湯殿山麓呪い村

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1984年に「晴れ、ときどき殺人」と同時上映で公開された、山村正夫原作による同名小説の映画化です。かなり気味の悪い即身仏のミイラとか読経とかを背景に描かれるミステリです。テレビの宣伝で流された「語るなかれ、聞くなかれ」というキャッチフレーズはかなり注目されたようです。作品の舞台となった湯殿山麓は、山形県鶴岡市に現存する場所です。

大学講師で考古学者の滝連太郎は、湯殿山麓のお寺に眠る幽海上人の即身仏の謎を解明するために調査をし、それを掘り起こそうとしていました。そこでそのお寺の筆頭檀家である淡路剛造に資金を出してもらう約束をしていたのでした。その剛造の娘・慶子と連太郎は不倫関係にありました。連太郎には妻子がいるのですが、別れて慶子と結婚するつもりでいます。ところが剛造の元に一通の脅迫状が届きます。そして一緒に送られてきたミイラの手。剛造は何かに怯えるように手紙を燃やしてしまいます。そして連太郎に約束していた資金出資を一方的に断るのでした。その夜お風呂に入った剛造ですが、いつまで立っても出てきません。不審に思ったお手伝いさんが家の人たちを呼びました。鍵はかかっています。そこでガラスを割って中を覗くと、剛造がお風呂に入ったまま、額に短剣を突きたてられて死んでいたのでした。剛造と妻の謡子の兄・道海は若い頃に現在は行方不明の伏原欣作と3人で、疎開して来ていた津島母娘を村八分にして自殺に追いやった過去をもっていました。そして剛造の次に道海まで殺されます。警察は伏原の行方と、自殺した津島親子の残された息子・津島勘治を追うのですが・・・

タイトルに負けないくらい内容もかなりドロドロしています。みんな一癖も二癖もあるような登場人物は坂口安吾の「不連続殺人事件」みたいですし、事件の真相はエラリー・クイーンの「Yの悲劇」のある要素とよく似ています。犯人の動機は横溝正史の「悪魔が来たりて笛を吹く」を連想させますし、私が思うに東西のミステリの名作の要素を、日本の即身仏(ミイラ)という題材で包んでひとつの作品に完成させたものではないでしょうか。謎解きとして見るよりも物語を楽しむという作品です。すごく面白いですが、とにかく救いのないようなラストですので、見終わったあと結構しんどいかも。

 

監督は池田敏春、出演は滝連太郎に永島敏行、淡路剛造に織本順吉、淡路謡子に岩崎加根子、淡路慶子に永島暎子、淡路能理子に仙道敦子です。

晴れ、ときどき殺人

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1984年に公開された赤川次郎原作のミステリー『晴れ、ときどき殺人』です。
角川映画で、映画初主演となる渡辺典子をヒロインとして描かれるユーモア・ミステリー。

ある夜、ある会社の女社長・北里浪子は自社ビルの建設予定地で若い女性の殺害された死体を発見し、遠目ではありますが犯人らしい人物の姿を目撃します。しかしあまりに暗かったのと遠かったので、犯人を特定できるものではありませんでした。ところが犯人らしき人物から脅迫電話がかかってきます。犯人から送られてきた封筒には、アメリカ留学中の一人娘・可奈子のアメリカでの写真が同封されていました。そして現在重要参考人として捕まっている男を犯人と証言すれば、娘の命は助かると脅すのです。浪子は娘が可愛いためにウソの証言をしてしまいます。そして犯人にされた男は飛び降り自殺をしてしまったのでした。
帰国した可奈子は、死の間際の浪子からその事実を知らされます。そしてつい最近、受け取った手紙の筆跡と同じ筆跡を年賀状の中で見たといいました。身内の中に犯人がいるらしいのです。しかしそのまま浪子は息を引き取ってしまいました。その頃殺人事件の犯人として指名手配されている上村という男性が、可奈子の家に潜入しました。上村を発見した可奈子に上村は、自分は犯人ではない、犯人はここの社長が親しい社員にくばったライターの持ち主である、それで自分の無実を証明するためにここに潜入して犯人探しをするのだといいます。お母さんの告白から身内の中に犯人がいると確信していた可奈子は、偶然見つけたお母さんの秘密の部屋に上村を匿いながら、真犯人の捜査を始めます。

映画のほとんどが北里家の家の中という、一種の舞台劇のような映画です。とくにその9割が1階での出来事という徹底振りで、物語の時間帯も可奈子が真実をお母さんから聞かされてからの数日間という短期間。なかなか面白い設定でした。ここ最近、「探偵物語」や「セーラー服と機関銃」といった1980年代の角川映画の赤川次郎ものを見たんですが、私はこの『晴れ、ときどき殺人』が一番面白いように感じました。物語をしらけさせるギリギリのところで留まっているジョークや、レオタード姿でダンシングしている(時代を感じさせます)ところなんかは見ていて恥かしくなるところもありますが、物語としては結構シリアスものなので、このくらいが丁度いいのかもしれません。一番最後にちょこっとだけあったNGシーンは、「時をかける少女」にもありましたが、当時の角川映画の流行だったんでしょうか。この映画の見所のひとつは犯人です。意外な人が意外な動機で、ちょっと怖いくらいの演技をします。今のこの人しか知らないので、こんな役をしていたなんて全然知りませんでした。かなり意外です。

 

監督は井筒和幸、出演は北里加奈子に渡辺典子、上村裕三に太川陽介、菊井和昌に松任谷正隆、円谷等志に神田隆、円谷正彦に清水昭博です。

推理作家ポー 最期の5日間

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2012年4月27日〜29日付 全米興行成績第7位 728万ドル。

この週末2203館という上映館数でしたが、それよりも低い2015館でさらに公開2週目となる「Think Like a Man」の半分以下という結果となりました。19世紀のアメリカの作家エドガー・アラン・ポーの最期の5日間を描いたミステリー・スリラー『The Raven』です。アメリカの映画ではありますが、それよりも前の3月9日にカナダとアイルランド、イギリスで公開されました。エドガー・アラン・ポーという人はミステリの歴史を語る上で絶対に外せないほどの有名な人で、ゴシック風の恐怖小説「アッシャー家の崩壊」や「黒猫」、初の推理小説と言われる「モルグ街の殺人」など有名な短編小説を発表しました。とくに「モルグ街の殺人」は史上初の推理小説と言われ、さらには密室殺人を扱った最初の推理小説とも言われています。

1849年アメリカのボルティモア。エメット・フィールズ警視は通報を受け現場へと急行しますが、到着直後女性の悲鳴がし中から誰かがカギをかける音が聞こえました。ドアを破って中へ入りましたが、そこには女性がほとんど首がちぎれかけた状態で発見され、さらに暖炉の煙突の中に娘が押し込まれる形で死体となって発見されます。窓には釘が打ち付けられていて犯人の姿はありませんでした。フィールズは窓に仕掛けられた釘に見せかけたバネ仕掛けを発見し、ポーの「モルグ街の殺人」に非常に似ていることを発見しました。
そのポーはと言えば、「大鴉」など多くの詩や小説を発表して有名にはなりましたが近年は小説が書けなくなっていて、生活に困っていました。酒場に行って喧嘩して追い出される始末です。上流階級のハミルトン大佐の娘エミリーとは裏で恋人同士となっていましたが、お父さんは薄々感づいています。
ポーと新聞上で批判しあっていたライバルの批評家が振り子式の斧で切断されるという事件が発生。明らかにポーの小説を模倣していると感じたフィールズ警視はポーに調査の協力を要請しました。現場に残されていた仮面(死体の顔に被せてありました)から次の参考とされる作品が「赤き死の仮面」であると判明。近々ハミルトンが仮面舞踏会を開く事からここが犯行現場となる事が予想されました。警察官が仮面をつけてパーティに紛れ込んでいましたが、馬で乱入してきた仮面の男(実はニセモノ)に気を取られている隙にエミリーを誘拐されてしまいます。そしてそのエミリーは生きたまま棺に入れられ土の中に埋められてしまい、挑戦状がポーの元に届きます。そこには犯人を感動させるような小説を新聞に発表しろというものでした。そしてその材料として、エミリーに至るヒントを少しずつ提供するというのです。

興行的にはあまり良くなかった映画ですが、内容は決して悪くないと思いました。物語的にも先の読めない展開ですし、犯人像がつかめない、誰が犯人かなかなかわからないというのも良かったです。振り子式の斧で胴体を切られるシーンとか目を覆うようなシーンもありましたし、結構健闘してるんじゃないでしょうか。こういった映画の場合、大体犯人は意外な主人公の身近な人という設定がありがちで、この映画もある意味そうなんですが、身近な人の中で怪しそうな人が複数いるので結構わかりにくい(私はそうでした)です。ただ前半部分は小説の知識を使って犯人を追いかけているという展開だったポーですが、後半は小説の制作に全精力を使っているという展開になってしまって、謎解きの様子が薄くなってしまったようです。そして明らかになる犯人。これは私的にはちょっと残念。明らかになるまでわかりませんでしたが、わかった後でなんでこの人?ていう感じです。もっと衝撃的な真相みたいな展開になりうる人がいたのに、と思ってしまいました。動機もそれほど意外ではなく、反対にそれが原因でここまでしたの?みたいなところが気になってしまいます。これならそれまでの意味深な連続殺人なんて無くて、仮面舞踏会の示唆から誘拐、そして犯人との対決みたいなのでもよかったんじゃないでしょうか。中盤まではいい感じできてたので、すごくもったいないです。

実際のエドガー・アラン・ポーの最期には不可解なところがあるそうです。1849年10月に結婚式を控えていたポーは、その直前の9月27日にニューヨークに戻る途中なぜかボルティモアに数日滞在します。10月3日酒場で異常な泥酔状態になっていたところを知人に発見されすぐに病院に運ばれますが、4日間の危篤状態ののち亡くなりました。その間ポーは会話がきちんとできる状態ではなくって、結局どうしてこうなったのかわからないままです。発見された時他人の服を着せられていて、死の前夜には「レイノルズ」という名前を何度も言っていたそうですが、それが誰なのかはわかならないままでした。

監督はJames McTeigue、出演はEdgar Allan PoeにJohn Cusack、Emmett FieldsにLuke Evans、Emily HamiltonにAlice Eve、Charles HamiltonにBrendan Gleesonです。

 

バッド・ティーチャー

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2011年6月24〜26日付 全米興行成績第2位 3160万ドル。
キャメロン・ディアス主演のいい加減で玉の輿に乗る事にしか興味のない教師の映画『Bad Teacher』です。この映画、批評家の間では好意的な意見と否定的な意見で分かれているようです。

エリザベス・ハルジーは大金持ちの彼氏と晴れて結婚、の目前と迫ったとき、お金の使い込みとお金目当てで付き合っている事がばれて破談になってしまいます。仕方なく戻りたくない中学校に再び戻ることになってしまいました。もともと他に出来ることがなくて仕方なく教師になっているエリザベスですが、ある日教師の一人スコットが時計メーカーの御曹司だということがわかります。慌てて玉の輿に乗るあの手この手を考えますが、そりの合わない同僚のエイミーとスコットが惹かれあっていることを知ります。しかしエイミーはいい人ぶっていますが、実は裏で告げ口をしてエリザベスを蹴落としてやろうと思っていたのです。自分に好意を寄せているラッセルを軽くあしらいながら、スコットを攻略しようとがんばるエリザベス、自分に足りないものは何かと考えたところ、むねの大きさだという事に思い当たり、豊胸手術のための資金を集めるために必死に(お金をちょろまかして)がんばります・・・

といった大人のコメディです。キャメロン・ディアスがダメ教師というよりはどちらかというと嫌な教師の役を体当たりで演じた作品。この演技力と作品の内容とで評価が分かれてしまっているのでしょう。わたしの感想では最後まで主人公のエリザベスに感情移入できませんでした。ちょっと同情できない、というか。敵役のエイミーもいい人ではないですが、どっちもどっち。スコット役のジャスティン・ティンバーレイクはキャメロン・ディアスの元恋人だそうです。映画としては今ひとつ。笑いも今ひとつ乗り切れませんでした。
唯一笑えたシーンは、教師の役目を半ば放棄して生徒に映画のビデオを見せているのですが、その中で『スクリーム』を見せていました。教師が生徒に授業の一環として『スクリーム』って・・・。

 

監督はJake Kasdan、出演はElizabeth HalseyにCameron Diaz、Scott DelacorteにJustin Timberlake、Amy SquirrelにLucy Punch、Russell GettisにJason Segelです。

アイスホッケーのスポーツドラマが大ヒット 『Junior Majeur』

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2017年11月24日〜26日付のケベック興行成績で第1位になったのは、若いアイスホッケー選手の栄光と挫折、そして再起を描くケベックのスポーツドラマ『Junior Majeur』です。Top 10内に新作はこの1本でしたが、それでも公開2週目の「Coco」に差をつけての1位です。ケベックの映画なので映画はフランス語になります。

 

ケベック州のPee-Weeトーナメントでチームが勝利して5年後、若い18歳の天才Janeau Trudelは現在ケベック州のメジャー・ジュニア・リーグでシクーティミ(ケベック州南部にある町)のsaguenéensでプレーしています。彼の技術は日々進化していました。チームメイトで親友のJoey Bouletと共に、彼はこのチームでスター選手です。2人ともナショナル・ホッケー・リーグのどこかのチームに引き抜かれる事を望んでいます。北米のプロスポーツ協会に入るチャンスを得ますが、Janeauは自動車事故にあってしまいます。そして彼らの強い友情が試される事になるのです。

 

監督はÉric Tessier、出演はAntoine Olivier Pilon、Rémi Goulet、Alice Morel-Michaud、Normand Daneau、Claude Legaultです。

恋する履歴書

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 2009年8月21〜23日付 全米興行成績第11位 265万ドル。
日本では劇場未公開。青い瞳がものすごく印象的なアレクシス・ブレデル主演のロマンティック・コメディ『Post Grad』です。この人の眼は本当にすごいブルーで、『シン・シティ』という映画では基本的に白黒なんですが、監督のロバート・ロドリゲスはこの眼の色をどうしても残したいということで、そのまま色を残したのだそうです。最初は「Ticket to Ride」というタイトルでスタートして次に「The Post-Grad Survival Guide」に変更、さらに「Post Grad」に変更されるという経緯を持っています。

子供の頃から立てていた人生計画に沿って名門大学を卒業したライデンは、次の予定になっている有名な出版社に就職して素敵な小説を発掘する事になっていたのですが、昔からのライバルに大学の主席の座だけでなくて、就職の座まで奪われてしまいます。あわてて色々就職活動をするのですが、全く見つかりません。幼なじみのアダムに慰められる始末でした。一人暮らしの予定だったのですが、親と同居しながら就職活動の日々。そんなある日、お父さんが隣の猫のウンチを踏みつけて文句を言いに行った際、知り合った男性デビッドに好意を持ちます。デビッドはCMディレクターで、仕事がないんだったら自分の仕事を手伝ってみないかと誘われます。そして2人は次第に接近していくのでした。
昔からライデンに片思いをしていたアダムは、コロンビア大学への進学をするか、自分の夢であるミュージシャンの道を歩むかで迷っていました。とりあえずライブに出演する事が決まったので、それを成功させることにします。そしてライデンを呼んだのですが、ライデンはデビッドとデートしていてそんな事は忘れてしまいました。
アダムはいつか自分に振り向いてくれると思って片思いをしていたんですが、それに疲れてしまいます。そしてライデンに、もう友達は終わりにしようと告げるのです。友達だと思っていたら、実は大切な人だった事をようやく知るライデン。その想いを告げようとアダムのもとを訪れます。しかしその時すでにアダムはコロンビア大学行きを決めていたのでした。

といったお話です。この映画は大きく2つの流れがあります。ひとつは本当に自分にとって大切な人はだれなのかに気付くお話、そしてもうひとつは家族の絆です。残念ながら自分の夢に向かって頑張っていくというお話は、その描き方が不十分で印象が薄かったですね。物事がうまくいい方に自然に転がっていった感じ。ライデンの家族マルビー一家はみんな個性的で面白かったです。ライデンはその個性が最初は嫌で、もっと普通がいいような感じでしたが、最後は自分もその一員でよかったと思える家族となる事ができたと思います。恋愛のお話としては、ライデンがちょっと自分勝手すぎるところが目立ってしまいました。つまらなくはないので、まあまあですか。

 

監督はVicky Jenson、出演はRyden MalbyにAlexis Bledel、Adam DaviesにZach Gilford、Walter MalbyにMichael Keaton、Carmella MalbyにJane Lynchです。

THE WAVE / ザ・ウェイブ

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2015年8月28日〜30日付 ノルウェー興行成績第1位 1466万クローネ。

 

ノルウェーのガイランゲルフィヨルドでの大規模な山崩れによる巨大津波を描くノルウェーのカタストロフィ・ドラマ『Bølgen』です。ここから4週連続No,1、そして2015年度の年間興行成績で2位の「Spectre」(ちなみに3位は「Star Wars: The Force Awakens」)に差をつけて1位になりました。舞台となるガイランゲルフィヨルドはユネスコの世界遺産に登録されている、世界でも最大級の長さや深さをもつフィヨルドです。ノルウェー屈指の観光地ですが、フィヨルドを浸蝕しようとしているÅkerneset山から常に脅威にさらされていて、周辺の町や村(ガイランゲルやヘルシルトなど)を10分で飲み込む津波を実際に引き起こす恐れがあります。

 

ガイランゲルフィヨルドはノルウェーの有名な観光地ですが、昔山崩れによる大津波が発生した場所でもありました。現在も山の動きを常に監視しています。経験豊富な地質学者のクリスチャンはガイランゲルでの山の監視の最後の日でした。転職のため家族と共にスタヴァンゲルに引っ越すのです。Åkerneset山の監視ステーションで同僚とささやかなお別れ会をしました。そのすぐ後監視している装置の数値が小さな異常を示しているのに気付きます。いよいよ家族と共にフェリーに乗ってこの地を離れるという直前、クリスチャンは岩から染み出している水を見てひらめきます。監視装置の故障は地下水が一気に無くなったために断層が動いてしまい、中に這わせていたケーブルを切断してしまったのではないかと。そこで急所後戻りして同僚たちにその事を伝えます。これは山崩れの前兆ではないかというのです。しかし可能性だけでは警報を出す事はできません。ここは観光地です。もし間違っていたら大変な事になります。クリスチャンは同僚とケーブルをチェック、実際に断線しているのを確認します。一方車に長い間放置されていた家族は妻のイドゥンの働いていたホテルに向かいます。結局フェリーには乗れず、家にも家具など全く無くなっているので今晩はホテルに泊まることになりました。息子のソンドレは受付の女の子が気になってそのままここに止まりますが、下の娘のジュリアは今日は家に泊まって最後のお別れを家に言いたいといいます。そこでクリスチャンが一緒に元の家に泊まることになりました。一方監視ステーションの方では亀裂を固定している装置の間隔が以前よりも大きくなっているというアラームが発生していました。

 

物語の展開が2012年の大ヒットしたスペイン映画「インポッシブル」と大体同じ構成のノルウェー映画です。あちらはいきなり大津波に襲われてバラバラになった家族が困難を乗り越えて涙の再会を果たすというお話でしたが、こちらは前半は山崩れの前兆から実際に起こるまで、そして陸の上での大津波(山崩れによって谷間の水が津波になります)、終盤は家族を探すという展開です。「インポッシブル」が快晴の中での悲劇だったのに対し、こちらは夜という暗い中での悲劇でした。かなりシビアというか残酷なシーンもあって、その分津波の恐怖というのが倍増されます。ただ最後は感動で終わるようになっていて(大体予想される展開ですが)、あの驚異的な大津波にも関わらず(しかもそれに巻き込まれていて)家族4人が助かるという奇跡を通り越したような展開ですが、見るほうはそうなる事によって良かった良かったと感動するために見ると思うので、あまりにもその部分までリアリティ過ぎると見ていて辛くなってしまうのも問題でしょう。ノルウェーの年間興行成績第1位になったことからもある一部の人たちが見る映画ではなくて国民的な幅広い映画のようなので、こういうのもありだと思います。みんな助かってよかったね、という感動を感じるために観る映画だと思います。わたしは感動しましたよ。「インポッシブル」よりこっちの方が良かったです。

 

監督はRoar Uthaug、出演はKristian EikjordにKristoffer Joner、Idun EikjordにAne Dahl Torp、Sondre EikjordにJonas Hoff Oftebro、Julia EikjordにEdith Haagenrud-Sandeです。

カッとなる事で知られる教授がとある生徒の指導を強いられます 『Le brio』

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2017年11月22日〜26日のフランス興行成績で第2位になったのは、爆発的にかっとなる性格の教授が不当に扱った学生の指導をしなければならなくなるフランスのコメディ『Le brio』です。公開2週目で2週連続No.1の「Justice League」相手に、相手は2週目とはいえ681館(こちらは407館)の大きな規模であったものの僅差まで追い詰めました。パリの1週間単位の興行成績では「Justice League」を抜いて1位になっています。

 

クレテイユ出身のNeïlaの夢は弁護士になることです。パンテオン・アサス大学の初日からその挑発と特殊な方法で知られるPierre Mazardに直面してしまいます。学生との小競り合いの後、教授は権威あるスピーチの大会にNeïlaを準備させるために自分自身を交換する事を受け入れます。彼の皮肉と要求にも関わらず、Neïlaは教授に必要な指導を見つけました。しかしどちらも相手に対する敵意を克服する必要があります。

 

監督はYvan Attal、出演はPierre MazardにDaniel Auteuil、NeïlaにCamélia Jordana、MounirにYasin Houicha、お母さんにNozha Khouadraです。

スウェーデンの大ヒットテレビドラマの映画版が登場 『Soisidan』

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2017年12月1日〜3日付のスウェーデン興行成績で第1位になったのは、2010年から放送がスタートしたスウェーデンのコメディテレビドラマの映画版『Solsidan』です。最初の子供を望んでいるアレックスとアンナの夫婦が、アレックスが子供時代に過ごした町に引っ越してきた事からアレックスの子供時代の友達フレディとその妻ミクアンも含めて巻き起こる騒動を描きます。これまでにシーズン5まで製作されました。シーズン1は2010年1月29日〜4月9日までの全10話、シーズン2は2011年1月14日〜3月18日までの全10話、シーズン3は2012年10月7日〜12月9日までの全10話、シーズン4は2013年10月20日〜12月22日までの全10話、シーズンは5は2015年10月18日〜12月20日までの全10話、合計50話あります。1話だいたい23分、スウェーデンのテレビチャンネルTV4で放送されました。

 

この映画はアレックスと新しい男との新たな情熱を発見したアンナとの離婚を中心に描かれていきます。そこにオーベと彼の妻アネット、そしてフレディのお父さんスヴェンが絡んできます。3つのペアの愛、幼年期、問題のある親、そして不文律の悪いルールについての物語です。

 

監督はFelix HerngrenとMåns Herngren、出演はMickanにJosephine Bornebusch、AnetteにMalin Cederblad、OveにHenrik Dorsin、AlexにFelix Herngren、FreddeにJohan Rheborg、AnnaにMia Skäringerです。

壮大な愛の物語を描くフランスの3Dアニメ 『Jack et la mecanique du coeur』

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2014年のファンタジア国際映画祭に出品されたフランスの3Dアニメ『Jack et la mécanique du cœur』です。19世紀を舞台に描かれる物語で、生まれたときに時計と心を入れ替えられた青年を描きます。彼は愛などの強い感情を感じないようにする必要がありますが、しかし彼はその感情を包む事ができなくなってしまいます。タイトルは日本語にすると「ジャックと機械仕掛けの心臓」。原作は2007年にMathias Malzieuが発表した小説「La Mécanique du cœur」です。

1874年のエディンバラ。小さなジャックはとても寒い日の夜だったのでその心が凍った状態で生まれてきました。助産婦のマドレーヌは彼の心を鳩時計と取り替得る事で救いました。ジャックは普通の男の子として成長していきますが、鳩時計の心臓をキープするにはある3つの条件を守らないといけないのです。1つ目は針を触ってはいけない事、2つ目は怒ってはダメ、3つ目は恋をしてはダメ、というものです。主に恋に落ちないといった強い心の感情を感じないようにするというルールにジャックが従う限り、それは作動します。彼が小さい頃はマドレーヌの家で暮らしていましたが、10歳の時に町に出ることを許されます。しかし彼は街角で歌っている燃えるような瞳の少女ミス・アカシアと出会ってしまいます。ジャックは彼女の後を追いかけるかどうかの決断を迫られます。それは彼の心が限界点に達しないようにするためのその場しのぎの心の抵抗をテストするかのようです。彼は再び彼女に出会うためにヨーロッパを旅していきます。

監督はStéphane Berla, Mathias Malzieu、出演はJackにMathias Malzieu, Miss AcaciaにOlivia Ruiz, JoeにGrand Corps Malade, Docteur MadeleineにMarie Vincent, ArthurにArthur Hです。

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