / The Cleansing Hour / Margaux / Grandma's House / Bye Bye Baby / The Day Mum Became a Monster / Petul / The Call of Charlie / A Fathers Day / Waste / Tresher

 

そして各賞の勝者は次のようになりました。

 

ヤングブラッド賞  Bad Genius

観客賞       Bad Genius

メリエスダルジャン The Day Mum Became A Monster

 

ヤングブラッド賞と観客賞に選ばれた『Bad Genius』は、多くの若い人たちにとって期末試験はストレスと不安の悪夢です。あまり華々しくないリンの複雑な数学に対する巧みなわざはみんなの知るところとなりました。リンは数学で高得点を取る事ができます。それは家族のため?お金のため? 彼女は困っている友人を助けますが、それが彼女が代理試験をするクライアントを増やす事になってしまいます、というタイのお話。

メリエスダルジャンに選ばれた『The Day Mum Became A Monster』は、「美しさは体の内側からきます」と人はいいます。だから外見で人を好きになるのではなく、内面を見て好きになりなさいと言われます。しかし9歳のキャンディスにはこれは困難です。なぜなら彼女の母親はゆっくりと恐ろしい怪物に変身していくからです、というフランスのお話。

2017年度 ドラキュラ映画祭 結果発表

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2017年10月18日〜22日にかけてルーマニアのブラショヴで行われたドラキュラ映画祭の結果が発表されました。2013年から始まって今年で5回目、ホラー、SF、スーパーナチュラル、スリラーやファンタジーを中心に3つのセクションからなります。設定されている賞は長編部門の最優秀作品にドラキュラ・トロフィー、国際短編部門の最優秀作品にリトル・ドラキュラ、ルーマニアの短編部門にヴラド・トロフィーがあります。ルーマニアのほぼ中央にあるブラショヴは旅行の出発点によい所です。古い町自体もよく保存されていて、名所のひとつに黒の教会があります。これは1689年のオスマン帝国との戦いでハプスブルク帝国軍が侵入してきた時の大火の煙で黒くなったところからこの名前が付けられました。高さが65メートルあって。トランシルバニア地方最大の後期ゴシック教会だと思われています。黒の教会という名ですが、現在では何度も修復が行われて外壁はあまり黒くありません。

 

2017年度の出品作品は次の通りです。主なものをご紹介します。

 

長編競争部門

Zombiology / Double Date / The Wanderers / The Lure / La noche del virgen

短編部門

Paradigm / Ooze / Birthday / Killing Is My Living / Faith / Bleeder / Rosalita / La Voûte / Degetul / VampirismuS / We Know / MAYDAY / Chateau Sauvignon: terroir / The Sunken Convent / Mathew 9:14 / The Game / Fried Barry / Strays / Eldritch Code / Moose Limbs / We are Going into the Woods / Sorrounded by Death / Offstage / Doamna Ghica / Last Dream for the Moon

 

そして各賞の勝者は次のようになりました。

 

最優秀長編映画賞 The Wanderers

特別賞      Replace

最優秀国際短編映画賞 The Sunken Convent

最優秀ルーマニア短編映画賞 Offstage

特別賞      Ooze

 

最優秀長編映画賞に選ばれた『The Wanderers』は、冷酷なバンパイア・ハンターのLouis Moudonと彼のジャーナリストである仲間は、不可解な出来事が続く謎の調査のためにトランシルバニアの孤立した村にやってきています。若いルーマニア人のSoranaによるガイドなどにより、彼らはこの村の人たちが言葉に言い表す事の出来ない邪悪なものによって苦しめられている事を知ります、というルーマニアのお話。

特別賞に選ばれた『Replace』は、若くて美しいキラは奇妙な病気に悩まされています。彼女の肌は急速に老化し始め、乾くと崩れていくのでした。彼女が他の人の肌を自分自身の肌と置き換えることができると知った時、彼女は選択しなければなりません。自分の体が枯れて死ぬのを見るか、それとも誘惑に負けるか。それがどんなに高価なものであっても、というドイツのお話。

最優秀国際短編映画賞に選ばれた『The Sunken Convent』は、男は目が覚め、仕事に行き、夕食を家で食べ、自宅で行う手術の準備をします。彼は独りで行動し、車に乗り森の中に入っていきます、という言葉なしで語られる15分のデンマークのお話。

最優秀ルーマニア短編映画賞に選ばれた『Offstage』は、有名なルーマニアの俳優が若い男の執着的な母親によって誘拐されるというルーマニアの25分のお話。

特別賞に選ばれた『Ooze』は、彼は孤独に苦しんでいます。彼はエレベーターで人々の注意をひこうとします、というスイスの5分のアニメ。

ドグラ・マグラ

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1988年10月15日に公開された、監督・松本俊夫、出演・桂枝雀、室田日出男、松田洋治による『ドグラ・マグラ』です。この映画、ジャンルとしてはミステリーというかSFというかとにかくジャンル分けに困りますが、原作は幻魔怪奇探偵小説となっていました。元は昭和10年に松柏館書店から刊行された同名小説。小栗虫太郎の「黒死館殺人事件」と中井英夫「虚無への供物」と並んで日本探偵小説の三大奇書とされています。原作からして問題作のため映画化も難しいのですんが、出演者の演技に対してはかなり好評です。物語の方は原作を完全に映画化している訳ではないので賛否両論です。

 

主人公が時計のなる音で目が覚めると、とある一室の床の上に横になっている自分を発見しました。そしてここはどこなのか、そして自分が誰なのかを思い出せなくなっていたのです。主人公が目覚めた事により、背の高い男が部屋に入ってきました。男は九州帝国大学法医学教授の若林だと名乗ります。そして主人公はとある事件に巻き込まれて一時的に記憶喪失になっており、その記憶を取り戻す事ができれば幸せな生活が待っているといいます。今、主人公がいる場所は九州帝都大学の精神科病棟。彼の担当の正木博士が1ヶ月前に亡くなって、若林博士が仮の主人公の担当になっていました。若林博士は主人公の記憶を取り戻すために、彼に関係のある品々を次々見せていきます。こうして徐々に分ったことは、主人公が関係した事件とは、呉一郎による母親及び許婚の殺害事件でした。若林博士の口ぶりからは呉一郎という人物は何者かの手によって心理遺伝による発狂を促され殺害に及んだようなのでした。しかし殺されたはずの許婚・呉モヨコが隣の病室にいたり、さらには一ヶ月前に死んだと言われていた正木博士が目の前に登場し、黒幕は若林博士だといい始めたのです。

 

とにかく第一印象は怪奇。気がついてみると自分は記憶喪失。古い時代の精神病院の中で異様な雰囲気です。しかも登場する事件がご先祖様の変態心理が遺伝して子孫にそれが発現するという、すごい内容。そのためには発現させるためのきっかけがいるんですが、重要人物の呉一郎のご先祖様・呉青秀(唐の時代の人です)が皇帝を戒めるために自分の妻を殺してその死体が腐乱していく様子を巻物に記したという事件が登場します。この時腐乱のスピードに筆がついていかず、間に合わなくなった呉青秀は他の娘を殺して代用します。この頃には既に頭がおかしくなっていました。この遺伝子を受け継ぐという内容を説明するために、脳髄論だとか胎児の夢だとか正木博士の論文をいろんな形で見せていきます。映画版は小説とは違ってかなりすっきりと多くの部分をカットして分り易くしてありますが、確かに頭がこんがらがるような混乱というのが少ないので説明不足の感じがします。原作の方は主人公が若林博士についていって記憶を取り戻そうとする話に、正木博士の各種の論文、アホダラ教の文句、新聞記事や取調べ調書などいろんな資料が登場して、さらに患者の1人が書き上げたという小説のようなもの「ドグラ・マグラ」と実際の小説が同じ構造を持つという頭の混乱するものでした。この辺は竹本健治の「ウロボロスの偽書」に似てるかも。そして小説の一番最後に出てくるおそらく真相(これもそうじゃないとも取れるかなり難解なものですが)は映画版ではほとんど分りません。それでも小説の持っている雰囲気を結構忠実に再現しているように思います。映像でここまで再現というのはそれだけで評価できる事です。これ以降映画版が作られていない事からも、探偵小説史上(映画史の中でも)とても貴重な作品だと思います。

 

監督は松本俊夫、出演は呉 一郎に松田洋治、正木 敬之に桂枝雀、若林 鏡太郎に室田日出男、呉 八代子に江波杏子、呉 モヨ子に三沢恵里です。

2017年11月10日〜12日付 全米映画興行成績 Top 5

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2017年11月10日〜12日付の全米映画興行成績 Top 5です。

 

今週末全国規模で公開された新作は2本。その最大となる3575館で公開されたのはマーク・ウォルバーグとウィル・フェレルの共演で2015年12月に公開されて2位を記録した「Daddy's Home」の続編『Daddy's Home 2』で3000万ドルで第2位に入りました。第1作目が3271館で3874万ドルでしたから数字は下がっていますが、それほど大きな落ちではないようです。もう1本の新作は3341館で公開されたアガサ・クリスティ原作の映画化『Murder on the Orient Express』。ケネス・ブラナー監督・主演で出演者も豪華なミステリー。2820万ドルで第3位になりました。ほぼ僅差のこの2作品、アベレージでは若干オリエント急行の方が上なので、上映館数(といってもちょっとの差ですが)の差で2位・3位が決定した感じです。ちなみに『Murder on the Orient Express』はイギリスでは公開2週目の「Thor: Ragnarok」を2位に降ろして見事1位になっています。

 

スタジオ別では「Thor: Ragnarok」効果もあってディズニーがユニバーサルを抜いて2位に上がりました。1位のワーナーとの差もそれほど大きくありません。11月17日にワーナーの「Justice League」、11月22日にディズニーの「Coco」、12月15日にディズニーの「Star Wars: The Last Jedi」が年内の公開予定です。「Coco」はすでにメキシコでは1位になっていますが、どこまで大ヒットするかは未知数、スター・ウォーズとジャスティス・リーグの戦いですが、逆転を狙うディズニーの方が有利な展開のようです。ディズニーが2年連続の1位になるか、ワーナーが2013年以来の1位を取り返すかが注目です。2016年度はディズニーが史上初の30億ドル越えを記録しましたが、今年は11月5日現在でトップのワーナーが17億8000万ドル。2009年と2015年に20億ドル越えをしていますが、この20億ドル越えは行けるんじゃないかと見ています。

 

1(1) Thor: Ragnarok 5660万ドル

2(-) Daddy's Home 2 3000万ドル

3(-) Murder on the Orient Express 2820万ドル

4(2) A Bad Moms Christmas 1150万ドル

5(3) Jigsaw 340万ドル

 

さて来週ですが、全国規模での公開を予定している新作は3本。その中で最大規模の4000館以上を予定しているのはワーナーのDCコミックをベースとしたDC Extended Universeの新作で今年2本目となる『Justice League』。マーベルのアベンジャーズのようなたくさんのヒーローの集合グループものです。すでにシリーズ4作目の「Wonder Woman」が6月に公開されて4億1250万ドルに達しています。そして今回第5作目が登場という事になります。このシリーズは2016年にも「Batman v Superman: Dawn of Justice」が3月に、「Suicide Squad」が8月に公開されてともに3億ドル越えのヒットとなりました。面白いのは「Wonder Woman」はシリーズ中一番オープニングが低かったのに最大のヒットとなったところです。今回はどこまで数字を挙げられるか、1億ドル越えは間違いないと思うので、「Batman v Superman」の1億6600万ドルのオープニングを越えられるかに注目です。

次に3000館以上での公開を予定している『Wonder』ですが、これは生まれつき顔に障害がある少年の日常を描いた児童書の映画化。オーガスト役は「ルーム」のジェイコブ・トレンブレイ、お母さん役にジュリア・ロバーツです。もう1本3000館で予定されているのはソニーのアニメ『The Star』。キリストの降臨を祝福する初めてのクリスマスの物語を動物の視点で描く3Dアニメ。3000館レベルの新作が3本並ぶこの週末、『Justice League』にはちょっと向かい風かも。

ヨンガシ 変種増殖

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2012年7月6日〜8日付 韓国興行成績第2位 81億2266万ウォン。

 

最初の週は公開2週目の「The Amazing Spider-Man」に1位を奪われてしまったものの、次の週には逆転して1位になりました。人々が謎の症状を表し急に変貌を遂げて不審死を起こすという事件が相次ぎ、その原因が恐ろしい突然変異のヨンガシ(ハリガネムシ)だったという韓国のSFスリラー『연가시』です。

 

博士号を取得して科学者としての将来もあったジェヒョクは弟のジェピルが勧めた株で失敗して、今では製薬会社の営業マンとして接待で頭を下げる日々となっていました。接待客の家族の遊園地での荷物持ちなど自分を犠牲にする仕事にウンザリしていた彼は仕事を辞めたいのですが、家族のためにもそうする訳にはいきません。ジェピルはこの事に責任を感じていて、次の株こそはと考えているのですが、ジェヒョクはそんなジェピルを見限っていました。そんな時、漢江で死体が発見された事を始めとして、韓国全土で次々に大量の死体が発見されるという事態が起こります。みな一様に川などの水辺か水の中に浮いている死体でした。ジェピルは下っ端ですが刑事です。この事件の担当にもなり、カンウォンドでの事件の調査に行くことになりました。ジェヒョクは接待のゴルフ先で客の1人が異常に喉の渇きを覚え、その後池に入って死ぬという事態を目撃。さらに他の場所ではお風呂場で死んでいる人の体から異様な長い生物が出ているのが目撃されて、この原因不明の死はウィルスではなくハリガネムシによるものだという事が判明したのでした。しかしハリガネムシは哺乳類には寄生しません。どうやらこのハリガネムシは変異種と思われるのでした。そこで虫下しが有効ではと考えられたのですが、その薬を飲んだ患者の1人が死亡してしまったことから、ハリガネムシを除去する方法がない、というパニックの状態に陥ります。

 

韓国映画らしく大げさな表現やシーンが目立つものの、かなり面白かった映画でした。家族のために望んでいない仕事を続けなければならないジェヒョクは家族との時間があまりありません。ジェピルはお兄さんの幸せを考えていますが、そのためのお金を株でもうけようというところから抜け出せません。ジェピルと結婚の約束をしていたヨンジュは愛想をつかせながらも彼を捨てる訳にもいかず、悩んでいます。彼女はジェヒョクの後輩で国立保険院の研究者でした。さらにジェヒョクの家族(妻と息子と娘)も同じ症状だと気付くというドラマと、この除去が出来ないヨンガシをどうするのか(患者はどうなっていくのか)というドラマと、この一連の出来事が誰かの意図によるものだった事が判明するサスペンス的なドラマとが同時進行していきます。ハリガネムシは体の中で成長して小腸内に張り付き(中には小腸と同じ長さのものもあったそうです)養分を吸収します。そして時期が来ると寄生主の脳を操作して水辺に向かわせます。そして水の中に出て種を残すという性質があるために、後期の人たちは必死で水を求めるという事になります。この様子がすごく異様で怖かったです。全体的に緊張感が最後まで続いて途中で息切れする、という事がなかったので、最後まで一気に見てしまうパワーがありました。ただ患者の推定が100万人とありましたが、現場となる観光地(カンウォンドの村です)の川に入った人ってそんなにいたんでしょうか。その辺が気になって仕方がないんですが。映画の雰囲気からだとソダーバーグの「コンテイジョン」みたいな大規模のパニックのように見えます。韓国の人は夏に川に入って遊ぶ人がものすごく多いんだなあと思ってみていましたけど。

 

監督は박정우、出演は김명민、문정희、김동완、이하늬です。

2017年度 トロント・アフター・ダーク映画祭 結果発表

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2017年10月12日〜20日にかけて行われたトロント・アフター・ダーク映画祭の結果が発表されました。この映画祭はカナダのオンタリオ州トロントで行われるホラー、SF、アクション、カルト映画に特化したジャンル映画祭で、2006年からスタートして今年で12回目を迎えます。当初は5日間の映画祭(これでも他の多くの映画祭の中では規模が大きいですが)でしたが、徐々に拡大していって今年は9日間に渡って行われました。スコシアバンク・シアトレ・トロントで開催されます。基本賞は観客賞で、2016年は「Train to Busan」が選ばれました。トロントはカナダのオンタリオ州の州都でカナダ最大の町です。北米ではニューヨーク、ロサンゼルス、シカゴに次ぐ4番目。

 

2017年度は次の作品が出品されました。長編のみご紹介します。

 

My Friend Dahmer / Sixty Minutes to Midnight / Victor Crowley / Cult of Chucky / The Villainess / Beyond Skyline / Rabbit / Dead Shack / Trench 11 / Eat Locals / Impossible Horror / Mayhem / Defective / Game of Death / Poor Agnes / Lowlife / The Endless / Cold Hell / Tragedy Girls

 

そして各賞の勝者は次のようになりました。主なものをご紹介します。

 

最優秀作品賞

金賞        Trench 11

銀賞        Mayhem

銅賞        The Endless

最優秀ホラー映画賞 Trench 11

最優秀カナダ映画賞 Trench 11

最優秀監督賞    The Endless

最優秀脚本賞    The Endless

最優秀ゴア賞    Victor Crowley

最優秀アクション賞 The Villainess

最優秀コメディ賞  Tragedy Girls

最優秀SF映画賞  Beyond Skyline

最優秀主演女優賞  Lora Burke "Poor Agnes"

最優秀主演男優賞  Ross Lynch "My Friend Dahmer"

 

最優秀作品賞の金賞・最優秀ホラー映画賞・最優秀カナダ映画賞を受賞した『Trench 11』は、第1次世界大戦のさなか、連合軍グループの兵士は敵によって開発されている秘密の新兵器を止める任務に向かいます。ドイツ兵の掘った塹壕(深い溝です)の奥で、同盟国軍はゾッとする事実を知る事になります。敵が開発した新兵器は感染性の高い生物兵器で、しかもそれはコントロールできないのです、というカナダのお話。

最優秀作品賞の銀賞を受賞した『Mayhem』は、若い弁護士デレクはとても悪い日を過ごしています。彼は無実のミスの責任を嫁せられて上司からクビにされたところでした。今彼は職場復帰をお願いするために最上階のCEOを訪ねようとしています。ただそれにはひとつの問題がありました。人間を殺人マニアにしてしまうウィルスが発生し、ビルはロックの状態になってしまったのです、というアメリカのお話。

最優秀作品賞の銅賞・最優秀監督賞・最優秀脚本賞を受賞した『The Endless』は、ペアの兄弟は行方不明の友達を探しています。最後に見られたのは不気味な砂漠地帯のコミューンで生活していたものでした。地元の人たちはとても友好に見えるので、兄弟は数日滞在する事にします。しかしこの場所は非常に不気味なところだと彼らが気付くのにそう時間はかかりません、というアメリカのお話。

最優秀ゴア賞を受賞した『Victor Crowley』は、ある夜ルイジアナの沼地で小さな飛行機が事故を起こし、シリアルキラーのビクター・クロウリーの死体が目を覚まします。彼は自身の署名入りの鋭い殺人道具を使って新しい犠牲者を求めます、というアメリカのお話。

最優秀アクション賞を受賞した『The Villainess』は、世界で最も残忍な暗殺者になるために子供の頃から訓練を受けたスクヒは、育ての親であり最愛の人ジュンサンを殺された事により復讐を行います。その後国家組織に捕まった彼女は10年間の任務を遂行すれば自由の身になれるという条件を飲み、暗殺者としての新しい人生を行くことになります、という韓国のお話。

最優秀コメディ賞を受賞した『Tragedy Girls』は、ティーンエージャーのサディとマッケイラは、地元の殺人をカバーする犯罪ブログの更新を愛しています。しかし任意の独占なしに彼女たちは十分なビュー(閲覧者)とライク(いいね)をゲットする事はできません。そこで地元の連続殺人犯の協力を得ることを思いつきます、というアメリカのお話。

最優秀SF映画賞を受賞した『Beyond Skyline』は、2010年のSF「Skyline」の続編。今回は刑事の息子がUFOにさらわれ、それを救出しようとするお話。「レイド」のイコ・ウワイスも出演していてます。アメリカ映画。

最優秀主演女優賞を受賞した『Poor Agnes』は、若いアグネスは小さな農村で暗い秘密を隠して生活しています。彼女は趣味で連続殺人を行っています。そして彼女は本当にそれが得意です。彼女は男を誘惑し、捕らえ、そして殺害します、というカナダのお話。

最優秀主演男優賞を受賞した『My Friend Dahmer』は、誘拐及び殺人を犯す前のジェフリーは、高校の仲間に好印象与えようと頑張っている他の生徒たちと同じように見えました。しかし、家庭や学校での一連の不穏な出来事を経て、彼は暗い道へと突き進んでいきました。こうして彼は悪名高い連続殺人犯になっていくのです、というアメリカのお話。

アウト・オブ・コントロール

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劇場未公開でソフトでのリリースとなったカナダのスリラー『88』です。

撮影はカナダのオンタリオ州ナイアガラ・フォールスでワールド・プレミアはグラスゴー映画祭。主演のキャサリン・イザベル(Katharine Isabelle Murray)は近年は劇場未公開の作品が目立ちますが、以前はクリストファー・ノーランの「Insomnia」や2003年の「フレディvsジェイソン」にも出演していました。映画のタイトルは「88」、作中に出てくる部屋のナンバーが88、そして映画のランニングタイムが88分と、88が目立ちます。

 

彼女はふと気づくとどこかのダイナーにいます。バッグの中にはなぜか銃がありました。弾みで銃を発砲してしまい、ウェイトレスを撃ってしまいます。ダイナーには警察官も休憩していて、彼女は逃走します。左手に布を巻いていて、中をみると小指が欠けていました。持っていた鍵がモーテルの部屋のものだったので、とりあえずそこへ行ってみます。モーテルの88号室にはフラミンゴという名の店を経営しているサイラスの新聞記事があります。そしてそのサイラスに恋人のアスターを殺され、自分も命を狙われている事を思い出します。

 

あちこちで言われているように、「メメント」にかなり影響された映画のようです。あちらは記憶が数分しかもたないところから映画の時間軸が過去に遡るという構成でしたが、こちらは行ったり来たりとかなり複雑で、内容もわかりにくくなっています。基本的な謎は、彼女は何者か?なぜ命を狙われるのか?彼女は何をしようとしているのか?といったもので、次第にそれが明らかになるという展開です。その途中で、どこかぶっ飛んだような女性フラミンゴ(お店の名前から取ったと思われます)と怯えているグウェンというどう見ても同一人物なのにこの違いはなんだろう、という事になってきます。主人公がなぜこんな状態になっているのか、がラストの真相に繋がる部分はよくできていると思いました。さらに構成、ラストシーンを見て最初のシーンが分る、というのはアイデアだと思います。基本的にメメントの影響大ですが、それをさらに発展させたような改良版になっていると思いました。映画の出来としては、分りにくいという難点はありますが、結構いいと思います。

 

監督は映画の中でレミーを演じたApril Mullen、出演はGwen / FlamingoにKatharine Isabelle、CyrusにChristopher Lloyd、AsterにKyle Schmid、TyにTim Doiron、LemmyにApril Mullenです。

2017年度 Feratum映画祭 結果発表

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2017年10月12日〜15日にかけてメキシコの中西部にあるミチョアカン州のトゥラルプハワで行われたFeratum映画祭の結果が発表されました。この町はメキシコ政府観光局が主導して国内で魔法のように魅惑的な自治体を毎年選出するプエブロ・マヒコに選ばれました。2005年の人口は3704と小さな町で、結構急な坂の多い石で舗装された道路が特徴です。黄色やピンクっぽい壁にピンクの屋根という家が多、冬はメキシコですが雪が降ることもあります。2012年からスタートして今年で6回目を迎えました。この映画祭はラテン・アメリカ開催というのを強く意識しているようで、コンペティション部門として国際部門の他、イベロ・アメリカ部門、メキシコ部門と細かく設定されています。

 

2017年度は次の作品が出品されました。主なものをご紹介します。

 

長編国際部門

Rendel / Death on Scenic Drive / Ruin Me / 大怪獣チャランポラン祭り 鉄ドン / Le Périple / Red Christmas / Ayla / Incontrol

長編イベロアメリカ部門

Compulsión / A Repartição do Tempo / Ecuación, los malditos de Dios / A través de las sombras / Bajo la Rosa / Black Hollow Cage

長編メキシコ部門

Las Tinieblas / Insignis / Extraño pero verdadero / Tormentero / Volverá El Polvo a La Tierra

 

そして各賞の勝者は次のようになりました。主なものをご紹介します。

 

長編メキシコ部門

最優秀作品賞  Las Tinieblas

最優秀ゴア賞  Extraño pero verdadero

最優秀撮影賞  Tormentero

最優秀脚本賞  Las Tinieblas

最優秀メイク賞 Volverá El Polvo a La Tierra

最優秀効果賞  Insignis

最優秀男優賞  Luis Enrique "Extraño pero verdadero"

最優秀女優賞  Camila Gleene "Las Tinieblas"

最優秀監督賞  Michel Lipkes "Extraño pero verdadero"

長編国際部門

最優秀作品賞  Ruin Me

愉快な映画賞  大怪獣チャランポラン祭り 鉄ドン

審査員賞    Rendel

最優秀俳優賞  Nicholas Wilder "Ayla"

長編イベロアメリカ部門

最優秀作品賞 Bajo la Rosa

 

長編メキシコ部門の最優秀作品賞・最優秀脚本賞・最優秀女優賞に選ばれた『Las Tinieblas』は、常に濃霧に覆われた森の中で、グスタボは森の深い所で恐ろしい獣がうろついていると信じているために古いキャビンの地下に鍵をかけて閉じ込めている3人の子供たちを維持しています。マルコスは一番年上の息子ですが、彼はお父さんと一緒に出かけた狩りのときを最後に帰ってきていません。兄弟を探す努力の中で、Argelはグスタボが隠している謎の秘密を発見します、というメキシコのお話。

最優秀ゴア賞・最優秀男優賞・最優秀監督賞に選ばれた『Extraño pero verdadero』は、2人のゴミ収集業者のお話。JonathanとYesiはゴミ収集車で働く恋人同士です。一緒にMaestro Limpioのゴミ収集車を運転しています。2人の仲は上司には内緒にしていました。ある夜彼らは死体を見つけます。この処置に対し、上司はある計画を持っていました、というメキシコのお話。

最優秀撮影賞に選ばれた『Tormentero』は、ロメロは引退した元漁師です。彼に島での釣りをやめさせ、漁師が嫌になる事になる油田の発見をしたときに失った愛と尊厳を取り戻す時だと彼は感じています、という忘れ去られた地元のヒーローの人生最後の日を描くメキシコのお話。

最優秀メイク賞に選ばれた『Volverá El Polvo a La Tierra』は、妻を亡くしたのち、Marnoは若い女性の体に自分の魂を移植しようと考えます。2人の子供と一緒に女性を誘拐。監禁されている彼女は生き残るために、この恐ろしい脅迫観念に取り付かれている家族に適応する必要があります。しかし女性が脱出しようとする方法を見つける事ができる謎の文字を彼女は発見します、というメキシコのお話。

最優秀効果賞に選ばれた『Insignis』は、2人の若い友達同士JorgeとFelipeの生活は荒れていますが、ある時2人は庭に埋められていた頭蓋骨を発見します、それから心霊的な出来事が起こり始めます、というメキシコのお話。

長編国際部門の最優秀作品賞に選ばれた『Ruin Me』は、6人のお互い見ず知らずの人々がフードを被らされて森の真ん中にいます。彼らは奇妙で危険な謎をナビゲートしなければなりません。ホラー映画すら観たことのない唯一の参加者アレックスは彼女のボーイフレンドと一緒に行動をともにします。彼女が生き残りたいと望むのであれば、アレックスは誰が責任を負うのかの秘密を解く必要があります、というアメリカのお話。

愉快な映画賞に選ばれた『大怪獣チャランポラン祭り 鉄ドン』は、監督28人が完全オリジナルの新怪獣・珍ヒーローを引っさげて集結したひと作品3分30秒のオムニバス怪獣映画。2017年のゆうばり国際ファンタスティック映画祭でもファンタランド大賞市民賞を受賞しました。

審査員賞に選ばれた『Rendel』は、復讐と憎しみのために盲目的となった男の物語。スーパーヒーローの物語ですが、有名なものと比べるとかなり暗めというフィンランド発のお話。

最優秀俳優賞に選ばれた『Ayla』は、エルトンの4歳の妹の原因不明の死は彼に喪失感と子供の時から続く心のダメージを残しました。彼の苦しみの結果、心の中だけに生きていた者が血と肉を持つものに変わり、4歳の少女は今大人の女性の体として生まれ変わります。執着は肉体となったのです。彼女の名前はアイラ。しかし彼らはAと呼んでいました、というアメリカのお話。

長編イベロアメリカ部門の最優秀作品賞に選ばれた『Bajo la Rosa』は、オリバーとジュリアの娘サラが忽然と姿を消してしまいました。少女について何の手がかりもないまま数日が過ぎてしまいます。しかしある朝、家族はサラを手に入れ彼らと話をしたいと望む何者かの手紙を受け取ります、というスペインのお話。

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